長田弘さんの詩に初めて出会ったのは、もう何年前になるだろう。
わたしがその作品と、ご本人の在り方に対して敬愛してやまない写真家、藤岡直樹さんからの年賀状に、この『最初の質問』の詩が印刷されていた。
わたしは読みながら涙が出てきて、この年賀状を手帳に挟んで、ずっとずっと持ち歩いていて、何度も何度も、何度も何度も読んでいた。
あの時、この詩は、わたしに必要だったのだと思う。
それから、この詩を書いた長田弘さんはどのような人なのか。他にどんな詩があるのだろう。と思い、本屋さんに行って探し、長田弘さんの詩集を結局4冊、持っている。
他にも素敵な詩は多いのだけれど、でもやっぱりこの『最初の質問』が一番好きで。
でも、ここ数年はすっかり忘れてしまっていた。
それがなぜか眠る前に、ふと思い出して、とりあえず眠るのをやめて、noteに書くことにした。なんだか、書かなきゃいけないような気がして。
もしかしたら、今、あの時のわたしのように、この詩が必要な人がいるのかもしれない。と思う。
そして、今のわたしにもまた、必要だったのかもしれないです。ね。
※トップ画像はその時の年賀状です。
藤岡直樹さんのwebサイト
(藤岡さん、ありがとう)