実録 売れないバンドマン・ジャーナルVII
前回、そうやってバンドマンから金を巻き上げる……もとい、金を頂戴する代わりにライブの企画やブッキング、当日のアレやコレをやってくれる人が居る、という事を説明しつつ、ぶっちゃけ槍玉にあげていた。
まぁ、仕事でやっている訳だから生活も掛かってくる。だからまぁ……しょうがないっちゃあ、しょうがない。で……何か特別に悪いって訳でもない場合が殆ど。(法に抵触するようなレベルではない)
だが、色々と、バンドが売れる為に作戦や将来のビジョンを考えているアーティスト、ミュージシャンなんかとは衝突すると思う。
んで……
懐の寂しいバンドマンから金銭を略取しようとする輩、更に言えば利用しようとする輩は他にもまだまだ居る。例えば
「〇〇っていうプロダクションの者なんだけど、事務所に入らない?」
「アルバム出してあげるから、お金用意しておいてね」
みたいな。契約がどうとかレコーディング費がどうとか、料金を貪り取られたり。事務所に所属しているのに何も仕事をくれなかったり手伝ってくれなかったり。
業界の知識に乏しいと、胡散臭い連中に目を付けられる。
そんなの無い、御伽噺だ、と思っているアナタ……危ないですよ。
案の定ウチにも来た事がある。……零細で底辺のウチにもよ?
(周囲の人間からそういう話を聞いた事もある)
グーグルマップで住所を調べたら実在しない事務所だったり。
所属アーティストが洒落にならないレベルで「誰だこいつ?」って感じで、事務所自体が活動したり仕事を取ってきたりしている様子が無かったり。
そういえば、と思って数年後に会社のホームページを覗いてみると跡形も無かったり。
今言った事、半分はウチも実際に体験したんだけど、他にも衝撃的(かつ腹の立った事も)ある。
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