「みてもらう」「読んでもらう」"コツ"はある。
[ ふりぃ助産院 ]です。
少し期間が空いたブログになりました。
ここ数週間は、先週実施した助産師学生さんの講義プログラムに取り組んでいました。そんなこともあり、今日のブログは、授乳育児中のママに向けて、というよりは、そんなママたちを支援している人に向けた内容になってしまいました。
私は、ここ数年、母乳育児の大切が技術の一つである
ラッチ・オン
ポジショニング
を中心に、講義をさせていただいております。
毎年、ちょっとずつ内容は改訂したり、バージョンアップしたりしてはいたのですが、これらの技術に、大きな変革はないので、毎年、内容に大きな変化はありません。
今年は、新型コロナ感染症の影響でオンライン講義です!
技術をどうやって、伝えるのか。
かなり、悩みました。
今、講義をされている先生方が、されているように、実践報告などのたくさんの文章、動画に目を通し、いくつかの講義のためのセミナーも受けてみました。
講義での理解力を高めるために、今、学生さんたちがたくさんの課題をこなさないといけないと言うことは、理解しながらも事前課題を出しました。
「ラッチ・オン」「ポジショニング」を入院中のママに教えるときに渡すパンフレットを作ってください。
というものです。
事前課題の内容で伝えたかったこと、気がついてほしいと思ったことは
見てもらう
よんでもらう
という視点をもって、指導資料を作りましょう。
ということです。
意外と助産師は、指導資料を作ることが多くあります。
それを読む、ママたちにリスクが及ばないように、内容は微細にわたり、盛りだくさんになりがちです。
内容、表現については、ものすごく配慮と気を配った文章です。
削ることは、ママと赤ちゃんのリスクを高めることになるので、ママと赤ちゃんを守るために、もう、これは、仕方がないのです。
でも、そうなると、
見づらい、読みづらい、読む気が失せる。。。
どうしても、そういう資料になってしまいます。
一目でわかる、
読んでも目が滞らない
資料を作らないと、読んでもらえない。
その視点は、もちろん、学生時代にはありませんでした。地域に出てすぐもそうです。
たまたま、パートナーが美大でビジュアルデザインを学んで、普段の仕事でもその知識を使っている人だったので、彼との生活の中で、私の作る資料にだめ出しをされたことで気がつきました。
もちろん、いまだに、自分の作業に十分に反映できているとは思えませんし、まだまだです。
しかし、パートナーがなにげに言った
デザインは、7割がセオリー、3割がセンス
という言葉に支えられ、いくつかの本を読んだりして今も勉強を続けています。
なぜ、その色なのか
なぜ、そのフォントなのか、
なぜ、その文字の大きさなのか
デザインって、根拠を元に構成されているので、
エビデンスを大切にする助産師には、親和性が高い知識で技術だと感じています。
デザイナーという仕事がきちんとあるので、経済的な余裕があるのであれば、彼らにきちんとお仕事として依頼をするのが一番です。
でも、なかなか、それが難しい現状で、でも、資料を作らないといけないのであれば、少しでも、デザイン、特にレイアウトについて書かれた本を読むだけでも、ぐっと、作る資料の質が上がると思っています。
とはいっても、いきなり、デザイナー系のソフトの利用や購入はハードルが高すぎます。
Word、PowerPointでできるところから始めるときに、お勧めしている図書がこれです。
伝わるデザインの基本 増補改訂版
良い資料を作るためのレイアウトのルール
2016年9月10日第2版発行
株式会社技術評論社
ISBN:978-4-7741-8321-3
私は、ここから、
読んでもらうためには、技術なんだなということに、気がつきました。
よりわかりやすく伝えるためには、どうすれば、いいのか。
[ ふりぃ助産院 ]では、いつも、そこも考えながら、ケアをしています。
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