授乳育児中でも、薬は飲めます!

[ ふりぃ助産院 ]です。
インフルエンザに、新型コロナウィルス、風疹といろんな感染症が話題になっています。
これらの感染症に加え、胃腸炎や感冒症状(いわゆる風邪)も流行中です。

 まず最初に、体調が悪いときに受診が、絶対に必要!と言っているわけではありません。。。
 この時期の受診は、受診をすることで、別の感染症にかかりやすくなったり、受診のための行動で疲れてしまって、悪化の原因になったりもします。
 また、風邪症状の原因はウィルスなので、いわゆる「抗生剤、抗生物質、抗菌薬」は効きません。インフルエンザウイルスに対するお薬も、症状をせいぜい1日短くしたり、入院などの重症かを予防する程度だと報告され、妊婦および出産後2週以内の産褥婦に対して以外は、基礎疾患のない成人には不要といわれています。
 参考ホームページ:【 一般社団法人 日本感染症学会
[ガイドライン・提言]→
[日本感染症学会提言「~抗インフルエンザ薬の使用について~」]
 http://www.kansensho.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=37

授乳育児中であろうとなかろうと、体調が悪いときには、休養が一番!
でも、思ったように休養できないのが、育児中。。。
寝よう、横になろうと思っても、熱や咳、鼻症状などで、満足にできないときは、受診をしても、早くに感染症が治るわけではありませんが、 
「とっても危険な病気にかかっていたり、入院が必要な状態ではない。休養が大切です」
と安心させてもらったり、症状を和らげるためのお薬を処方してもらうのも、授乳育児生活を 楽 にする"コツ"の一つだと思っています。
受診をするときは、「母乳育児中です」と、母乳を少しでもあげているときは、伝えてくださいね。
 
ただ、とてもとても残念なことに、そんな思いで受診をしても、母乳育児中だと伝えると、
 「薬を飲むために、授乳をやめてください」
 「授乳中なら、薬が出せません」
と、医師や薬剤師、他の医療従事者に言われたり、ちゃんと処方されても、
 「赤ちゃんによくないんじゃないの!?」
と家族や身近な人にに言われてしまうことは、まだまだ、あるみたいです。よく、聞きます。毎年、相談されています。

 そんなときのために、または、そんなふうに言われて心配にならないために、受診の時には、
 参考ホームページ:【 国立研究開発法人 国立成育医療研究センター
[ 妊娠と薬情報センター ]→[ 医療関係者向け情報 ]→
[ 授乳中の薬(一覧表) ]
https://www.ncchd.go.jp/kusuri/news_med/druglist.html
このホームページをブックマークしていったり、印刷していくのもスムーズになる"コツ"になるかもしれません。
 
受診するのは控えたいけど、お薬は飲みたいから、市販薬で!
という、場合は、必ず、「薬剤師のいる薬局で、薬剤師と相談して」購入をして下さい。
決して、「いつも飲んでたから」とか、「今の症状はこれだから」と、自分の判断だけで、購入しないでくださいね。
市販のお薬は、特に、総合感冒薬と称されるお薬には、箱に目立って書かれている主成分の他に、まれに、授乳中に服用しない方がいい成分が、ほんの少し混ざっているという場合があります。楽になるために購入したのに、心配の種になってしまうのは、もったいないですしね。その時も、上にご紹介した一覧表は薬剤師の参考になると思います。

医療従事者の方であれば、こんな本を手元に置いておくと便利なときがあります。
 [ ふりぃ助産院 ]でも、常設しています。
もちろん、薬の処方はできませんが、ご相談されたときに、自信を持ってお答えするためです。

妊娠と薬ハンドブック

よくある不安や疑問に応える 妊娠・授乳と薬のガイドブック
出版社: じほう
ISBN-13: 978-4840751841
発売日: 2019/5/30

体調が悪いときは、休養できる環境をなるべく作って、少しでも早く 楽 になってくださいね。
 どうしていいかわからないとき、体調不良をきっかけに授乳育児にトラブルが始まってしまったときの相談も[ ふりぃ助産院 ]では、おこなっています。ぜひ、ご相談ください。

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