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58歳。永遠の中級英語からの離脱。(言いたいことを言えるようにする編;作戦2 英語脳を作るwith英検のリスニングパート)

前回書いた、自分の言いたいことの英語表現レベルを上げ、かつ、自然な英語になるように、DeepLとChatGPT先生に相談して表現を抽出し、「言いたいことストック」をしていく方法は、効果を上げています。オンライン英会話の前には、これを読み直し、何も見ずに表現できるように「芝居」を繰り返しておきます。先生を変えて、何回もオンラインで喋るうちに(すぐに忘れるので、何回も確認する・・・)、自分のものになっていく感じがします。自作英作文よりもワンランク上の英文になっているので、それを使って他の表現もしていくと、中級から脱せそうな気もしてきます。

私の英語学習の目標は
1.シンプルな単語で良いから、自分の考えることはスムーズに表現でき、英語話者にそれほど負担をかけず、そこそこインタラクティブな関係を持てるようになる。
2.英語の表現を、筋書きの見えないドラマを見ているように楽しむ。

である。
全体的な方針は、
1.とにかく英語に触れる。触れる気持ちになれるような工夫をする。
2.時々やり方を変える。
3.目的を見失わない。

もう一つ、私が効果が上がっているな、と感じるのが、英検のリスニングパートを使った「英作」「シャドーイング」を組み合わせた方法です。
私の場合ではありますが、これを行うと、オンラインでネイティブの先生と話すときに出てくる英語がまるで違います。スピーキング時に自分にかかっているタガが外れるような感じです。「あー!英語脳で喋ってるー!」と、本当か錯覚かわからないけれど、そういう気持ちになります。同時にリスニング力も上がっているし、相手の話を聞いたときの英語の解像度も上がっている気がします。

自分が、長年にわたる英語学習の中で、一番自分に効果があったのが、「自分で音声の問題を作り、それに答えていくという耳で学ぶ自作教材の利用」です。大体、これを「きちんと」やったときに、爆発的に力が伸びています、思い出してみると・・・。
いつも書くのですが、私は文字情報がどうも苦手で(読書は嫌いではありませんが)、英文を見て音読したり、日本語を見てそれを英語化するよりも、言われた日本語を聞いて英語で言う、という方が、効果があるようなのです。それで、今回、この作戦をなんとなく、ではなく、しっかりやることにして、以下のようにしています。
私は、英検準1級のリスニングパートでやっています。今回、はじめは準2級からやり始めたのですが、すぐ飽きてしまい、2級もすぐに飽きてしまったので、今は準1級です。解くだけなら、ほぼ全問正解です。少しずつ力が上がっていったのかもしれません。好みの級から始めるのが良いと考えます。

<やり方>

① 自分のレベルよりワンランク下の英検のリスニング教材のCD(もしくはスマホ以外で音源を聴けるもの)とスクリプト、そしてスマホを用意する
② それを使って以下のような手順で教材を作る(教材作りはiv)
i) リスニングパートの1問をまず純粋に聞いて答えを考える。
ii) すぐに解答のスクリプトを見て、聞き取れなかった箇所にチェックを入れる。
iii) 同時に、スクリプトを読んで、知らなかった表現や、文法事項などをきっちり調べて、不安感がないようにしておく。意味が取れただけではダメで、「理解」をしっかりしておく。結構時間がかかります(私は)。
iv) 音声教材を作る; CDプレーヤー(またはスマホ以外の音源)の音と自分の喋りをスマホに録音する
  a) まず1問全部の英文部分を流して録音する(問題部分は流さない)
  b) 録音状態はそのまま、音源を先頭に戻し、「(自声)「ゆうすけ、わたしはいくつもりです、ジャパニーズスタイルのウェディングに、来月」とスラッシュリーディング的に1文だけ日本語で入れた後「(音源)Yusuke, I'm going to a Japanese-style wedding next month.」と、1文だけ流して録音する。
      c) 休まず、bを繰り返して一気に最後の一文まで入れる
   d) 録音を止めず、もう一度、1問全部の英文および問題を流して録音して、録音修了。1ファイルできる。
③これを散歩や通勤の時などに流して、以下のようにシャドーイングと英作をしていく。一度だけでなく、何度もやる。
  a) まず、1問の英文全てをシャドーイングしていく
  b) 今度はシャドーイングした英文が、1文ずつ、スラッシュリーディングで日本語(自声)で流れてくるので、それに被せるように英作していく。英作直後に、正しい英文(CDの音)が流れてくるので、確認。
  c) これを1問の最後の1文までやる
  d) もう一度1問全部の英文が流れてくるので、これをシャドーイングする。
  e) 最後に問題部分も流れてくる。選択肢は録音していないので、自力で英作文で答えるように努力してみる。(疲れて、ぼーっと休憩しているとき多)
④何度やっても、うまく聞き取れなかったり、新たに疑問になる英文が出てくるので、どこかでもう一度スクリプトでその箇所を確認して、原因究明しておく。

<英検のリスニングテスト部分を使う理由>

1.使用されている英語レベルに制限がかかっているので、実力に応じて使いやすい。
2.1問がそれほど長くないので、集中できる。
3.その上の級の英検を受験するときの、スピーキング対策にもなる(のではないだろうか・・・)。英検が求める英語が使われているので、対策になる。
私は、今回、スピーキング練習としてこれを使っていますが、以前は英語の指導をするときに、リーディング素材として、リスニングパートを使っていました。英検準2級を受ける生徒には、英検2級のリスニングパートを、読解の練習として使うのです。英検のリスニングパートは、大体、級を1つ落としたリーディングのボキャブラリー・グラマーの事項が使われている気がします(また、ライティングも、1級落としたリーディングのボキャブラリとグラマーで書けるように思います)。また、1問が短いので、集中して取り組ませやすいのです。その方法を、自分にも応用したわけです。
そのうち、いつか、私も、自分の力を証明するために「英検1級」が取れたらいいな、と思うのですが、準1級のリスニングパートの英語が喋れれば、英検1級のスピーキング対策も大分やりやすくなるのではないかな、という「裏の気持ち」もあります。

<これをやると起こること>

0.リスニング問題としては、素で解いて、ほぼ満点か、それに近い感じの点数が出る教材なのですが・・・
1.初めの英文を聴いていると、シャドーイングできない。ちょっとぼんやりしていると、英文が流れていってしまうし、喋ろうとすると、口が回らない。シャドーイングといっても「モノマネシャドーイング」になりがちで、頭は全然英語になっていない。(モノマネシャドーイングも別の訓練になると思います)
2.スラッシュリーディング訳の同時通訳方式をやると、英語は言いやすいし、文の組み立てが英語になってくるし、そのあとすぐ解答が来るので、解答の英文を集中して聞くことができ、不思議にさっきよりゆっくり聞こえる。
3.最後にもう一度、全英文をシャドーイングすると、かなり「英語の組み立て」を意識しながら、口も回ってシャドーイングできる。
4.繰り返して、大分できるようになってくると、覚えてしまう文もあるし、余裕が出てくる。そうすると、もっと感情的に話したり、発音を気をつけたり(私は最近口角を横に引き、舌の奥を持ち上げることを基本ポジションにして喋る癖がつくようにしようとしている)できるようになる。
5.これをやってから、オンライン英会話をやると、なぜか英語が楽に出るようになる(私は)。いつの間にか、一人で長く喋っていることもある。アンビリーバボー。

とりあえず、
リスニングテスト1回分を2週間かけてやる予定です。
6回分を3ヶ月(12週間)かけてやると、何か見えてくるかなー、次のステップに行けたらいいなー、と思っています。今、3週間目です。


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