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4,費用対効果って?(限界費用と限界効用)

今日は費用対効果のお話をします。
日常生活やビジネスにおいて「費用対効果」を意識することはありませんか?

「そんなこと考えたくありません。自由に難しいこと考えずに生きてます!」と主張する方でも、実は無意識のうちに実践しているかもしれません。

例えば、「この商品はセールでお得だ!」とか「コスパいいね」「タイパいいね」とかです。

経済学上で費用対効果に関する説明をする上で、こんな言葉があります。



限界費用と限界効用

限界費用とは
「追加で1単位のものやサービスを生み出すのに必要なコスト」で

ざっくり言い換えると
+1個作るのに必要なお金や労力などです


それとは反対に限界効用とは
「追加で1単位のものや消費した時に得られる効果、効用」で

+1個サービスを受けたり、物を買ったりした時に得られる喜びです。



レストランで食事を注文する時も・・・


例を挙げて説明します。

レストランで食事をしていて、1000円のセットメニューを完食しました。
しかし満腹にはなっておらず、おかわりしたい気持ちになっているとします。

1回目のおかわりは100円です。
そしておかわりを注文して、食べ終わりました。

限界費用と限界効用はどう表されるとというと

限界費用が、おかわりにかかった100円
限界効用は、おかわりで食べた分の満足感+100(食欲の満たされ度+100)
と表すことができます。


仮にまだ満腹にならなかったとします。
2回目のおかわりは100円です。
同じようにおかわりを注文して、食べ終わりました。

同じように数値化してみると・・・

限界費用が、おかわりにかかった100円
限界効用は、おかわりで食べた分の満足感+80(食欲の満たされ度+80)
と表すことができます。


1回目と2回目で比較すると
おかわりに同じ100円のコストを払っているのに、得られる満足度が違いますよね。
3回目のおかわりともなると、得られる満足度(限界効用)は+60とか+30とかになっているかもしれません。

中には何回でも+100の満足を得続けられるという強者もいらっしゃるかもしれませんが、大半の人は回数を重ねるごとに満足度は減ると思います。

その原因は
・お腹いっぱいで食べると幸せ→これ以上食べると苦しいに変わった
・味に飽きた
・ランチの予算は決まっている
など色々とありそうです。

実はこの現象は経済学上でも定義されているのです。

限界効用逓減

先ほどの消費行動は「限界効用逓減」と呼ばれます。

限界:もう一つ増やす ことの
効用:メリット が
逓減:減る こと
と分解すれば理解しやすいですね。

これは人間の思考、習性にも関連しています。

この小難しそうなワードをタイトルにある費用対効果に関連づけると
「セール品の1つ目を買うときはコスパよく感じるけど、同じセール品を同じ値段で買うときは、最初の1つよりもお得感がなくなる」
という気持ちです。

なので店側の販売戦略としては
・まとめ買いの商品の値段を下げたり、
・もしくは2個目の商品自体を同じ値段でアップグレードしたり
工夫をしてお客さんに購入してもらおうとします。

単品500円、2個購入で900円 という値札もこれに当てはまります。

このように顧客が限界効用逓減することを前提に、販売戦略を立てるんですね。


逆にショッピングを楽しむお客さん側の目線では、

限界効用(購入メリット)>限界費用(コスト)
の状態では買います。
コストよりメリットの方が大きいからです。

買い物バスケットの中にどんどん商品が増えてきて・・・

限界効用(購入メリット)<限界費用(コスト)
の状態になると、これ以上買おうとしません。

限界効用逓減の言葉は知らなくとも、考え方や人間の心理を頭に入れておけば、お金や時間のリソースの無駄遣いがなくなりそうだと個人的に思います。


*コスト=お金、時間、労力と考え、ショッピング以外にも考えを当てはめます。



衝動買いしてしまう人の対策は?

物欲を封じ込めるしかないと思います。



次回もよろしくお願いします。


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