音楽配信

音楽配信サービスの是非。

CDが売れなくなった時代、アーティストはLIVEで稼ぐしかなくなった。

そんな折、黒船の如く襲来した音楽配信サービス。

アーティストはこぞって導入に反対した。

ただでさえCDが売れないのに、定額配信聞き放題なんかにしたらますますCD売れなくなっちゃうじゃないか。

しかし、よく考えてみてほしい。

かつて音楽を聞く手段としては、CD1枚買う、もしくはレンタルで1回借りる。

ここでアーティストから購入者へ所有権が移転する。

即ち、アーティストは1つの楽曲に対して、1人の消費者と1回こっきりのお付き合いしかなかったわけだ。

それがどんなにCDが擦り切れるまで聞かれようとも、完全なるジャケ買いで封を切られることがない状態でも、どちらもカウントは1。

ところが、音楽配信サービスとなると、単位は再生回数となる。

曲が再生されるたびに、単価はCDとは比較にならないがアーティストに還元されることとなる。

昔の名曲があるアーティストは俄然優位になる。

今現在も過去となるため、今名曲を生み出しているアーティストも、将来長きにわたって聞かれる名曲となれば、再生されるたびに還元されることとなる。

これってすごいことじゃないか?

技術さえ追い付いていればなんなら音楽業界って最初からこうあるべきだったんじゃないのか。

色褪せない名曲であればなおさら。

今後はビートルズが手を変え品を変えアルバムを出すこともなくなるんじゃないだろうか。

いや、再生回数のばすために、あえて昔の曲を詰め込んだアルバムを出す、というのもひとつの手かもしれない。

新しきものを試さず蓋をしないで、今あるものがほんとにベストの選択肢なのか、今一度深く考えることは本当に大事なことなんだと思う。



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