コロナショック後の世界で生き残るには

「これまではコロナショック以前の世界で、ここからはコロナショック以後の世界。コロナショック以後の世界で人類は、僕らは、生きのびていかなければ。」とツイッターに書いたが、具体的に考えてみる。

これまで世界中で「都市化」が進行してきた。都市化とは、田舎から都市に人が集まり、一方では人口の過疎化、もう一方では人口の密集化が進んでいることだ。新型コロナウィルスは、この人類の都市化に最適化したからこそ、世界的パンデミックとなった。

これで都市化に歯止めがかかる。日本では、東京一極集中から地方への分散化が進む。地方都市は、シェアオフィスなど、在宅勤務的な業務形態に対応したビジネスが盛んになるだろう。これまでの効率化一辺倒のあり方は是正され、ビジネスの中心地は分散化が進み、各地方都市がビジネスの小さな中心地となるだろう。

いっぽう、「繁華街」、人の密集を前提にしたビジネスモデルは崩壊する。駅前の密集化を進めている渋谷再開発は大きな打撃を受けるだろう。その意味でオリンピックも崩壊する。大企業と大手メディアの資金で支えられ、世界中からたくさんの人を密集させて成り立ってきたオリンピックビジネスは、すでに過去のものとなった。

都市設計、街の再開発も変革を迫られる。効率化最優先のコンパクトシティ構想は潰れる(という意味で、コンパクトシティ構想の富山でこの時点で感染が発生していないのは不思議だが)。公園整備が重視され、ひろびろ・ゆったりな都市に変わっていく。リスキーなスポーツジム通いよりも、街をゆったりと散歩する人が多くなる。

テレビのあり方も根本から変わる。「人気店に行列する人々」企画はボツになる。火曜サプライズのようなアポなしロケなんて論外。ブームを追うという形式でブームを煽るといった構成演出の手法はNGになる。テレビに求められるのは、視聴者を興奮させることではなく、逆に落ち着かせることだ。テレビジャーナリズムの指名は、などといきりたつことなく、社会のためにどう貢献できるのは、幅広い視野が求められる。

あ、いま買いだめをしてるおそらく大半が高齢者で、そのおそらく大半がテレビを一日中見てるメイン視聴者で、買いだめダメと煽れば煽るほど、彼らは買いだめに走るから、テレビはその責任をもっと自覚したほうが良い。良かれと思ってしている報道が、僕らの首を逆に絞めてる可能性に気づいたほうが良い。じゃないと、テレビはさっさと潰れる。

飲食店は、チェーン店よりも地元の家族経営の小さなお店が生き残る。大企業のチェーン展開は「メディア煽り」で「一見さん」を大規模集客することを前提としてるが、コロナショック後はそうしたビジネスモデルが成り立たなくなる。

地元の常連客に支えられた、家族経営のお店は、狭い店内に適正人数のお客しか来ないので、換気を十分にすることによってコロナ危険度は低く保たれる。メディア露出は危険度を高めるのでご法度。ほどよい人数でほどよく回すビジネススタイルで、細くとも長く生き残る。

ということで、大企業中心・効率優先の従来型ビジネスモデルから、非効率でも持続可能なビジネスを「自主的思考」で展開していく世界に変わっていく。激変する環境に適応していかなければ、生き残っていけない。

※続けて「人類のフェーズが変わった」も書きました。

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