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ルート
親愛なる少年、ルートへ贈る。
お前はルートになるべきだ。
ルートという記号は、
誰でも、どんな人でも、
包み込むことができる。
例えば1、5、6、8といった男性。
彼らも、ルートの優しさで包み込むことができる。
2、3、4、7、9といった女性。
彼女らもまた、
ルートの優しさで包み込むことができる。
悲しみを抱えた人。
少年ルートにはハードルが高いかな?
でも、大丈夫。
君は、数学記号のルートなのだから。
ルートは愛情深く、包み込むことができる。
たとえ、悲しみを抱えた人であっても。
罪を犯した人間であっても。
なぜならそこには“愛”があるのだから。
√-3=√3ℹ︎
少年ルートよ。
君は愛を持って、人と関わっていくんだぞ。
そうすれば皆、ルートが好きになる。
【参考文献】
博士の愛した数式 / 小川洋子
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