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2年前の私へのメッセージ

 君は人生の展望を全て失い、残されたものは若さゆえの時間とそれまでに積み重ねてきた微かな実績だけが残されていた。恐らく自分含めた色々なものに対する不信感と失望が一日中自分を覆っているに違いない。しかし君が少しの戦略的後退と遅滞戦術で時間を稼いでくれたおかげで、今日の私は色々な事に「自発的に」取り組むことが出来それを継続させるところまで回復出来た。君自身は不満もあったかもしれないが問題を解決できるだけの時間は素晴らしかったのだった。私は確かに欠点が目立つ人間かもしれないが、才能は少なくとも並の人よりあることを、君は信じていてくれた。問題は定義と分析が上手くおこなえるならば解決できることだったということだ。もう私は君が作ってくれた私を蔑ろにしない。人生の責任は当人にしか取れないからさ。

 君が自分の一部を表出しインターネットで知ったひとと交流を持つことで私は付き合うひとを選ぶことも良い友達の作り方も覚えた。

そして今は失った学問への信頼も戻り私は何を為すべきか明らかであるし、私は目の前の課題をこなすだけでその目標に大きく近づくだろう。


さらば青年!自分の中にあるリソースの最早8割が社会に向けられる。社会が衰退しようとも昔ながらの友人が変わっていこうともやることは変わらない。悩んでいたことは他人には些細だったが、本人には重大であった。しかし今となっては皆単なる計算ドリルと同じ、やればいい。

君はこれから悩まない瞬間など無い人生を送るだろう。
だけどそれが私だ。

無意味な規範意識を捨ててしまえばあとは楽です。決して焦ることはない。自分が必要としたものに誠実に取り組めば、歯車が噛み合えば、道は自ずから見えるだろう。


君はすごいひとだった。今自分では真似できないほど深く自分について迷っていた。今自分ではそのようなこともできないし現実の写像に忠実だった頃はもう思い出せない。

私は君がいてくれたお陰で今幸福に生きていられる。 幸あれ!

f.v.r.

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