ふと夜景を撮りたくなった時の対処法
夜景を撮るうえで悩ましいのは、とにもかくにも暗いこと。カメラはその構造からして夜が苦手なので、きれいな夜景を撮るにはいろいろ工夫をしなければならないのは皆さんよく理解しているはず。
とはいえ、「夜景を撮るぞ!」という目的で出かけない限り普通は三脚なんて持っていかない。そこで出先でとりあえず夜景を撮りたくなった場合の対処法をざっと挙げていこう。
①己の限界を知る
最初からいきなり何を言ってるのかと思うかもしれないが、三脚がない場合は己の肉体が三脚となるので、自分の肉体がどこまでのシャッタースピードを耐えられるかをあらかじめ知っておくことが大切である。最近のカメラの手振れ補正はかなり強力に補正をしてくれるので、自分が思っているよりも遅いシャッタースピードでも案外耐えられたりする。なので、自分がよく使う画角でどの程度耐えられるかをあらかじめ調べておこう。
シャッタースピード 1/50秒 まあこれくらいは普通に耐えられる
シャッタースピード 1/25秒 まだまだ余裕
シャッタースピード 1/10秒 まだ平気
シャッタースピード 1/6秒 なんとこのスピードでも耐えられる
シャッタースピード 1/4秒 さすがにブレた
こんな感じで結構遅いシャッタースピードでも意外なほど耐えられるので、自分のよく使うカメラで自分の限界を見極めておこう。ちなみに今回使っているカメラはRX100M5。5年前のカメラでもこれだけ撮れるので、最新のカメラならもっといけるかもしれない。
②ノイズの許容範囲を決める
さきほど挙げた写真は全部ISO6400で撮ったので、明るい部分では結構ノイズが目立っているが、スマートフォンの画面で見る限り全然気にならない。等倍で見ればかなり粒子感満載の粗い写真だが、実際にSNSで等倍に拡大して見るような物好きは殆どいないので全然許されるレベルであったりする。結局撮った本人以上に気にする人など滅多にいないので、自分の中で許容できるノイズの線引きさえ決めてしまえば解決する話なのだ。サンプルでほぼ同じ明るさの2枚の写真を見比べてみよう。
ISO6400
ISO100
見比べてみればISO100のほうが断然綺麗だが、正直見比べなければそこまで気にするほどではないと思う。特に小さい画面で見たらその差は殆どない。なので過剰に気にせずに自分の中で許せる範囲を決めてしまえば、臆することなく夜景をバンバン撮っていけるだろう。特に高感度であればシャッタースピードも速くすることができるので、失敗も減らせていい事尽くめ。画質を気にしすぎるのはヤメヤメ!!
とまあ色々と書いてはきたけど、実は最近のスマートフォンのカメラはめちゃくちゃ高機能でHDRで写真が撮れてしまうので、何も考えずに撮ってもこんなに綺麗に撮れてしまうのだ
技術の進歩は非情である・・・
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?