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経営者に効く旅と本

★あなたの覚醒を促す旅読書

旅と読書というのもはや私にとって切っても切り離せない関係にある重要な人生のファクターなのですが、

読書なんて家でも日本でもできてしまうのになんでそんなに海外ばっかり行くんですか?

よくそう聞かれるので今日はそのことについて書いてみようと思います。

私の親友である男性経営者と昨年世界一周の皮切りだったサンフランシスコはフィッシャーマンズワーフでクラムチャーウダーのランチをしていたところこういう話になった。

私も彼も、なぜそんな質問が出るのか?と頭を捻り続けているからだったけど、やっぱり考えていることも似ていたんです。

「逆になぜ外国に行かないのかが全くわからない?なぜ行かないんですか?」と聞きたくなるというのである。至極同感であった瞬間。

みな、どんな経営者も自分のことは自分が1番わかっていると思い込んでいる節があると私は思っていて、そのことに気が付かないので「なぜ海外海外って言うんですか?時間もったいないですよ。移動に時間がかかるし、お金もいっぱいかかるし、危険でしょう」と口を揃えて言う人が実に多い。そしてその全てにわたしも彼も真っ向から正反対すぎる回答をしていくのだ。

わたしもその経営者も「旅することによって覚醒してきた」のだ。

その体験が私たちを何度となく外の世界に引っ張り出していく。引っ張り出されていくとさらに何かが目覚めて(覚醒は気づきというレベルではないので、即人生が大きく変わってしまう。その都度目覚めた何かによって自分の人生感がガラリと変革してしまう。自分自身がどれだけ「待て」を希望しても覚醒した魂は何も誰も待ったなしの状態にしてしまう)、そしてさらなる旅を所望していくようになっていく。

こんな話が通用する人というのになかなか出会ったことがない。前号でのせたサインの主、ロバート・ハリス氏とバリ島で一度、そして東京で二度目お会いして、周りに人がいたにもかかわらず結構な長さでお話をさせていただいたとき以来の感銘を受けたぐらいだ。

ハリス氏と仲がいいわけでもなんでもないし、当の相手はわたしのことなんて覚えてもいないだろうけれども、わたしの人生において大きな覚醒をもたらした人の一人だと自覚しているくらいだ。

そして、世界一周にジョイントしたことによって、わたしはまたサンフランシスコの蒼い空の下で殊更に覚醒をしたものです。

その経営者の彼、この世界一周の旅にスーツケース二つで乗り込んできたそうで、その一つは全部「漫画と本」とさらっと言いました。

「旅に出て、普段の生活でできない時間を確保し、移動の飛行機の中を楽しみ、眠ること、人と話すこと、新しいものを目の当たりにすることで自分自身が鼓舞されたり解き放たれたり、新しい発想がいつでも湧いてくる体になっていく気がする」

彼はそう語ってくれていた。何を隠そうわたしのiPadも、電子書籍と、電子漫画でいっぱいになって日本を出発していたのだから。驚きを隠せなかった。

繋がりがこうやって深くなっていくのは極々自然で当たり前のことなのだ。

その経営者の彼には規模が全く異なるのに「親友」と心の底から言われているのがわかる。

同じものを体験し、共有することで感覚が伴っていること、感覚がつながっていくことを体験できるのは旅先と本があるからなのだと思う。


★経営者にこそ旅と読書をすすめるわけ

先ほど書いた経営者の友人もそうであるように、旅の最中でなければ読めない本というのがある。これがどうしてなかなか、やっぱり日本の自宅やオフィス、隙間時間などで読めそうなものだが全く読み進まないという本が存在しています。

例えば、わたしの場合は自分のバイブルだと思っている経典的な本だとか、人様の読書日記が一冊になったようなものは到底自宅にいては読み進まないものにあたります。「ヴァガヴァットギーター」や「あるヨギの自叙伝」「池澤夏樹の読書日記」池澤夏樹監修の「須賀敦子全集」「源氏物語」などの名著、教典、先達の知恵を書き記したような本たちはとんと読み進まない。

でも何故だかこれらの本は分厚くて重たくてハードカバーだったりするにもかかわらず飛行機の中でならスイスイ読める、お気に入りのホテルのプールサイドやテラスだったらちょこちょこ読み進むどころか、がーーーーっと一気に読み込んでしまうエネルギーが湧いて出てくるのだ。

何故だろうと思うと、やはりそれは旅先だからなのだ。日本からの連絡が絶たれるわけではないのですが、普段の仕事から解き放たれている時間が確保できることによって

確実に脳の活性度が変わっている

のを実感できるのです。だからこそ、経営者こそ旅に出てどっぷりと日常から離れた感覚を持って欲しいなと思うのです。

疲れた頭痺れた頭では良いアイディアはもちろん、適材適所を考えたり素晴らしい仕事をすることも難しくなることでしょう。それが旅の空の下、開放感というよりも非日常の時の流れの中に自分を置くことで帰国後のパフォーマンスを著しく変えるような覚醒が起こる可能性が高いからです。

よく、派手にグループを引き連れて海外に遊びに行っている人々もいますが、それと私が提唱している旅は全く違います。彼らがしているのは遊び散らかしです。ただお金を使って、自慢をするための行動だったり、そこに集いたいと思う人たちを刺激するためだけの行動です。それをダメだとも否定したいとも思いませんが、私がいうところの経営者に勧めたい旅とは大きく異なっていることだけははっきりと伝えておかねばなりません。

経営者に必要な旅は一人になる時間を持つための旅。一人になることでしか見えないものや一人でいなければ出会いえないキーマンに出会うための旅

なのです。


★旅先で感じることの重要性

一人で旅立つことで実に様々なことを得ることができるのが経営者にしてもらえたらなと思う旅の形式です。見るもの聞くもの触れるのものがなにかと新鮮に感じる。これが巨大なグループ旅行では感じられなくなってしまうものです。

一人旅であるからこそ、得られる大事なことがそこには必ずまっています。一人で行くからこそその大事なことが展開されるようにエネルギーが動くのです。

旅先で独立独歩できる他の経営者とジョインインすることはとても素晴らしいでしょう。(私の旅の場合は多くがそうです)場所を変えて相手について新たな気づきがあったり、新たな深い関係性が育まれることが起きるからです。これは双方にとってとても素晴らしい結果をもたらす時間となっていきます。

新しい展開、羽ばたいていきたいと思っている自分がそこにいるというのであれば、ぜひ一人で旅をして、普段読みきれない本を抱えて行ってみてください。

そうすることで感じることがどんどん変わります。自分が自分でないように思えてくるほど変化をする人もいることでしょう。

何気なく隣の席の人が言った一言が一生を左右する言葉となったり、笑顔ですれ違った人とのご縁が繋がったり、見知らぬ人に助けられることが多くなったりもするはずです。

そういったことから、普段の自分を省みたり、これからの自分をどのように作っていくか、どのような人生を歩んでいくかの未来想起が明確にできるような自分になっていくのです。

経営者、リーダーであったとしてもいつまでもその人自身らしさを出すこともなく、グルグル、ぐちぐちしている人も多く見かけます。その多くは「自分が生かされていることを理解できていない」状態だと私は思っています。

外国に出れば嫌でも貧富の差や環境の粗悪な状態を少なからず目の当たりにすることになります。そういうことを見て聞いて肌身で感じることによってしか変化しない大事なものがたくさんあるからです。

怖いとか面倒くさいといとか時間がないからといっている経営者やリーダーの人ほど「ジャッジ」がきつく、あれこれ無駄なことに悩んでいるように思います。

本当にうまくいく人は時間をうまく切り分けて、自分自身の内面とちゃんとつながる時間を持っています。だからこそ、うまくいく経営者は妻や夫を大切にし子供たちにも伸び伸びといきる糧を与えられるような人になっていくわけです。

私にとって旅と読書はマインドフルネスそのものだといってもいいことなのでしょう。


★旅先だからこそ読める本の実態

さてここで本の話に戻しましょう。経営者のための読書の話ですからね(笑)

旅先だから読める本があるということを前述していますが、ここで私が旅先に持っていく本のことを書いてみたいと思います。

日数にもよりますが、紙の本は裁定でも3冊くらいは持って出ます。分厚目のミステリー小説や、ファンタジー物語の文庫本や新しく読もうと思って買っていたビジネス書、そして普段家で読むことのない専門書だったり教典だったりを持って出ます。そのほかにKindleで電子書籍を数冊。こちらはもうすでに入っているものを読み直すこともできますので「持って歩ける図書館」があることはとても便利だと思っています。

漫画の大人買いをしていくのもKindleですね。無料で読めるものなどはネット接続が必要だったりもするので飛行機内で読みにくいこともあるので、だいたい大人買いをしていきます。

「キングダム」や「ワンピース」など黒子のバスケにハマったりしたのはこういう時ですね。

ありとあらゆるジャンルを持って出る

ことがポイントです。その時の気分で読み替えられる、その時の状態によって必要なものは刻々と変わるからです。

文庫本は読み終えたら捨ててくるか、ヨーロッパなどの街角にあるボックス図書館(不要な本を誰がもっていってもおいていってもいい)などに寄贈して帰ってきたりします。ドイツ語やフランス語、英語の本が並ぶ中にちょこんと日本語の文庫本が置かれていく雰囲気って嫌いじゃありません。

そこにいたぞ!という自分の足痕がなんとなく残るような気もするものです。

旅の空の下だからこそできること。読めること、そして出会える言葉、出会える内容があるということですね。


★旅先だから吸収力がつく

旅先で読む本の多くは、ものすごい勢いで吸収されます。空気が違う街でいつも行かないけれど馴染みのカフェであたかもその街に馴染むかのようにして読む本は格別に内容の吸収度合いが異なるのです。

時折、青年に「何読んでるの?」と声をかけられることがあります。マダムの年頃になってしまった私に何故?と思いますが、ヨーロッパの青年はマダムとお付き合いすることに抵抗がないので、ぐいぐい話しかけてきます。

そんなときにさらっと格好良く応えたいなあ・・・(笑)なんて思うものだから読んでいることが上の空になるっていうことはないんですよね。没頭して本を読んでいることに誰も何も思わないというか、カフェという文化の位置づけが異なるので長居しても何も言われない。キャフェ一杯でずっと新聞をよみふけっているダンディや日がな一日同じ席に毎日陣取っているおじいさんもいたりするし。

いい距離感で人と人が接点を持つことができるスマートさがある環境で読書というのは本当に進んでいく。携帯電話で喚き散らす人もほとんどいないし、静かな空間の中に流れていく時間が後押ししてくれてどんどんと読み進められるようになります。

文章を読んでの吸収力が上がるのは実はそこだけではなくて、その本についてカフェのギャルソンや隣り合わせの人たちと話が始まったときです。

何を読んでいるかということ、そこには何が書かれているのかということを伝えるのには本当に苦労します。自分の理解度が浮き彫りになってしまうからです。

これはセミナーでもセッションでも同じですが

「教わったことを即アウトプット」するからこそ実力がつく

わけです。そういう瞬間がヨーロッパの街角、アメリカのレストランには案外転がっています。英語力の多少はあるかもしれませんが一生懸命に伝えようとする言葉を相手は聞き流すことなく真剣に聞いてくれたり、質問を繰り出してくれたりします(たとえ若者のナンパだったとしても)。

経営者のあなたは、そのような体験を一体いつからしていませんか?

見知らぬ人に自分のことを話す、自分が今触れているものについて語る、そしてその場にいることで感じている本当の心を話したしゃとわかちあうということを

いつからしていませんか??

ぜひ一人時間を設けて一人旅してみてください。2泊、いや1泊2日だったとしてもその行動はあなたの日常を大きく変えると思いますよ。

ps・・2020年3月上旬現在、コロナウイルスの発生によって色々なフィアーが発生していますが、それはさておき、自分のために旅ってどういう効果があるのかを書かせていただきました。

本日の写真:自宅の本棚の上に飾っているカラーボトル。色とりどりの自分を発見する旅にでてみたら、面白いと思いますよ。

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