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浦島太郎

 浦島太郎のあらすじは、とても理不尽 取ってつけたような解説をみるときもあるがおかしすぎる 日本人のマナーとして、龍宮城の玄関で「これはいけません、そんなたいそうなことはしてません」と固辞していれば玉手箱はもらわずにすんだのだろうか でも玉手箱も自分の命が封印されてるのである 呪ではない
 好きなおとぎ話に墓掘り男がある 墓掘り男が墓を掘っていると土からしゃれこうべが出てきて、よる七時に夕食に来ないかと誘われるのだ 思ったより楽しい時間をすごし、外に出ると昼間になっていた どうも様子がおかしく、勤めていた教会も変わっている 知らない神父に相談すると300年前に行方不明になった墓掘り男がいたことを話し出す それを聞いているうちに男はミイラになりただのチリになって崩れて無くなるのだ これも浦島太郎の大筋は踏襲している 食事中にオリーブの葉が3枚木から落ちるのだが、それで300年だ しゃれこうべはただの埋葬されただけの人であり、おそらく墓掘り男とは楽しい時間をすごせたのだろう
 理不尽 ただただ理不尽
人生は選択の繰り返し、だけど納得したままあの世に行きたい