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データはどこに行ったのか

5年つかっているノートパソコン、32GBいっぱいいっぱいのUSB。どちらが良くなかったのか、論文の下書きとゼミ資料が飛んだ。数週間前にもファイルが壊れたので、コンピュータの問題だろう。

あのデータはいったいどこに行ったのか。もうこの世のどこにもない。ただ破損したファイルがあるだけ。不変的に、恒久的に存在すると思いがちだが、別れは一瞬で永遠だ。牡丹なんかより諸行無常を感じた。

実体がない、情報がある、という共通点のせいか、データと意識は同一視されやすい気がする。冷静になれば交わらない気がするけど。その辺の教養がないのでわからない。

国の最大規模の研究プロジェクトであるムーンショット計画に少しだけ関わった。その中のひとつのテーマに、意識の電脳化みたいなものがあったと記憶している。そんな世の中も近いのかもしれない。

医学のウイルスとコンピュータのウイルスは別物だけど、そのうち電脳の意識が風邪を引いたりして。

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