経緯

約40年患ったうつ病を寛解に導いたのは、自ら考案した20時間睡眠だった。
うつ病は心の風邪と言われていた時代があったが、今では脳の病気という考えが主流となっている。
たしかに私の脳は疲れている。過去の過ち、ボタンの掛け違いなどをあのときに戻ってやり直したいと思った。

20時間睡眠を半年くらい続けたら、急に頭の中に電気信号が高速で飛び回る感覚を覚えた。すると考えることも前向きになり、生きているのが楽しくなった。そして今年の初めを持ってカミングアウトをしてクローゼットから出ることにした。リアルで新しい友達も作った。

しかしこの20時間睡眠は思わぬ副作用があった。ずっと寝ているために下半身の筋肉が落ちて、まともに歩くことが出来ず、腰痛にもなった。腰痛なんて年寄りのわがままだと思っていたが、自らが経験するとこんなつらい病気もない。
ある時は、布団から起きられずに転倒して顔面を家具に強打して、鼻骨を骨折した。手術の出来ない状態なので、いまだに骨折したままだ。そのため、ベッドを買って起きやすくと考えたが、これも筋肉がないと起きて立てない。そのため、トイレに行くとき、途中で失禁することもしばしばとなった。

さて、リアルな友達との付き合いが始まると、色々摩擦が起きる。それに疲弊して、再びうつの地獄に堕ちてしまった。そしてすべてを遠ざけるようになった。
死にたかった。否、死にたい。でも飼いネコのライカを残して死ねない。そこで何もしないことにした。人生、寝て、食べるだけの生活。これを選んだ。

私は真面目な性格で、酒、タバコ、競輪、競艇、オートレース、パチンコ、麻雀、女遊びはしない。(私はレズビアンである)
だから、人生を楽しむことが出来ない。これでは死にたくなるのも無理はない。

最近、特に悲しい思いをして、Twitterの更新をやめた。私は社会的に消える。
ということで、私は生きながら死ぬ。

でも、折れた心が回復したら、またお相手をしていただきたい。

筆者敬白

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