見出し画像

亡くなった父の人生を振り返ってアニメーションに(②情報収集編)

Bonjour!
みなさんこんにちは!
フランスのフリーランスYukariです

今回はアニメーションの制作の上で
進展があったのでブログに書いていきたいと思います。

前回までのあらすじ

私はホワイトボードアニメーターをしていて
「生前葬や終活をしている人の人生をアニメーションにするのはどうかな?」とアドバイスをいただき
1本だけ無料でモニター募集を募ったところ予想外の「依頼」が…

「玄春さん(小学2年生の時に亡くなった私の父)の人生をアニメーションにしてほしい」

そこで、私にとっては”よく知らない”お父さんのアニメーションの制作を進めているところです。その制作の流れで感じたことなどもここでは書いていきたいと思います。

父についてのブログ資料を全て見ました

この2日間でしたことは、依頼いただいた父の親友が残してくれている
父の記録がびっしり詰まったブログを全て読ませていただきました。


http://www.ultraman.gr.jp/ueno/?fbclid=IwAR34EccM3lCuOowBC9zQ0_J_H6SO-yrgvlMXAlBvjiJKOTyks-dYfgQTouk

このサイトがあることは、以前長野に行った時に教えてもらっていました。
以前は簡単に目は通したものの、正直コンテンツがぎっしりすぎて全部は見れていませんでした^^;

動画12本、そのほかのページリンクたくさんある…。
「父への愛を感じるけれど、多いっ」と正直感じてちょっと読んで終わってしまいました…(すみません!!)

しかし今回は、「アニメーションを作る」という目的があるので
ある意味仕事モードで資料に全て目を通しました。

一番最初に見たのは「玄春万葉①」の動画でした。

途中まで見て、見れなくなりました。
理由は自分でもよくわからないけれど、辛くなってしまって、1回目は途中で止めました。

あまり記憶のない、”知らない自分”が動画の中にいる違和感。
見ると思い出す、父がどんどん痩せ細っていく過程。

「こんな調子でアニメーション本当に作れるのか?」とちょっと心配になりました。

「最初からビデオ見るのがハードル高すぎたんだ」と気付いた私は、その日は動画を諦めて、文章での資料に目を通すことにしました。

その日に読んだのが、「議事録」。
父が話したことを文章でまとめてくれたものでした。
父が自分の言葉で自分の人生を語っていました。

「これは人生のアニメーションを作るのに一番のの資料だ!!」と飛びつきました。

私の知らない”父”

議事録を読んで、今まで誰かから聞いてなんとなく知っていた、点と点が結びつきました。

学生運動をしていたこと、美術教師だったこと、それをやめてインドへ行って、日本へ帰ってきてヨガやお坊さんの資格をとったこと…

その過程と理由が明らかになって、私の中でストーリーになりました。
正直、「これはいいアニメーションになりそう」という予感がしています。

そして驚くほど、父は話すのが上手というか、言葉の使い方がうまく、小説を読んでいるのかのような議事録で、驚きました。

家で話していた父の言葉のイメージと、外で使っていた父の言葉や話し方のイメージのギャップに驚きました笑

「こんな賢い感じで話す人だったの!?そんな深い話するような人だったの!?しかもめっちゃ謙虚でありのまま!!誰だこの人は、、、」というのが最初の印象でした笑

私の中で父は無口で、話す話題もなくて、2人でいると気まずいと感じていたのを覚えているほどだったので、驚愕でした。
父といて安心していられたのは、基本一緒に無言で絵を描いている時だったので笑

驚愕の共通点

議事録の中で、驚いたことはいろいろありましたが、「えっ!」と声に本当に出して驚いたことがあります。
それは父も、「明晰夢(めいせきむ)」を見ていたということです。

「明晰夢」というのは、夢の中で夢だと認識した時、自分でその夢を操れるというものです。

父はどうやら、当時はやっていたフロイトの深層心理学に載って、夢で見たことをノートに書くということを7年間していたらしく、それにより、夢の中で夢を操れるようになったと書いていました。

実は、私もそうなんです。
というか、私は大学2年生になるまで、みんなそういうものだと思っていて、当たり前だと思っていたんです。

私は結構頻繁に明晰夢を見ます。夢の中で足をつねったりして、「あ、これ夢だ」って自覚すると、「今日はどんな夢にしようかな〜」って考えたりして、バカなことをよくしています。

例えば大きいケーキをめちゃくちゃたくさん食べたり、フランスにいながら日本の無料の食べ放題の寿司屋に行ったり、あるいは、自分が花火になって打ち上がってみたり、、笑

しょうもないことばかりしているのですが、みんなしていると思っていたら、大学生の時友達と夢の話になって、その場にいる中では私が変人だということが発覚しました笑

そして、父はその後、金縛りなどにもあって、現実と夢が区別がつかなくなり、不眠症や体調も壊していったそうです。

私は、金縛りはよくあります。寝起きなんかは現実と夢が混ざります。夢の中で何度も起きたりして現実で起きれてないとか妊娠してからさらにあります。

ただ、全然怖いとは思っていなくて、私の場合旦那くんが論理的?科学的?なタイプなので、レム睡眠だとか、筋肉の緊張だとか、妊娠中はホルモンで特にそういう影響が出やすいとかと説明してくれるので
身体的な反射だと思って過ごしています笑

ただ、進みすぎるとやばそうだなとちょっと気をつけようと思いました^^;
私の場合はもはや体質なようで、変えようがないのでどうしようもありません…

旦那くんには「どうしても必要な時は僕が起こすから、無理に起きれない時は逆に夢で遊んでればいいよ」と言われてものすごく安心したのはつい最近の出来事です。

そんなことで、まさかこの体質が父から来ていたとは驚きでした。
そして父の場合は、それが大きな引き金になり、体調を崩し、インドへ向かう大きな理由の一つになったことも驚きました。

2日目

今日は2日目です。今日は家でゆっくりできて時間があったので、残りの動画や資料に目を通しました。二度目だからなのか問題なく普通に見ることができました。

動画の中では父がインタビューを受けていろいろ話をしてる様子を見ることができました。再度、「この人、私知らないぞ、、」と思いました笑

そして、父がヨガやお坊さんの修行を通して行きついた境地というか、行き着いた考え方、生き方が語られていました。

自分と他人、人間と自然の境界をなくし、調和する生き方。
…正直に感想を言うと、わかりませんでした。
私の教養と経験のなさが原因かと思いますが、仏教に関心を今までほとんど持ってこなかった私にとって、難しすぎる感覚です。

自分と他人の境界線をなくす、まではちょっと感覚はわかります。
これはフランス人の友達と話している中で気付かされたことです。

そのフランス人の友達とは外でよく絵を描いたりしていたのですが、その時にその子が言いました。
「あそこの黒人の人も、あそこの老人も、おしゃれなあのフランス人も、みんなあなただよ」

最初何を言い出すのかと目を見張りました。するとこう続けました。
「あの人にあなたは生まれたかもしれないから。あの人の家族、環境であなたが育ったかもしれないから。それならあの人が今悩んでいことは、あなたがあの人として悩んでいたことかもしれないよね」

面白いですよね。私はその時イメージしてみました。そしてそうだよなって思ったんです。全く同じ環境、同じ形で生まれて育って同じ経験をしたら、私は今あの人だったんだなって思えて。そうすると、人種も文化も混ざり合うフランスにいる全ての人が、私だったのかもしれないと思って。
とても不思議な感覚になりました。

ただ、自然や世界との調和については、私はまだ理解できないままです。
私は政治やニュースは私の世界からほぼ意識的に消しています。

自分が関われる範囲だと思っていないし、”世の中””社会”を変えることに人生を賭ける予定も今のところなく、私の人生でできることなんて高が知れていると思っています。なので、そこに時間を使うことをしていません。
大事なニュースは周りに人づてで聞くだけです。

私は自分、自分が関わる人、居場所の範囲内が今は限界です。
特に今は、”絵を描くのが好きな人”がそれを活かして活躍できるようになることと、私ができることで誰かの役に立つことを見つけてするので精一杯。

世界や政治は私の手の届く範囲外のものとして、今のところ放置です。
そんな考え方、生き方をしているせいもあってか、ここら辺の考えには理解が及びませんでした。。。

なので、ここはもうちょっと、長野に帰ってから父の友達などに聞いて、何が言いたいのか、どう言う思想なのかせっかくの機会なので知りたいと思っています。私のこの凝り固まった考え方が、違う方向性から解けて和解できるようになるかもしれません、、、

今のところのまとめ

と言うことで、いただいたブログの資料から得られたことや気づきなどの大きな部分はこんなところでした。

まだまだ父の考え方や生き方あたりがわからない、、と言う印象を受けたので、ここからは長野で続きを進めて行きたいと思います。せっかくなのでちょっと仏教入門の本でも読んでみようかな、、なんて思っているところです^^

また新着があったらブログでも伝えて行きたいと思います!
今日も読んでいただきありがとうございました!

Bonne journée !
良い1日をお過ごしください!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?