見出し画像

地中海を見下ろすテラス

南フランス、フレンチリヴィエラのエスプリを体感する時を過ごす。

地中海を眺めながら、あくせくした日常を忘れ、カフェのテラスで冷たいシトロン・プレッセを飲みながら、ボーっと海を眺める。脳を空っぽにして、ただその場に身も心も浸りきる。紺碧の海を見つめ、目を開けたままのα波瞑想。

世界では、いろいろな出来事が毎日怒涛のごとく押し寄せては過ぎ去る。

私たちは、真実とフェイクが混在した情報の海の中を泳いでいる。海中の魚になり切るというのも、それはそれで良いかもしれない。それも一つの選択である。しかし、情報の波に飲まれないためには、あれこれ思考するのをやめ、海と空、風を体感して、ただボーっとする。溜まった思考圧を空間にアースする。そんな時、ふとひらめきが浮かんだりする。そのひらめきをヒントに動いてみると、意外とうまくいったりする。ポイントはスピーディーに動けるかどうか。せっかくのひらめきも、やらないことにはただの妄想で終わる。多くの場合、輝くひらめきは捨て去られ、泡と化してしまう。この世界の偉業を成し遂げた多くの人々は、空間から降って来たひらめきを信じて行動した。こういうチャンスは本来すべての人に与えられているが、残念なことに、輝くひらめきを実際やってみる人は少ない。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

そこで、今回の【秘宝】は、地中海に面した高級避暑地、サン・ジャン・カップ・フェラのロスチャイルドの邸宅からの景色。邸宅は有料で一般公開されている。広い敷地内には、噴水といくつかのスタイルの庭園がある。日本庭園もあり、散策しながら奥へ進むと、薔薇園にたどり着く。ローズ・ドゥ・メ(五月のバラ)の咲きほこる季節、ピンク色のかわいらしい花々が美しい。淡いピンク色の邸宅に入ると、イタリア・ルネッサンス様式の吹き抜けの開放感が広がる。部屋に入ると、合わせ鏡がある。壁に備えつけられた姿鏡と、対側の壁の姿鏡。ベルサイユ宮殿にも同じ様に合わせ鏡の部屋がある。二枚の鏡の間に立つことが、合わせ鏡の秘密となる。邸宅内のカフェテリアに入り、ブーゲンビリアの咲くテラス席から見下ろす地中海の風景をボーっと眺めてみる。紺碧の風に吹かれていると、輝くひらめきが降ってくるかもしれない。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

このコラムが、あなたの何かのお役に立てれば幸いです。

引き続き、【フランス曼荼羅】をよろしくお願いいたします。

敬具

よろしければ、サポートをお願いします。いただいたサポートは活動費に使わせていただきます。