カミュの異邦人
フランス語を学び始めると、必ず1冊の本が特別な本となる。
それは、カミュの異邦人である。
文学に通じた人でもそうでない人でもこの本をフランス語で読むことが
ひとつの目標になる。
読みやすいと言われ、だれでも簡単に読み進むことができるように、
日本語訳がついた読本も出版されている。
この本のポピュラーさは何も日本人だけでなく、
当たり前だが世界中の人に知られている。
フランス語を勉強をしに、フランスに行く。
そこできみは、初めてきみが「外国人」であることを実感する。
そんな時、きみはカミュの異邦人を手に取ってみる。
異邦人の原語は、L'étranger であり、
外国人をも意味する。
フランス社会の周縁に位置づけられたきみの存在を
アルジェリアの共感性の欠けた主人公に投影する。
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