【みなかみ旅行記】川のせせらぎと鉄道ロマンの歴史を感じる小さな町【静寂】
こんにちは!今回は先日行ってきた群馬県みなかみ町の個人的に魅力的なポイントを紹介します。
群馬県みなかみ町とは
群馬県北部にある小さな町で、新潟県との県境に位置します。アクセス面ですと新幹線は上越新幹線の上毛高原、普通列車だと上越線の水上駅が最寄りです。
ウィンタースポーツをされる方におなじみのスキー場もたくさんありますが、夏は夏で首都圏や内陸平野部とは全然違う爽やかな気候が楽しめます。
今回は1泊2日でみなかみ町に滞在し、その周辺を観光してきました。
もともとみなかみの存在はもちろん知っていたのですが、Voicyでの木下斉さんのチャンネルにて放送された『ジブン株式会社RADIO』シリーズにて、林裕也さんと三児移住ワーママAさんの対談をきっかけに、夏に行ったら涼しいだろうなと狙っており、今回の旅行となりました。
みなかみのお話は、こちらの4つ目のチャプターに収録されています。
超個人的・みなかみの魅力3選!
夏のみなかみの一番のお勧めはおそらく川や湖でのアクティビティ(SUP、ラフティングなど)ですが、その辺りの魅力は他にも多くの方が発信されていると思うので、ここでは個人的に『推せる』点について紹介します。
①夏は涼しく、街が静か
首都圏在住の方が行く避暑地と言うと、栃木県の那須や長野県の軽井沢が有名だと思いますが、みなかみも首都圏と比べると気温が低く、涼しい地域です。
今回は関越自動車道でみなかみへ向かいましたが、途中休憩した上里サービスエリア(埼玉県の北端 群馬とのほぼ県境)は昼の時点で災害級の暑さでした(35℃くらい)。ただそこから1時間ほど北上し、みなかみより少し手前の赤城高原サービスエリアでは気温が30℃、そして標高の高いところ特有の風が吹いていて、首都圏や平野内陸部とは明らかに空気感が違うというか山の涼しさを感じることができました。
みなかみ到着後も気温は30℃程ありましたが、近くに大きな川が流れていることもあり、日傘があれば暑がりな私でも十分散策出来る気候でした。
街の雰囲気の観点だと、那須や軽井沢はおしゃれなお店やカフェが多く点在して私も大好きなのですが、混んでいるエリアもあり『避暑に休みに来ているのに疲れる。。』となりがちなのが個人的には難点なのです。
みなかみは軽井沢や那須と比べてお店が少ない点は否めませんが、静かさや混雑回避の点ではピカイチでしてゆったりと自分のペースで過ごすことができます。
②地産地消の食が最高においしい!
群馬は野菜と肉が美味しいです。今回は地産地消がテーマの宿に滞在したので、夕食・朝食共に群馬の食材を多く頂きました。
山間部なので新鮮な海の幸、という訳にはいきませんが、その代わりに肉と野菜のクオリティは高いです。今回の夕食ではお肉として赤城鶏のグリルと上州和牛のサイコロステーキ・サーロインステーキが登場しました。
赤城鶏で驚いたのはその弾力です。味付けはシンプルでしたが、なんといってもプリプリなので余計な調味料などを付けなくても適度な塩気で十分に味わえるお肉でした。
続けてサイコロステーキとサーロインも食べましたが、こちらも和牛特有の柔らかさと脂の甘さが贅沢に広がり、大満足の一品でした。ここ数年は加齢(?)による食の好みの変化で、脂の多い和牛よりもアメリカンビーフのようなガッシリとした赤身を好んで食べていましたが、また和牛の美味しさに目覚めたように思います。
ちなみに宿の食事では登場しませんでしたが群馬県では豚肉も有名なので、鶏・豚・牛関係なく肉を食べたい方はぜひ群馬に来てみるといいと思います!
③街や駅周辺の様子から歴史に思いを馳せる
初日はJR水上駅の駐車場に車を停め、駅周辺を散策しました。
駅前には飲食店やお土産屋さんが何軒か並び、かつては旅館・ホテルとして営業していたであろう古い建物もありました。水上温泉街はバブル期まで団体旅行客の受け皿としてかなり繁栄していたものの、その後の団体旅行客の減少など旅行のニーズについていけずに閉業した宿泊施設が多いそうです。
私の亡くなった祖父母がよく町内の旅行で群馬の温泉施設に遊びに行っていたので、閉業した古い宿泊施設の中にもしかしたら祖父母が遊びに行った施設もあるのかと思うと、少し切ない気持ちになります。
また歴史に思いを馳せる要素として、個人的には水上駅周辺の線路も必見です(父親が撮り鉄だったので少し私にも鉄成分が流れているようです)。水上駅にはJR上越線が停車しますが、1時間に1‐2本の普通電車が停まる小さな駅です。
水上駅の上越線と同規模の路線ですと、単線と言って線路が1本しかないのが一般的ですが、下の写真のように、こちらには複線として線路が複数あります。
なぜこんな小さなローカル線が複線なのでしょうか。
チッチッチッチッ..(時計ね By尾石晴さん風)
これは上越新幹線の開通前の鉄道事情に関連しています。
上越新幹線は1982年に大宮~新潟間が開通しましたが、それまでは急行『佐渡』や特急『とき』が在来線の線路上を走っていました。東京と新潟を結ぶ交通の要である上越線ですので、普通電車を含めて複数の列車が行き来出来るように複線となっています。
残念ながら水上駅には新幹線は通らず、新幹線の開通で特急なども廃止されたため、複線の線路はもはや必要ありません。とはいえ線路を撤去するにも多額の費用が必要なため、上越線の急行や特急が無くなった今も当時の線路が残っている、というノスタルジー溢れる状況です。
今回のみなかみ旅行は避暑・静かな場所でゆっくりして美味しいものを食べることが目的でしたが、思わぬところで『鉄』成分をゲット出来たので、テンションが上がった次第です。
最後に
ということで、一泊二日の滞在で感じたみなかみの魅力について語りました。よく言われるみなかみの魅力はウィンタースポーツや川辺でのアクティビティが多いので、切り口の違うお話になったと思います。
避暑に行きたいけど有名な避暑地は疲れるんだよなぁ、という方や静かな場所で美味しいお肉を食べたい方、また首都圏から少し離れた場所で鉄道や街の歴史にしみじみしたい方はみなかみお勧めです!
それではまた!
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