「ミスマッチオンライン英会話デュエルを避ける方法」「『ずっと俺のターン』現象」「遊戯ボーイ先生と海馬ボーイ先生」

 先日、オンライン英会話に関する、あるツイートを見かけた。要約すると、『アメリカ人の先生が喋りっぱなしで、オレが喋る時間がない。その先生に、「あなたは喋りすぎだ。多分他の生徒も不満に思ってるぞ。」と伝えたら、回線を切られた。』、大体こんな感じだ。つまり、「俺が金払ってんだから、俺に話題振って喋りやすくしろ。」ということだ。遊戯王で言うところの「ずっと俺のターン!」の英語学習版だ。

 回線を切ってくるのは一旦置いておくとして、この「ずっと俺のターン!」現象について、英語学習ツイッタラーのみなさんはどう思われるだろうか。ハンドルネームを「大人の英語学び直しアカウント!@TOEIC900点目標!!」にして、プロフィールに「中学英語から始めて、TOEIC800点突破!DMM英会話127日継続中!」と書き、日々、「【今日の学習記録】TOEIC公式問題集7 シャドーイング 30分」とツイートしているみなさんの中には、「そうだ!英語を話すためにオンライン英会話をしているんだから、もっと生徒が話しやすくするべきだ!」と賛同する人がいるかもしれない。
 しかし、中には、「いや、そもそも海外の人は自己主張が強い!相手を遮ってでも自分が喋れるようにオンライン英会話で練習するべきだ!」と考える人がいるかもしれない。

 どちらの意見が正しいのか? いや、「正しい」とは存在しない。「早い」「多い」「悲しい」など、イ行で終わる言葉(いわゆる形容詞)は、結局のところ、「それってあなたの感想ですよね?」という某論破に落ち着く。「正しい」とは存在するものではなく、一人ひとりが心のなかに抱いている感想であり、観念である。ゆえに、「正しい」という事実は存在しない。正しいと考える「人」が存在するだけである。「正義(=正しい)は人の数だけ存在する。」と言われる所以である。
 そのため、「オンライン英会話における『ずっと俺のターン』現象」についても、どのようなアプローチを取るのが正しいのかは、英語学習者の数だけ存在する。では、自分にとって「正しい」アプローチとは何なのか。ヒントは「遊☆戯☆王」にある。

 というのも、この現象は、オンライン英会話の先生に、遊戯ボーイであることを求めるか、海馬ボーイであることを求めるかということから来ているからだ。
 「遊☆戯☆王」を知らない人のために補足しておくと、遊戯ボーイとは、「デュエル」という、ルールの難しい大富豪みたいなカードゲームのプロフェッショナルで、自分のターンが終わると、「俺はターンエンドだ。さあ、お前のターンだ!早くカードをドローしな。」と自分のターンの終わりを告げてくれる。不慣れなビギナーデュエリストでも、自分のターンの始まりを明確に知ることができ、安心してデュエルができる。
 逆に、海馬ボーイはそういうことはしてくれない。隙あらば「エネミーコントローラー」というチートを発動して、コマンド入力して、永遠に自分のターンを回し続ける。さらに、あろうことか、たまにテキストにない効果を読み上げて、カードを2枚ドローしたりする!!「ずっと俺のターン!!!!!」

 つまり、遊戯ボーイな先生は、”My name is Yu-gi-boy!. I’m glad to see you. Let’s enjoy today’s lesson! What’s your name? などと、自分のことを一通り喋ったあとは、生徒に「?」を投げかけてくれるのだ。こうすることで、自分のターン(自分語り)の終了を宣言し、生徒にドロー(発話)を促す。フィリピン人の先生に多い。
 ところが、海馬ボーイな先生は「?」を投げかけてはくれない。”I’m Kaiba-boy! Nice to meet you. I’m glad to enjoy learning with you! Today it’s rainy here, so I canceled going camp with my family. It was horrible!! That’s why I’m here to talk to you. By the way....” と自分の話を永遠に続ける。先生側から、「ターンエンドだ!」と宣言してくれないので、生徒は海馬ボーイの話を無限に聞き続けることになる。これはアメリカ人の先生に多い。なぜなら、アメリカ人はエネコン文化で育っているからだ!さらに、コマンド入力することで、相手のモンスター(話題)を奪い取ったり、自分のターン(話)を永遠に続けることを義務教育で履修している!さすが米国!強靭無敵最強!!

 つまり、冒頭の「回線を切られた」ツイートは、オンライン英会話の先生に遊戯ボーイであることを求めていたが、海馬ボーイの先生に当たってしまったというデュエリストのミスマッチから生まれたのだ。英会話デュエルにもマッチングが求められる時代だ。

 では、どうしたらこのようなミスマッチ英会話デュエルを避けられるのか。

 それは、「英語学習のその先に、海馬ボーイと関わることがあるか」という点が一つの判断基準になる。さっき言ったことを繰り返すと、アメリカ人はエネコン文化で育っている。さらに、コマンド入力することで、相手のモンスター(話題)を奪い取ったり、自分のターン(話)を永遠に続けることを義務教育で履修している。ちなみにこのコマンド入力カルチャーはイギリスを含むヨーロッパでも見られるぞ!エネコングローバル!SDGs万歳!!
 

 一見、遊戯ボーイの方がオンライン英会話の先生として魅力的かもしれない。中にはノリノリで闇のデュエルを仕掛けてきて、デュエルに勝ったら、マインドクラッシュをしてくる先生もいるし、基本的には、ターン制に忠実なので、英会話ビギナーズでもデュエルがしやすい。英語を趣味として学習している人や、読み書きは学校や資格試験で多少やったけど会話はほとんどやったことない、という人にはおすすめだろう。また、英語で論文を読み書きしたり、派遣社員として英文事務の仕事に就いているが、話す方も少し練習したいみたいな人にも良いだろう。
 しかし!貴様が真のデュエリストなら、海馬ボーイに挑戦するべきだ!!ハンドルネームを「アメリカ移住10年目@海外生活を実現するノウハウを発信中!」にしたり、プロフィールには、「プログラミング×英語で自由な海外生活を実現!」と記載したり、定期的に、「【英語で会話の主導権を握るテクニック10選】というタイトルでブログを書きました!」という宣伝ツイートをしたいのなら、海馬コーポレーションに就職するべきだ!!なぜなら、「海外では『自己主張をするのが普通』」だからだ。「『世界的に見ても英語力も低く』、『謙遜したり控えめにするのが美徳とされる日本文化の常識』で、『海外の人とコミュニケーション』をしようとしていたら、『だれも話など聞いてくれない』」のだ!「『将来』、『海外で働いて』、『年商1億の会社を創業し』、『30代でFIREしたい』のなら、『相手に話題を振られるのを待っていてはいけない』」のだ!

 ちなみに海馬ボーイ先生と話したい人におすすめなのはcamblyだ!最大45%オフだぞ!遊戯ボーイ先生と話したい人には、DMM英会話とネイティブキャンプがおすすめだ!今なら無料体験レッスンが2回ついてくるぞ!7日間無料体験もついてくる!すごい!お得!
 
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 さあ!「『左AB右上B下』ってコマンドでずっと相手のターンになるのか。だる。」と思っている暇はない!「いや、エネコンのテキストにそんな効果はない。」と相手の話に割って入ることが大事だ!君も海外移住で自由な人生を手に入れよう!ブルーアイズに怯んでいる暇はない!滅びのバーストストリーム!!!

【参考資料】


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