麻雀が一般的ゲームになりにくい理由~にじさんじ麻雀杯に寄せて
今年も無事ににじさんじ麻雀杯が開催され、緑仙さんが優勝を勝ち取りました。
そして倉持めるとさんが麻雀歴3日という短さで決勝卓に残りました。
このように全くのド素人でも短期戦なら結果をだせるのに、長期戦になると実力が物を言うことが多くなるのが麻雀というゲームの特徴です。
はまれば抜けられないとも言われている麻雀ですが、決して娯楽の王道になることはありませんでした。
ギャンブルになりやすいとかルールの種類が多すぎて統一できないなどいくつかの理由がありますが、見落とされている理由として「初心者が中級者になるのに余計なストレスがかかりやすい」ということがあると思います。
大抵のテーブルゲームでは初心者は経験者の中で上手な人に手解きを受けて上達していきます。
麻雀はそのとき覚えなければいけないことを正しく説明するのが案外難しくしかも多いのに、一気に覚えさせようとする人が多いです。
そのうえに麻雀の上級者は自分の麻雀に自信がありすぎてそれを初心者に押し付けがちです。
Mリーグのデータを見ている人ならわかると思いますがMリーグ選手の副露率をみると約10~40%ととても幅が広いです。
麻雀を一番研究している人達ですらこれだけ打ち方が違うのに、押し付けられた打ち方が自分に向いている可能性はかなり低いといえるでしょう。
緑仙さんが1年という短期間でこれ程強くなったのは、師事した松本プロがMリーグのプロの中でも一番オーソドックスに近いバランス型で若干攻めよりという雀風が緑仙さんに完璧にあっていたからでしょう。
私も正直倉持さんの打牌に指示厨したくなってしまったことは事実です。
しかし倉持さんのような荒削りな打牌を容認しないと麻雀の競技人口が増えてこないし、容認できる雀士になるのが私の麻雀においての目標です。
にじさんじのライバーはエンタメ麻雀とガチ麻雀の役割分担が以前より明確になってきていて出場回数の多いライバーはそれを自覚している印象です。
あくまでも混一色や清一色しか狙わないアルス・アルマルさんはその典型例なので批判を恐れず自分の麻雀を貫き通すことができたのでしょう。
そしてMリーグを観て麻雀を始めた層が[にじさんじ麻雀]を受け入れて勝ちより楽しさを追求する雀士が増えていくほど麻雀が普及していくのだと私は信じています。
追記:倉持めるとさんにはぜひとも黒沢咲プロを目指して麻雀を上達してほしいです。
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