Embodiment theory【Media/W4】

Embodimentとは、具体化、身体化を指している。

Embodiment theoryとは?
周囲にある事柄などの具体的な手がかりや、環境認識そのものを考慮して、
知的な存在の認識(=知識)の形態を全体的に捉える志向性(intentionality)

Embodiment cognitionという言葉も存在し、Embodiment theoryの一部として捉えて良い。

Embodiment cognition(身体化された認知)とは?
人間が身体で感じるもの、目で見るものが人間の感情に影響を与えているということ。

これは、心身の二元論(精神と身体は別の物とする考え)に反する形で発展してきた。

なぜEmbodiment theoryがますます重要になってきているのか?
なぜなら、モノを作るのではなく、顧客やクライアント、もちろんサプライヤーや他の同僚と対話しながら仕事を進めていかなければならないから。
また、あるいは、体重、性別、年齢、外見などの肉体的特徴が経済生活の中心になっているのは、サービス経済の中に多くの仕事があるから。

例えば、女性や若い労働者は、権威がないという事実を補うような服装や身だしなみをしているかもしれません。例えば、広告やPRなどのクリエイティブチームで働く人は、自分がいかにクリエイティブであるかを示すために、特定の種類の服や髪型を身につけているかもしれません。 ロンドンのシティで働く金融関係者など、ハイテンションな仕事をしている人は、仕事中だけでなく、外でもいかに規律正しく、競争力があるかを示すために、ランチタイムにランニングクラブに入り、仕事の前に走っていることが多い。彼はある種のプロモーション活動を行っていますが、彼の例はこれらのプロフェッショナルな役割がいかに多様であるかを示している。

労働条件や社会的規範によって、労働者が自分の身体とアイデンティティとの関係をどのように経験し、構築していく。
例えば、女性や若い労働者は、権威がないという事実を補うような服装や身だしなみをしているかもしれません。
例えば、広告やPRなどのクリエイティブチームで働く人は、自分がいかにクリエイティブであるかを示すために、
特定の種類の服や髪型を身につけているかもしれない。

また、Embodimentは他のEmbodimentとも繋がりを持つ。
例えば、地球や火山と結婚する結婚式を挙げた人たちの報道がある。
水上で生計を立てている船乗りは、乾いた土地で生活している私たちとは全く異なる身体的な経験をしているかもしれない。

身体はまた空間や場所と繋がり拡張していく。
オフィスと家でもワークにはどのような違いがあるのか?
研究室のような慎重に管理された空間で仕事をするのと、屋外で仕事をするのとの違い
建物のデザインにおいても、空間の意味を考えてみる。多くのオフィススペースは、溶吹き抜けで設計されており、屋外を屋内に持ち込もうとしている。
そのようなスペースにいるときの違いは大きいだろう。
あるいは、広告業界で働き、有名なマディソンアベニューに実際に位置する仕事に就くことの意義もあるだろう。
そうなると、広告業界での自分の地位を確立したような興奮を覚えるでしょう。
多くのプロフェッショナルは、タクシーの後ろや電車、飛行機、車を運転しながら仕事をしています。
これは、仕事の身体的経験にとってどのような意味を持つだろうか。
被災地や極貧の地域で働く人は、このような極端な状況が身体にどのような影響を与えるだろうか。

このようにまとめると、世界の中での私たちの経験に身体が組み込まれていることを理解できる。

また身体は、身体は物、物、技術、慣習にも関連していると言える。

例えば、職場体験やインターンシップで、一日中コピー機に向き合っているかもしれないし、
インターネットで情報を延々と検索したり、同僚のために延々とお茶を淹れたりしているかもしれない。
つまり、あなたが一日中仕事場で何をしているように見えるかが、他の人があなたの職業上の地位をどう読むかに影響するということ。
仕事をしているように見えるかどうかは、人工物が重要な役割を果たしている。
人工物とは、人間によって作られた物や要素のことで、道具や武器、工具、技術のほか、人間が作ったものなので言語や記号、シンボルなども含まれる。

人工物には、色、服装、アクセサリー、家具、車、窓、漫画、ロゴ、エンブレム、プロモーション活動などが含まれるが、
すべての人工物が有形であるわけではなく、常に触ったり感じたりできるわけではない。
例えば、アイデアやストーリー、キャンペーンなども、プロモーション活動の成果物と言える。

共通しているのは、人に何かをさせたり、人に何かを感じさせたり、反応させたりするものだということ!!

成果物について考えるためのポイント(by Fitz and Refaeli writing in 2006)
・成果物は道具的なものであり、成果物が仕事のパフォーマンスや仕事の目標に貢献したり、場合によっては妨げになったりするという事実
 人工物は美的なもの、つまり感覚的な反応や経験を引き出すことができるものであり、場合によっては道具的なものよりも静的なものが優先されることもある
 多くの自動車やノートパソコン、スマートフォンのデザインを考えてみると、人々はまず見た目の美しさを求め、次に仕事をすることを求める
・人工物は象徴的であり、意味や関連性を引き出すもの

【例】SNSマネジャー

①場所、地域、空間の区分
→コロナによって家から働く人が多くなった。家では閉鎖的な空間であり、
24h体制で管理が必要なSNSマネジャーはナーバスになることも多く、それは仕事の成果に影響するとも言えるかもしれない。

②身体的属性と内臓の感情
→SNSマネジャーは全ての仕事に携わる、フォトグラファー、編集、ディレクター、Promotionに関わる人は自信のある人が多い。
→国によっては、家でできる仕事として、障害者が雇われるケースもあるらしい。

③ジェンダー化された性質、それがどのように部門と階層を構築
→高いスキルが必要な職業と認識されていないことから、女性が担当することが多い。一方で管理職には女性の採用は少ない

④成果物について
→携帯電話が彼らの仕事のツールになることが多い、写真の投稿の容易さ、24hへの仕事に対する持ち運びの手軽さ。

⑤労働者、管理者、顧客の間の日常的な体現された相互作用
→独立して働くことが多い、1人で完結できる仕事と言える。

⑥プロフェッショナルの実践を支配するように見える、象徴的または不文律的な法律
→No experienceのstudentには仕事が解放されていない。白人が多く占め、BAMEはマイノリティであり、ダイバーシティであるとは言えない。


【引用】
・エンボディメント
 https://www.cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/120828Emdodiment.html
・Embodiment cognition
 https://honsuki.jp/review/11595.html
・心身の二元論
 https://kokugoryokuup.com/nigenron-meaning/

【言葉】
・サービス経済:産業構造においてサービス業の比率が高くなっていくこと

・Bame or BAME :Black, Asian and minority ethnic, a UK demographic.

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