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ワインエキスパートの勉強まとめ(ボルドー地方⑤サン・テミリオン格付)

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(画像はお借りしました。地図に表示されている格付けは2012年より前のものなので要注意です。)

※2023.1.3追記:この記事は2012年の格付け情報です。今後、2022年格付け情報をリライト予定です。

サン・テミリオンはボルドーワインの一生産地としてはもちろん、歴史の古い町で、観光地としても有名です。1999年には「サン・テミリオン地域」としてユネスコ世界文化遺産に登録されました。

格付け

サン・テミリオンのAOCはサン・テミリオンとサン・テミリオン・グラン・クリュがあります。このうち格付けは後者を対象に、メドック地区の格付けから約100年後の1954年に制定されました。右岸地区での格付けが行われているのはサン・テミリオンが唯一です。

サン・テミリオンは石灰質の台地に広がるコート地区と砂利と粘土質のグラーヴ地区の2つに分類されますが、格付けシャトーの大部分はコート地区に属しています。

ぶどう品種はメルロが主体ですが、他の地区と同様、カベルネ・フランなどとブレンドしてできます。格付けの対象は赤ワインのみです。

メドックは5階級、グラーヴは階級がありませんが、サン・テミリオンはプルミエ・グラン・クリュ・クラッセ 1er Grand Cru Classéとグラン・クリュ・クラッセGrand Cru Classéの2階級で、上級(前者)にはさらに2階層に分かれているのが特徴的です。上層クラスには下の画像のようにAOC名のあとに”A”が付きます。

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また、10年ごとに見直しが行われています。最後の見直しは2012年で、2つのシャトーがAクラスに昇格しました。次回の見直しは2022年に行われる予定です。試験に頻出するプルミエ・グラン・クリュ・クラッセの格付け一覧を掲載します。

プルミエ・グラン・クリュ・クラッセA 1er Grand Cru ClasséA 

2012年の見直しにより、4シャトーあります。

シャトー・オーゾンヌ Ch. Ausone
シャトー・シュヴァルブラン Ch. Cheval Blanc  ※MHLV傘下、グラーヴ地区
シャトー・アンジェリュス Ch. Angelus★     
シャトー・パヴィ Ch. Pavie★

プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ 1er Grand Cru Classé

2012年の見直しにより、14シャトーになりました。

シャトー・ボーセジュール・ベコ Ch. Beau-Séjour Bécot
シャトー・ボーセジュール(・デュフオー・ラガロス) Ch. Beau-séjour Duffau-Lagarosse
シャトー・ベレール・モナンジュ Ch. Belair-Monange
シャトー・カノン Ch. Canon           ※シャネルが経営
シャトー・カノン・ラ・ガフリエール Ch. La Canon la Gaffeliere★
シャトー・フィジャック Ch. Figeac
クロ・フルテ Clos Fourtet            ※もともと要塞だった
シャトー・ガフリエール Ch. La Gaffeliere
シャトー・ラルシ・デュカス Ch.Larcis Ducasse★
ラ・モンドット La Mondotte★
シャトー・パヴィ・マッカン Ch. Pavie Macquin
シャトー・トロロン・モンド Ch. Troplong-Mondot
シャトー・トロットヴィエイユ Ch. Trottevieille
シャトー・ヴァランドロー Ch.Valandraud★
※★がついているシャトーは2012年に昇格

なお、グラン・クリュ・クラッセGrand Cru Classéは全部で64シャトーあります。 

最後に:世界遺産のサンテミリオン地域

下の写真はサンテミリオンの町並みです。尖塔が突き出ているモノリス(一枚岩)と呼ばれる教会は、ぶどう畑の土壌と同じ石灰質の岩盤をくりぬいてできています。町の中は1~2時間あればまわれます。

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(だれだ。)


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