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ワインエキスパートの勉強まとめ(ローヌ渓谷地方③南部AOC)

今日は、フランスの南部にあるローヌ渓谷地方の南部をまとめます。


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(この地図はローヌ渓谷地方の全体像です。画像をクリックすると引用元へ飛びます)

南部

ローヌ渓谷地方南部のぶどう産地は、モンテリマールと中世の一時期にローマ法王庁がおかれたアヴィニョンの間を、ローヌ川やその支流に沿って東西に広がっています。ローヌ川の河口に近く扇状地の形をしており、土壌は砂利で粘土を含む石灰質の平たい地形です。
ローヌ渓谷地方で生産されるワインの90%以上が南部に集中しています。

気候は典型的な海洋性気候で、日照時間が2,700時間(ぶどう栽培には1,000~1,500時間は必要)と非常に恵まれていますが、ローヌの北部と同様、北から吹く非常に冷たく乾いたミストラルの影響を強く受けています。

主な品種は黒ぶどうがグルナッシュ、白ぶどうがマルサンヌ・ルーサンヌですが、この地域ではこのほかにも多くの品種が存在し、またワインには複数の品種が混醸されています。また、この地で生産されるワインの90%は赤ワインですが、白・ロゼの他、天然甘口ワインVDNも一部作られています。

南部AOC

ワインエキスパートの試験であれば、品種までは問われないかもしれません。

●ローヌ川左岸
グリニャン・レ・ザデマールGrignan-les-adhémar
旧称はCoteaux du Tricastinでしたが、同名の原子力発電所のイメージを払しょくするため、2010年現在の名称に改名。赤白ロゼ。

ヴァンソーブルVinsobres
コスパの良い赤。

ラストーRasteau
スティルワインは赤。VDNは赤白ロゼ。

ケランヌCairanne
最近(2016)AOC認定。赤白

ジゴンダスGigondas
赤ロゼのみ。赤は自然公園ダンテル・ド・モンミラール山系のふもとに畑が広がる。

ヴァケラスVacqueyras
赤白ロゼ

ボーム・ド・ヴニーズBeaumes-de-venise
赤のみ

ミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズMuscat de Beaumes-de-venise
VDNは、赤白ロゼ。ミュスカなのに、赤ロゼ。でも圧倒的に人気を誇るのは白。

シャトーヌフ・デュ・パプChâteauneuf-du-pape
5のコミューンにまたがり、土壌は土地によってさまざま。同一の畑に複数のぶどうの木が混じりあって栽培されている。

ヴァントゥーVentoux
ずばり特徴のない赤白ロゼ(フランスのワインポータルサイトより)

リュヴェロンLuberon
ずばり特徴のない赤白ロゼ(フランスのワインポータルサイトより)ワインはあまり特徴がないかもしれないけれど、この村は昔から芸術家を惹きつけてやまないほど美しい田舎の原風景を楽しめる。

●ローヌ川右岸
コート・デュ・ヴィヴァレCôtes-du-vivarais

赤白ロゼ。

デュシェ・デュゼスDuché d'Uzès
赤白ロゼ。

リラックLirac
赤白ロゼ。ロゼはタヴェル並みの品質。

タヴェルTavel
ロゼのみ。フランス三大ロゼワインの産地。

クラレット・ド・ベルガルドClairette-de-Bellegarde
ディとは異なりスティルの白。

コスティエール・ド・ニームCostières-de-nîmes
ずばり特徴のない赤白ロゼ(フランスのワインポータルサイトより)

終わりに

ローヌ地方といえば、ローヌ北部AOCシャトー・グリエChâteau-Grilletの畑を丸ごと所有しているフランソワ・ピノー氏の巨大企業・ケリングに女優のエマ・ワトソンが取締役に就任というニュースを目にしました。エマ・ワトソンといえばリベラルアーツを学べる米国ブラウン大を卒業した才女です。

私もせっかくワインを学ぶからと多言語を使ってワインと周辺知識の習得に励み、机上の試験勉強という枠にはまらないように心がけていますが、地頭が悪いのでどうもうまくいきません。




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