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ザビの失敗記。

失敗は成功の元なんて言葉がありますが本当によく言ったものでして、まあ失敗は出来るだけ少ない方が良いのは確かなんですが失敗そのものを恐れていてはその先にある成功には辿りつけないと僕自身考えています。

僕はバンド以外にも普段から様々な活動を並行しておりまして、デザイナーにイラストレーターにアパレルと手広くやってます。
自分でデザインを書き起こしてそれを発注して制作、ネット通販に販売するということはもうここ数年間続けてきた事でもあります。

好きだからこそやり続けてこれたってのは間違いないですが、好きだからこそ失敗しても勉強と思える度量はかなり大切でして。
例えばアパレルに関しても全く同じ。

僕がやってきた失敗その①

よくフォントをペペっといじっただけでデザインだ~!なんてぬかしてる奴がいますが僕から言わせてみれば「なぁにがデザインじゃい」と内心思っている部分がありまして(個人の感想です)
やっぱり自分で描いて初めてオリジナリティでしょ!!と思った僕はペンタブを購入するところから始まります。

ペンタブには大きく①ペンタブレットと②液晶タブレットの2つがありましていずれもPCに繋いで使用するペイントツールなのですが

①はタブレットそのものに液晶画面は無く、手元のタブレットの上に専用のペンを走らせる事でPCモニター上にカーソルが出てくるタイプ。
②はタブレット自身に液晶画面が有り、そのまま手元を見ながら普段と同じ感覚で描くことが出来るタイプ

あまり深く考えていなかった僕は早く欲しい衝動から①のタイプのペンタブレット(WACOM Intuos4 PTK-1240/K0)を購入しました。

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Amazonで確か約7万ちょっと。

手元に届いて意気揚々と開封。設定も難なくこなしいざ入刀。
確か頭の中ではBurnin XmasがBGMとして流れていた気がしましたが描き始めて10分後には気づいてしまいました。

デカすぎるわこれ。

後悔先に立たず。さらに10分後にはこう思っていました。

いや、手元見ながらじゃないと無理やわ。

深いため息とともにそそくさと箱にしまったのは言うまでもなく、1週間は自分の馬鹿さ加減に「俺は出来そこないだ」とぶつぶつ唱えながら生活。
朝起きたら悪夢で頬が濡れていた事も。

ちなみにこの出来事のあと、僕は立ち直って液タブ(Cintiqシリーズ10万ぐらい)を買い直す事になるのですがさっき調べてみたらまさかの失敗から3年後にまで飛んでました。笑

僕がやってきた失敗その②

いっちょ前にデザインもして自分だけならず他人から依頼も受けて描けるようになってくると、今度は自分でプリントしたい欲が出てきます。
しかしながら一度失敗を経験している僕は慎重に動きます。

このまま勢いで買ってしまったらあの時の二の舞だぞ…考えろ!

次は落ちついて1カ月程考えました。
過去の発注制作経験から過程やプリントに対する造詣は深くなっていたものの、いざ自分でプリントするとなると話は違ってきます。
調べに調べた結果、誰もが必ず通る道「Tシャツくん」に辿りつくわけです。

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Tシャツくんとは、シルクスクリーンプリントを過程で手軽かつ本格的に行えるプリント入門機材である。購入価格3万前後

いよいよ自分で考えたデザインを自分で製版、プリントするところまでやってきた僕ちゃん。
興奮で震える手を抑えつつ期待を胸に準備を進めながら製版の前に私はこう思ったのです。

めんどくさぁ。

いや、うん。やりたかった。やりたかったけど。
なんていうかもう版とインクと全部準備された状態で刷るってとこだけやりたいな。うん。そこだけやれたら後は全然やりたくないなぁ。
いやでも3万したしな。こんな事で立ち止まってられへん。
もうちょっと頑張ったら印刷作業や!

版ちっちゃぁ。

Tシャツくんの版ちっちゃない?A4もないやん。
思ってたんとちゃうなぁ。思ってたんとちゃう。
でもここまで来たらあともう一歩。刷ったら勝ちや!!

プリントむずかし。

ネットでかじった知識だけで製版もプリントも経験皆無の僕が意気込みだけで突破出来るわけもなく、しっかり考えたはずがまたしても無駄な出費と時間を使ってしまうのでした。トホホ

僕がやってきた失敗その③

ここまできたらある程度の失敗は怖くありません。
大小さまざまな失敗を経験した僕は、餅は餅屋という教訓を糧に突き進んでいきます。

この頃は大した失敗はせず規模は小さいですが順調に進み、自分で探した情報から自分で連絡し、複数の工場と直でやりとりを行っていたり、制作コストの低い海外での制作などもこなせるようになっていました。

しかし、失敗は慢心と共に忘れた頃に訪れます。

自分の気分でアパレルを作って販売を繰り返していた僕ですが、他で取扱の無いボディや生地で作りたいという欲からパーカーなどの衣類を仕入れ続ける僕。海外からの発送の為到着までに数週間かかるのですが、流れ作業のなかで注文した事を忘れるような頃に「ピンポーン、DHLです」と商品の入荷が。

発注ミスで数百着。

え?何これ。何の注文これ。
あれよあれよとキャパ一杯に埋まる倉庫。止まらない冷や汗。
震える手でする受領サイン。空くお腹。

しかしそこは長年培った経験からこやつらを売り捌いてやると私は覚悟を決め、国内の加工業者へサンプルを送付したのでした!!

このボディは加工出来ませんね。

動悸が止まらない。おいおい。マジで言ってるのか?
この時代に日本の技術が対応してない事態なんてあるのか?
あれから数年経った今もクレジットカード利用限度額上限いっぱいに購入された衣類は現在倉庫の段ボールに眠っているのです。

成功まだかな。

とは言え、ここまでの失敗もそれがなければ到達出来ていなかったコネクションなんかも含めると無駄ではなかったと僕自身考えています(と言うかそう思わないとやってかれへん)。
あの時失敗したからその先へその先へと進んでいけたわけで。

まだ全然成功してないねんけど。いつ成功来るん。
どなたか教えて下さい。

ザビをサポートすることでザビがだらだらする日が増えます。ザビは一生だらだらしたいと思っているタイプの人なのでめっちゃサポートされたら日本を脱出して南国で暮らし出すかも知れません。