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和尚?ごえんさん?お師さん?

滋賀県高島市の住職系行政書士の吉武学です。
遺言・相続・葬儀・埋葬のお悩みに「三つのそうだん」でお応えします。
詳しくはこちらのホームページから。

初対面の方に名刺を渡してご挨拶すると、「住職」の文字に反応いただく事が多いです。
そして、合わせてよく聞かれるのが「どのようにお呼びすればよろしいですか?」ということ。

確かに悩ましい問題だと思います。

私は住職だと伝えているので、「ご住職」と呼んでもらえますが、住職は寺院の代表者なので、各寺に一人ずつしか居ません。
目の前のお坊さんがどのポジションか分からないと使いにくい所です。

「僧侶」は職名ですし、「お坊さん」では敬称になっていない気がします。
「坊さん、ぼんさん」は論外でしょう。

かつて議員をされていたウチの御門徒さんが、市役所内で私に声をかけるときに、手に持っていた傘で私を指し「おい」と言って、周りが凍り付いていた事がありました。

葬儀屋さんや葬祭ホールの職員さんは、ほぼ100%「先生」と呼んでこられます。
宗派問わず、間違いなく敬称である無難な言い方だな、と思ってますが、イマイチお坊さん感がありません。

関西の浄土真宗の住職は、「ごえんさん」と呼ばれることが多いです。
由来は色々ですが、お寺を表す「院」の字と組み合わせて「ご院主(いんじゅ)さん」「ご院家(いんげ)さん」と呼んだ音が訛って、「ごえんさん」となったようです。
法話でよく聞く「縁」から「ご縁さん」というのは、まあこじつけでしょうね。

ネットで調べると、曹洞宗臨済宗だと「方丈(ほうじょう)さん」日蓮宗だと「ご聖人またはご上人(しょうにん)」浄土宗だと「御前様(ごぜんさま)」なんていう呼び方があるそうです。
後は「お師さん(おしさん、おっさん)」という呼び方を聞いたこともあります。

私が今、学んでいる「笑顔相続道」では、愛称として「和尚(おしょう)」と呼んでもらってます。

でも、和尚の字、天台宗だと「かしょう」真言宗だと「わじょう」と呼ぶので、早合点して読むと相手に苦笑いされそうです。

こうやって書くと、「じゃあ結局どう呼べばいいのか?」となりますよね。
それぞれのお坊さんの好みもあるので、「どのようにお呼びすれば、いいですか?」または「檀家の皆さんはどのようにお呼びされていますか?」と聞いてください。

下手なマナー本の知識よりも、人としてのお付き合いと捉えて、フランクに呼び方を聞いた方が良い関係を築けます。

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