家計の金融資産

家計の金融資産が増えていると報道がありました。コロナ禍で生活に困窮している方々はいるものの、サラリーマン家庭の多くではテレワークの浸透、不要不急の外出自粛等で支出が減っているんだと思います。

確かに、私自身、外で飲んだのは昨年のコロナ騒動が始まってからわずか3回。年に1度のお楽しみだった北海道ゴルフツアーも中止。ゴルフコンペも中止、各種の人が集まるイベントも中止、会社の出張は1回だけ。こうなると、本当にお金を使わなくなりました。

「収入-支出=貯蓄」。収入が変わらなければ、支出が減った分、貯蓄に回るのは当然。ただ貯蓄をしても仕方が無いから運用に回すか、というのは誰でも思うこと。その結果、株式市場にお金が回るのは必然と言えば必然。

さらに、世界的な金融支援が行われていることを受けて、株式市況には大量の資金が流入。日経平均株価は3万円を突破し、楽観的な専門家はバブル高値にチャレンジする、との声も聞かれるようになりました。

こうなってくると、株式投資に乗り遅れた人たちが地団太を踏む。その人達の悔しさを代弁するかのようにマスコミが今の高値がいかにバブルであるかということを煽る。マスコミは、日本を貶めたいのか?株価が暴落して産業が停滞し、国際競争力を失って世界の三流国になるのが希望なのか?三流国になり国民の所得が下がれば、貴方たちが書いた新聞や雑誌は読まれなくなり売り上げは下がるけれど、それを覚悟でそういう記事を書いているのか?生活のためにTVを見る暇もなく働かなくてはいけない世の中になれば、視聴率も下がるけれど、そのあたりもご承知のうえでやっているのか?

先日のエコノミストに興味深い記事がありました。主要国の実質平均賃金をドルベースで比較したグラフで、日本はこの30年、3.6万ドルからほとんど上昇していません。この30年の間に、ノルウェー、イギリス、スウェーデン、ニュージーランド、韓国、スロベニア、イスラエルに抜かれ、このままだと10年後にはバルト3国にも抜かれそうとのこと。スイス、アメリカ、デンマーク、ドイツは過去から日本の上にいました。すでに、ドルベースでの日本人の平均賃金はベスト10にも入っていないのです。

かつて世界2位の経済大国と言われた我が国は、すでに世界の2流国です。

私は長期投資家ゆえ、日本だけでなく海外にも投資をしていますので、日本はあくまでワンノブゼム。日本がダメでも、他の国が伸びればトータルでプラスになればよい。そのように長期的な視点で資産形成をする人が増え、金融資産を着実に増やし豊かになっていかないといけないと思うのです。

しかし、日本がダメになったとは思いません。日本の企業は生き残りをかけて海外に打って出ています。おそらく、数十年後も日本企業は国際社会でも重要なポジションを占めていると思います。そういう企業を見極めて長期投資する。そして、これから勃興してくる新興国にも賭ける。

日本の生命保険会社は、バブル時代に変額保険で痛い思いをしています。なので、いまだに変額保険には消極的です。まあ、あの時の販売手法を見れば、売る側も買う側も金融リテラシーが低すぎるとしか言えないのですが・・・。ここ、大手生保以外の人には大チャンスですよね。

L字の保険を誹謗中傷して・・・みたいな古臭い売り方など必要ありません。生命保険を活用して、「今も、老後も安心できる保障を考えてみませんか?」と問えばいいのです。

平準払いの変額保険。これからの日本人に最も必要な保険だと思います。今の変額保険は海外にもたやすく投資ができます。私なら、運用期間を10年以上とれるなら、これで資産形成をしなさいと言います。保障もついているし。保険であるが故の税制メリットもある。

逆に、この時代に変額保険を販売していない会社は、私から見ると存在価値はありません。いや、それでも存在したいのであれば、掛け捨ての保障性の商品をできるだけ安く、できれば通販かなんかで販売してくれればそれでいい。

これからの生命保険は、10年以上の投資を兼ねた長期資産形成の商品をメインに据え、子供が成人するまでの一定期間の死亡保障だけでいいと思います。子供がいなければ死亡保障もいりません。医療保険は若い時だけでOK。預貯金があればそれで賄えます。

がん保険に至っては、生命保険セールスはお客様を脅かしすぎです。「がんの治療に300万円かかります、と言われたらどうしますか!」と脅かすわけですが、そのお金を手持ちの金融資産から払える人はがん保険は不要です。

私が生命保険を提案するなら、お客様が払える保険料の予算の8割は長期・積立・分散投資ができる変額保険に充当し、残り2割で死亡した場合の高額保障できる保険を提案しますね。なんなら、そっちは県民共済でもOKです。医療保険やがん保険はお客様がどうしてもと言えば提案します。

あ、なんか、この保険の提案スタイル、某社に似ているな・・・と感じた今日この頃です

(-。-)y-゜゜゜


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?