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自己紹介

こんにちは。保険・金融商品を一切売らない、大阪のファイナンシャルプランナー中山弘恵です。

わたしの仕事の柱は3つ

  • 講師→企業向け研修(金融機関向け、一般企業・団体向け)、生活者向け向けセミナーなど

  • 執筆→金融機関の行職員向け(通信講座、月刊誌)、生活者向け(Webコラム)など

  • 個別相談→多くなってきているのは”資産運用”、”老活”、”終活”。定番は家計、保険、住まい

わたしのモットーは”今を楽しく、未来も楽しく”です。

楽しく生きるには、”お金” と ”心” と ”体”  のバランスが大事なので、お金があったら人生は薔薇色、とはなりません。
ですが、自分に必要なお金の知識や自分に合ったお金の使い方を知って実行していくと、不安が減ります。
1人でも多くの方が正しい情報、自分の正解を知ることで、将来の不安を減らして楽しい人生を送ってほしい、それがわたしの願いです。


小さい頃から、お金が大好きだった

わたしは子どもの頃、マンガを読むのが大好きだったので、少ないお小遣いのやりくりばかりと考えて、古本屋さんにマンガを売りに行っては新しいマンガを買っていました。「お金を銀行に15年くらい預けておけば、ほぼ倍になる」そんな時代だったので、お年玉の多くは銀行にコツコツと預けていました。

学生時代、有利子奨学金を借りていたわたしは、卒業後に利息を支払うのが嫌だったので、大学卒業と同時に、コツコツ貯めたお年玉とバイトで貯めたお金で、奨学金を全額繰上返還して、借金をゼロにしました。

社会人になったわたしは、0円からのスタート。これからは毎月入ってくる給料をどう扱えばいいかわからず、マネー雑誌「ZAi」を買いました。給料の何割を貯蓄に回せばいいとか、お金を増やすためにはどうしたらいいか、といったことが書いてありました。

わたしは、1年間で100万円貯めることを目標に、給料はせっせと貯蓄に回しました。いわゆる「先取り貯蓄」です。
幸い実家暮らしだったので、趣味の旅行も楽しみながら、毎年目標金額を達成できました。

転機はFPの資格取得

わたしは損害保険会社で、代理店さんやお客様に自動車保険や火災保険、傷害保険、個人賠償保険など、いろいろな商品の説明や加入の提案をしていました。ちょうど、損害保険会社が医療保険を取り扱えるようになった時期でした。

「お客様にとって最適な商品は何なのか、どのような入り方をすればいいのか」を常に意識して会話をしていたら、「ウチより〇〇会社の商品の方が合ってますよ」と勧めていました。多くのお客様は「ここまで一生懸命に相談にのってくれたのだから、あなたのところで入る」と言ってくださり、それがやりがいに繋がっていました。

代理店さんやお客様からは、損害保険や医療保険だけでないお金の相談もあったので、自分やお客様に役立つお金の知識をもっとたくさん身に付けたくて、FPの資格(AFP)を取りました。
幅広い知識が身に付くと、お客様にとってベストな商品をお勧めできない日々に悩むようになりました。
そして、とうとう会社を辞めて、保険や金融商品を売らない先輩FPの背中を追い、独立系FPとして個別相談業務を始めました。

今なら、お客様に対する誠実な態度とは、わたしを選んでくださったお客様の気持ちを大事に受け止めて、アフターフォローをしっかりすることだとわかりますが、当時はそんなふうに考えられませんでした。

わたしがいま、金融機関に勤める方々に、「商品ありき」ではない「100%お客様本位のライフプランありきの相談業務」の研修をしているのは、組織の中にいてもお客様のための提案はできる、ということを広める一助となれば嬉しいからです。

ワンオペ育児で離婚寸前

大学時代から付き合っていた彼(現在の夫)が転勤することになり、結婚し東京へ。家計を預かってびっくりしたのは、私よりも高い年収をもらっていたはずなのに、貯金が0円だったことです。付き合っていた時は、デート代はすべて折半していたのですが、「こんなことなら全部出してもらって、私が貯めておけばよかった」と後悔しました。

貯金ゼロを嘆いていても仕方ないので、お金が貯まらない原因を徹底的に探しました。無駄にたくさん入っている保険や日頃のお金の使い方を見直したら、徐々にお金が貯まっていきました。

そんななか、可愛い息子が2人生まれましたが、夫は多忙だったのでワンオペ育児。子育てのストレスからか身体を壊してしまい、細々と続けていたFPを休業。そんな状態でも夫は仕事第一だったので、離婚を視野に入れながら「”夫”改革3年計画」を開始することにしました。このとき息子は3歳と1歳。

離婚した場合の生活を想像してお金の計算もしていましたが、「知らない土地での初めての仕事や子育て。彼もわたしも必死なだけで、相手を思いやることができていないだけかもしれない」「自分が選んだ人だから、信じてみたい」とも思いました。

わたしがやったことは5つ

①毎日「おかえり」「お疲れ様」「今日あったこと」をメモしてテーブルの見えるところに置く
②休日にやってほしいことはメモに書いてテーブルに置いておく
③手伝ってもらったら、夫のやり方には絶対に文句を言わず、必ず「ありがとう。助かったわ」と笑顔で言う
④家事のやり方を変えてほしい場合は「〇〇にしてもらえると、もっと助かるし嬉しい」と笑顔で言う
⑤ ③と④を言うときは、「わたしより上手」「どんどん磨きがかかってるね」「こんな才能もあったんだ」など褒め言葉も添える

すると、みるみるうちに夫が家事に協力的になりました。彼は子どもとの接し方に戸惑っていたので、子育ての協力は仰がず、積極的に家事を手伝ってもらいました。今では、仕事も家庭も大事にする夫になりました。

いつだったか、彼に「俺を乗せるのが上手だね」と言われました。「あの時、離婚されなくてよかったね」と言ったら、「えっ、そんなこと考えての?」と驚かれました(笑)

仕事の拠点を大阪に

転勤族の夫についていくと、子どももわたしも住まいが落ち着きません。「どうせワンオペ育児するなら大阪で」と、わたしは仕事の拠点を住み慣れた大阪に戻して活動。

おかげさまで、仕事の幅も広がり、子育て世代に多い家計や保険、教育資金、住宅ローンの相談だけでなく、介護や相続の相談も多くなりました。
個別相談だけでなく、講師や執筆のお仕事も増えて順調でした。
バイクを運転していた長男が車にはねられるまでは…

2021年1月11日に生活が一変

当時、高校2年生だった長男が、バイクで事故に遭いました。生きるか死ぬかの瀬戸際で、なんとか命は助かりましたが、肺も肝臓も損傷が大きく、胸から下がまったく動かなくなりました。

今でも、救急病院で見た彼の痛々しい姿は忘れられません。体はパンパンに膨れ上がっていました。医師からは、「生きているだけでも不思議です。被っていたヘルメットが良かったので頭を守ってくれました。鎖骨が折れていますが、首もしっかりしていましたので、今のところ脳には問題ないと思われます。ですが、胸椎が折れているので歩けないと思ってください」と言われました。

ICUで彼にようやく会えたとき

息子「足の感覚がないねん。おかしいねん。俺の足どうなってる?」
わたし「そっか。感覚ないか。手、握れる?できるやろ。話もちゃんとできるしな。もし足が動かへんくなっても、頭も手も問題ないからな」
息子「うん」
彼はそのまま目を閉じて眠ってしまいました。

転院先の病院で背骨と鎖骨の手術をしてもらった後は、さらに脊髄損傷に強いリハビリ病院に転院。日常生活に復帰するためのリハビリが始まりました。

入院中のあるとき、息子からLINE電話がありました。
息子「俺にバイクを許可したこと、後悔せんといてな。バイクに乗れてよかったと今でも思ってるから」
わたし「うん、わかったよ」
息子「俺、自分が加害者にならんでよかったわ、人を轢かんでよかった」
わたし「ほんまやな」
一番辛い思いをしているのに、バイクに反対していた夫を宥めて許可したわたしを気遣っての電話だったのでしょう。
わたしは、歯を食いしばって頑張っている彼の前では絶対に泣かない、と決めているので、涙を堪えるのに必死でした。

事故から2年半が経ちますが、彼の生活は決して楽なものではありません。
ですが、彼は事故に遭ったときから今日まで、常に前向きで、泣き言を言ったことはありません。
学校や医療従事者の皆さんの多大な協力も、彼にとって大きな支えとなっています。

お金の知識はあればある程いい

「人生、お金がすべてじゃない、でもお金があると人生の選択肢が増える」
これを最も感じたのは、長男のバイク事後の後です。
予期せぬ大事故が起こると、びっくりするくらいお金がかかります。
自宅の大規模バリアフリーリフォームや車椅子の購入、息子の足代わりになる手動装置付きの車、車椅子が入って家族で出かけられる車など…

これから決まる賠償金で補填される部分もありますが、先に被害者側がお金を出さないといけないのです。
あれもこれもは無理なので、できる範囲でしかできません。ですが、お金がなかったら、息子はもっと不便な生活を強いられていたでしょう。

我が家のようになる確率はとても低いですが、例えば、体調を崩して仕事を長期で休むことや、がんなどの病気で短時間労働にすることはあり得ます。

そんな時に、社会保険制度や節税制度、法律の最低限の知識があると、「すべて自分でなんとかしないといけない」→「工夫しても足りない部分だけ自分でなんとかすればいい」となるので、不安から解放されます。

資産運用の学びと実践も大事です。長期投資で増えたお金は生活を助けてくれます。

細かな制度の内容まで知らなくても、どこに何を聞けばいいのか目処がつく状態も、随分と気持ちが楽になります。


noteでは、暮らしに役立つお金の情報や、わたし自身の考え・想いをアウトプットする場所にしたいと考えています。
これから始めるので試行錯誤の状態のわたしですが、どうぞよろしくお願いいたします。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

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