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『所作学』とは?

今回は『所作学』についてお話ししますね。

京都レッスンより

『所作学』とは、日本人の骨格に合った身体の使い方を現代の生活の中でどのように使ったらいいのかを追求することを言います。

特に女性の皆様がどのように生活習慣の中にとり入れたらいいのか?
そして、なぜそれが大事なのか?
そして、所作を実際に身に付けるつけると、どのようなことが実現するのか?を具体的に学ぶことを言います。

特に、明治前の日本人(明治維新以後、外国文化が急速に日本に入り、今まで着物生活で培って来た日本人の生活を洋服文化に変わり、私生活が畳文化から椅子の文化に変わったことでどのように身体の動きが変わって来たのか?をいろいろな観点から研究していきたいと思います。)の骨格に合った身体の使い方を掘り下げていきたいと思います。

今までの研究者たち
日本人の身体の使い方や精神的文化などを研究してきた学者が今までも大勢おりましたし、今更、僕が何かを言っても「誰も見向きもしない!」かもしれませんが・・・

ただ、今までの学者や研究者は、机上の研究、統計、実際の歴史の人物が書いた書物などやそれを身近に見ていた人が書き残したものから研究をされたものが多く、当然その時代を生きていないので昔の書物を分析することが当然だと思いますが・・・

しかし、実際に50年以上も毎日の生活の中や稽古の中で着物を着ながら『自身の身体を使って研究して来た人物が実際に自身の身を持って体感した事からすれば、これも大切な研究ではないのか!』そう思ったので、僕自身が50年の歳月をかけ実際に自身の心と身体を通じて実感した事や私の日本舞踊の師匠でもある畑道代先生から学んだことや・・・今、僕と一緒になってさまざまな女性の身体の使い方を身に付けた女性の実体験を通じてこのnoteで書き記したいと思います。


女優に歩き方の基本を教える

また、この文章は、途中で、「この言い方よりも、こちらの言い回しの方がいいかな??」と思ってもどんどん僕の思いを書いていきますので、読んでいて、途中で混乱するかもしれませんがその点はお許しくださいね。

僕の日本舞踊の師匠、畑道代先生から学んだこと

僕は13歳の時に日本舞踊の世界に入りました。

そして師匠、畑道代先生に出会い、全ての身体の使い方を師匠がなくなるまで一筋に学んできました。

今、思うと・・・無我夢中で全てここに注いできた人生だったと思います。

畑道代先生には、13歳から52歳まで学びました。
世の中では日本が世界から認められ経済成長を遂げ、さらにはバブル時代から崩壊、そして平成を経て令和と、目まぐるしく世界の変動の中で・・・・僕は、日本の現状や世界の現状など全く気にせずに舞踊の世界で過ごして来ました。

日本にいながら僕はガラパゴス状態で世間から取り残される様な生活をして来ました。

僕の話はまた今度話したいと思います。

話を『所作学』に戻したいと思います。


何故?『所作学』を残したいと思ったのか?

前回も『所作学』とは・・・
『一人の人間が誰からも束縛を受けずに自然体となって常に自身の価値を輝かせていける場所を作りだす』

と言いました。

特に日本女性がこれから益々大事になってくるのが心と身体のバランスだと思います・・・

今、世間では『思考を現実化するには』『引き寄せの法則とは』『感情のコントロールの方法』『思考のトレーニング方法』『潜在意識書き換え』・・・

今、さまざまなスキルが溢れていますね・・・
それだけ僕たちは現代社会の中でストレス溢れた生活を強いられ、少しでもそこから抜け出す方法とスキルを追求したいと思って生きているんです。

実際に僕も色々と学びました。
なるほど・・確かにいろいろな方が言っている事は頷けると思いました。


女優に身体の使い方を教える


しかし・・・ここで大きな疑問が湧いてきたんです。

それは、昔の日本人はこんなに悩んで生きて来たのか?
こんなにわざわざ頑張ってストレスから逃げる方法を学んできたのか?

そんな疑問が湧いて来ました。

もしかしたら、生活習慣の中で、そもそもストレスがあっても、それをストレスを軽減する方法を持っていたのではないか?

確かに今の現代社会と昔の日本とでは比べ物にならないのは当然です、しかし、ストレスがなかったとは言えないと思います。

まして、戦国時代の民衆は、毎日が戦いの中で生きていたし、江戸時代になって平和になっても、人間関係などももっと親密な関係で身近にあったと思うし、それについていけない人間もいたと思います。

着物はストレスを軽減させるアイテム???

『所作学』では、『一人の女性が誰からも束縛を受けずに自然体となって常に自身の価値を輝かせていける場所を作りだす』

着物が千年以上前から時代の変化に対応しながら進化を遂げ明治維新まで日本人の生活の中にありました。

畳文化も日本人の生活の中心にありました。

このことから僕は実際に日本舞踊の中での所作を実際に学ぶ中で実感したことがありました。

それはどうことかと言いますと・・・

和室のたち座りや畳を歩く、草履で歩く、階段を登る(神社や寺の境内の石段を登る)この様なさまざまな所作は、すべて現代の日本人の動きとは全く違った筋肉を使う動作が多いことに気がつきました。

まさに着物での所作とは、私たち日本人の骨格に合った動きだったのです。

しかも、その身体の動きは、まさに梃子の応用のように・・・
身体に力を入れないでも動ける、力を入れない動きの数々なんです、
しかも、その身体の動きは流れるように美しく、
気品と優雅さがあるんです、
そしてそれは呼吸にも通じ、
毎日の習慣の中に根付いているんですね!

では何故?今の日本人には着物が辛いものになってしまったのでしょうか?

それは・・・
私たち日本人は幼い時から(保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学)教育の中で日本人の骨格にあっていない動きが中心になったことで、それが無意識の領域で生活習慣となり、それが現代社会に広がった。

この身体の動き方は『狩猟民族』の動きなんです!
(これはこの先にお話ししていきますね!)


この事から『日本の骨格に合った着物が・・・・
辛い!苦しい!頑張る!仕方がない!我慢してきる!・・
こんな感じになってしまったんですね!


『着物を美しく着る』は頑張った女性の証なの!?

私は着付け講師ではありませんが、着物は何回も言いますが・・『日本女性の骨格に合った身体の使い方』を身に付けないと、どうしても頑張って着る!辛いけどみんな我慢しているから私が今更辛いなんて言えないわ!大人の女性は着物を着る女性!・・・

僕は、以前に着物が大好き!と言って高価な着物をたくさん持っていて、毎回のパーティで出会った際に、その女性の佇まいと歩き方を見て、とても残念におもたことがありました。

そして・・・
僕は、そうだ!
着物は身体を整え、さらには心と身体を解放し、自然に包まれ五感を研ぎ澄まし、さらには、着物での美しい所作ができることで心の軸と身体の軸がバランスよく整うことを教えてあげよう!と思いました。


だから・・・
着物には興味がない女性でも、この所作を身に付けることで・・・
『着物での美しい優雅な所作』はもちろんですが・・・

さらには・・
『身体の動きを無理なく美しくする』
『身体を美しく整える』
『無理のない生活習慣』
『ストレス改善』
『自己肯定感アップ』
『肩こり、腰痛改善』
『プロポーション改善』

さらには・・・
『思考を現実化できる』
『思考を現実化する』
『引き寄せの法則』
『感情のコントロールの方法』
『思考のトレーニング方法』
『潜在意識書き換え』・・・
などにも繋がっている事を知っていただきたいと思います。


昔の日本女性は・・・
『誰からも束縛を受けずに自然体となって常に自身の価値を輝かせていける場所を作りだすことが最も大事』・・・

このスキルを知っていたのでしょうね!!


次回は『所作学 2 』です

一般社団法人 日本所作協会®︎
Japan Shosa Association
代表理事 佐竹永光


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