年初来安値付近に!クリスマス前に仕込みどころを探っておきたい!?
6歳で父親を亡くし、10歳から農場で働く。14歳で学校をやめ、16歳で陸軍に入隊。その後も様々な職を転々とする。保険営業、鉄道員、修理工、弁護士助手、ペンキ塗り・・・。
転職を繰り返す彼の才能が開花するキッカケは、休職中に出会った石油会社のマネージャーでした。ガソリンスタンドの責任者を任された彼は、他店に負けないように朝5時にオープンし、がむしゃらに働きました。フロントガラスを拭く、タイヤのチェックなど前例のないサービスも無料で提供しているうちに、彼のスタンドは街の評判になります。
ところが、あの世界恐慌(1929年)によって、営業継続ができなくなってしまいます。しかし、彼の仕事ぶりを聞いていた別会社から再びスタンドオーナーとして誘いを受けます。
幹線道路に面したスタンドは繁昌しましたが、客から付近に食事できるところがないと聞き、物置を改造して小さなカフェを始めます。1930年、彼が40歳のときでした。こだわりの素材と良質なサービスが客に受け、いつしかカフェは行列をつくる人気店となります。たった6席だった小さなカフェはレストランに成長し、州知事から名誉称号が授与されるまでに!
前途は洋々・・・のはずでしたが、またもや悲劇が彼を襲います。近くに新しいハイウェイができたことで、客足が遠のき倒産してしまうのです。
すでに65歳になっていた彼に残されたのは、自慢のチキン料理のレシピのみでした。作り方を教えて欲しいと客にせがまれるほど味には絶対の自信があったものの新たに出店できる資金などありません。
しかし、ピンチはチャンスとはよく言ったものです。無一文だからこそ思いついたある方法が、彼の人生を劇的に変化させることになります。それは料理ではなくレシピを売ること!ノウハウを販売してロイヤリティを得れば、自分の店舗を持つ必要もありません。
彼はオリジナルスパイスをワゴン車にのせ、全米各地のレストランへの売り込みに奔走します。もちろん、そう簡単に契約締結とはなりません。ようやくサインをもらったのは1010件目。
彼は粘り強く車中泊をしながら、1羽につき5セントを受け取るという契約を次々と取り付けていきます。今でこそ珍しくないフランチャイズです。自動車の普及が高まったことで、テイクアウト需要が生まれるという時代の流れも追い風となりました。
ところで、どんな料理だったかって?あなたも食べたことあると思います。レシピ作成者はカーネル・サンダース(1890-1980)。そう聞けば、もうおわかりですね。私たちの知るケンタッキーフライドチキンは、このようにして誕生したのです。
現在、そのおいしさを提供する店舗は、145以上の国と地域で2万4000店を超えています。1964年、74歳で信頼する実業家に経営を譲ったあともKFCの親善大使として世界各地の店舗を訪問しながら、1980年に90歳で生涯を閉じるまで、唯一無二の味を世界中に広めていきました。
最後に、困難が立ちはだかっても諦めることなく、努力を惜しまなかったカーネルが遺した言葉であなたにエールをお贈りします。
人は、自分が「やれる」と思うか「やりたい」と思う分だけ前進できる。カーネルの人生に想いを馳せながら、あのスパイスのきいたチキンをガブッと頬張りたくなってきましたね。
今日、ケンタッキーにしない?笑
ちなみに東証スタンダードに上場している日本KFCホールディングス(9873)が、年初来安値付近まで下がってきています。
年一番の繁忙期となるクリスマス前に仕込みどころを探っておきたい!?今年は創業50周年を迎えたこともあり、盛り上がりに期待できるかもしれません。
PS
この人物もまた努力を惜しまない!8月28日(日)に大阪市港区で開催された「マスターズスイミング長水路大会」にて、藤ノ井先生が復帰初戦で2冠達成!
9月8日(木)付けの報知スポーツ紙で上位成績者が掲載されていました。
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