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最高級の馬刺しが切り開いたFPビジネス

高校生の娘に口酸っぱく言っていることがあります。それは今、目の前のことを必死でやれ。目の前のことを一生懸命にやっていると突然扉が現れる。自分と自分の運を信じてその扉を開けて飛び乗れ!ということです。

結局のところ運命が変わる瞬間というのは偶然から訪れるのだと実感した経験からいう言葉です。人との出会いだけが人生を変えます。だから人との出会いにはものすごく気をつけています。

出会いというのは自分の運命をどこかに連れて行ってくれるという役目があります。いい出会いは素晴らしい場所へ、悪い出会いはそれなりのところへという具合です。

今回はFP人生を大きく変えた出会いに関してです。しかも運命を変えたのはネットで出会った人であり熊本空港で買った最高級の馬刺しだったというお話です。

飛行機に乗り遅れた

開業して3年目の時のことです。売り上げは相変わらず低空飛行。かろうじて保険の見直し相談だけで売り上げを作っていた感じです。それをどうやって打破するかと考えていた時のことです。

当時よくやっていたFacebookで出会った人と東京で会うことになりました。普段の私はほとんど知らない人と会うことはないのですがその時はなぜかFBで東京に行くことを言うと『うちに来る?』と聞かれたので『いきます』と答えました。

いまだになぜあの時いつもなら絶対に知らない人とは合わないのに会うと言ったのかわかりませんが何か感じるところはあったのでしょう。仕事をなんとか切り上げて空港へ。なんとか飛行機の時間に間に合いそうです。

普段は手土産なんて買わない私が『なぜか』最高級の馬刺しを買って飛行時間が来るのを待っていました。ところがこれもまたあり得ないことですが登場口の前のソファーで座ったまま寝てしまい飛行機に乗り損ないました。

どうするか考えたのですが約束をしてしまっているので仕方なくJALの割引がない料金を支払い東京に2時間遅れで到着しました。

そして約束の場所へ。着くとすぐに手土産の馬刺しを渡しそこにいた数人と話をしていました。その場で持ってきた馬刺しが出てきました。馬刺しというのはここ勝負どころでは最高にいい手土産で一口食べれば最高のうまさが味わえます。

『このうまさはポイント高いよ』

そんなことを言われながらその日を過ごしました。最高級の馬刺しに飛行機の乗り遅れ、高い飛行機料金を支払っての乗り換えなどあり得ないことの連続でしたがそれが私のFP人生の扉を開けることになるなんてその時は全く考えていませんでした。

2年間みっちりと教わったビジネスの基礎

その相手は外資系のコンサルティング会社の元社長だったのは後からわかったことです。会った時はそんなことは知りませんでした。そして熊本に帰った後にこう言われました。

『永野くん、仕事のやり方が違うよ』

もちろんいつもなら他人からそんなことを言われたら気が短い私は2度と口を聞かないでしょう。でもなぜかその時も素直に『何がどう違うのですか?』と聞いたことからそれから2年間に渡ってビジネスに関して教わることになるのです。

しかもお客様になっていただきしかも『俺が教えるよ』と言っていただき基礎から教えていただいたのです。開いた扉に飛び込んだのでした。まず最初に教わったのはブログの書き方です。

相当厳しく教わりました。書いたブログの内容で40歳を超えて夜の11時くらいに電話で怒られるのはかなり辛かったです。近くで聞いていた妻や子供たちのけげんそうな顔は今でも浮かぶくらいです。

『欲しいのはそのお客様なのか?違うだろ』

ここで教わったブログの書き方がこの後のFP人生の肝になっていくのですから人生とはわからないものです。

もちろんいいことばかりではありませんでした。でも偶然の出会いがなければ当に廃業していたのは事実です。最高級の馬刺しが配当として数百倍になって帰ってきたわけです。

目の前のことを必死になると扉が現れることを知ったことで人生が変わったのは間違いないです。人との出会いだけが人生を変えるのです。それを今自分の娘や従業員に教えています。

『ビジネスには教科書がない。だから知らないと言うだけで永野くんのようにうまく行かない人がいるんだよ。教えるからその代わりに困っている人がいたら教えてあげて欲しい』

それがビジネスを教えていただいた時の約束でした。

永野FPオフィス 永野 修



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