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【開業前にやっておくべきこと】メンタリティの確立!

2020年。今年という年は、僕にとって元年。毎年、合格者の方から、「開業時、やっておけばよかったなと思うことって、何でしたか?」は、毎年平均15人くらいから共通して問われますが、開業云々に関わらず、常に考え続けないといけないことです。もちろん、ザッと挙げれば、

①経営・集客の勉強と実践
②実技の勉強とシミュレーション
③資金管理(額面とキャッシュフロー)の準備

の3点は、挙げることができると思います。②の実技は、まさに実務の手法。リーダーズ開業塾の「基本実務編」や、日頃セミナー等で提供している入管法実務のノウハウなど、仕事の手法。また、それを実現するには、依頼あってこそですから、①の営業や集客(マーケティングなど)といった、他者に知られる技術を学ぶことも重要。

さらに、③の資金管理というのは、お金の話。開業資金だとか固定費のコントロールもさることながら、日頃の活動で手元に残る現金の動き、運転資金ともいえますが、活動のエネルギーそのものであるお金に向けての意識・勉強も重要です。

が、あえて書きます。

これらも確かに重要ですが、根底にあるのは、心の在り方、まさに、「メンタリティ」ではないでしょうか!


メンタリティ?え、精神論?


そう思った方もいると思います。実際、強靭なメンタリティの持ち主は、あえて意識しなくとも自然体でそれができます(無意識的有能というやつです)。

そういう方は、このnoteを閉じてください。僕の場合は、思ってるし分かっちゃいるが、なかなか出来ねぇ!というタイプ(意識的無能というやつ。笑)ですので、自戒の念も込めて、綴ります。

【1】だいたい長続きしないタイプ

これまで、自分は、何か始めるんだけど、なかなか続かないタイプでした。その意味で、10年以上、継続している活動は、行政書士の仕事と、小学生の頃からやってる「ポケットモンスター」、「ドラゴンクエスト」、それと、開業時から始めた「FX」くらいです。

それ以外のことは、結構早い段階で、「辞めます」。最短記録は、大学時代にやった「100円ショップのアルバイト」。採用1ヶ月で辞めました。大学時代、複数のアルバイトをしましたが、アルバイトに関しては長くて4~6ヶ月程度で、ほとんど辞めています。結婚してるのであまり過去をほじくると火傷しますが(笑)、学生時代の恋愛とかも、すぐ終わるタイプ。ちょっと連絡が途絶えると、「嫌われたんだろう」と思い込み、自分から連絡することが出来なくなる症でした。

僕は開業するまで、そんな風に、何をするにも続かない人間だった。だから、開業のときに思ったのは、「何が何でも継続する!たとえアルバイトで食いつなぐことになっても、資格業で生計たててやる!」という思いがありました。

ちょっと分析したんです。

行政書士(講師業含む)にせよ、「ドラゴンクエスト」にせよ、「ポケットモンスター」にせよ、「FX」にせよ、数ある事象の中で、なぜこれらだけ継続できているのか?

単に楽しいだけなら、すぐ辞めてるはずなんです。大学時代にした「モスバーガー」のアルバイトも、「セブンイレブン」のアルバイトも、「ラーメン屋」のアルバイトも、凄く楽しかったけれど、1年以上続いていない。

にもかかわらず、なぜ、これらは継続できているのか?

【2】誰のためにやるのか?

たとえば、行政書士の仕事はなぜ続くのか?

ちょっと考えたときに、まず頭に浮かんだのは、事務所のメンバーや、依頼者の方が僕を頼ってくれてる顔や、日頃、仕事を紹介してくれている他士業・経営者の方々の顔でした。

また、行政書士試験の講師。

思い浮かぶのは、受講生の方々の顔や、リーダーズの山田センセイ、竹内センセイの顔、辰巳法律研究所のスタッフの皆様の顔。

「ポケットモンスター」。

小学生の頃からやってるとはいえ、20代超えるとなかなかやらなかったりしました。でも、また35になる今、ポケモンを始めたのは、僕が夜な夜なポケモン図鑑にモンスターを増やしたり、レベル上げをしておくと、「息子」がめっちゃ喜んでくれるんです。それがみたい。

「ドラゴンクエスト」。

これは、大学受験を控えているにもかかわらず、高校の担任の先生からずっとゲームを辞めて勉強しろと言われてるにもかかわらず、ずっとやってました。役割の違う仲間を集めて、魔王を倒すというひとつの目的を達成する過程は、今の事務所運営に似ているので、何か楽しいんです。

「FX」。

外国為替証拠金取引といわれます。ドルやユーロ、円という通過を売り買いして、利ざやを狙う投機ですが、たとえば、月5万とか10万を、それで稼ぐことができれば息子たちにちょっとおもちゃを買ってあげたりできますし、お金を稼ぐ手法をいくつか持つことで、個人事業者の僕には精神的な安定に繋がります。

こうしてみてみると、僕が、「続けられる」ことは、案外、自分以外のために動いているとき、という共通項があることに気づきました。

だから、資格試験の勉強とか、依頼者がいない中でやる実務の勉強とか、ダイエットとか、「自分のためにやる行動」というのは、いかに大変なことかわかります。

辞める理由が、いくらでも見つかるからです

でも、上記に挙げた、「行政書士の仕事」、「講師」、「ポケモン」の3つは、誰かのためにやっている部分が多く(とはいえ、翻って自分のためといえます)、もし、僕がそこで辞めてしまった場合、少なくとも、巻きこまれたり残念に感じる人もいるような気がします(もちろん、僕が何かを辞めたからといって、世の中に影響はこれっぽっちもありません。が、周囲の数少ない人には、少しだけ影響しそう)。

だから、「あかん!もう辞める!」なんてことは、よほどじゃないと言えないわけです。

もっとも、「ドラゴンクエスト」と「FX」は、辞めても誰かに迷惑はかけないですから、辞めやすい項目とはいえます(笑)

また、東進ハイスクールの林先生は、「受験は贅沢品」と言いました。「やる気がないなら、受験なんて辞めちまえ。受験は贅沢品なんだ!」というのは、ズシリときた言葉で、講師たるもの資格試験の勉強を続けようと思える理由になりました。

【3】辞める人の特徴

「物事が続かない」、「すぐ辞める」人の共通項は(もちろん、自分含めてですよ)、

結果をすぐに求めすぎ

な気がします。行政書士の仕事ひとつとっても、たかだか3年だか4年やったところで、許認可の書類に詳しくなる程度です。行政書士の仕事の本当の「やりがい」は、法律や書類の詳しさだけで真髄はわかりません。僕は、行政書士の仕事を10年以上やっていますが、それでもなお、まだ見ぬ「どでかい世界」は、体験できてません。世の中には、その世界を体感している人がいるにもかかわらず、です。

開業した(ビジネスの世界に飛び込んだ)にもかかわらず、「お金稼ぎが目的じゃない。世の中、お金がすべてじゃない。」と、よく目にしますが、「お金を稼げてないのに、お金がすべてじゃない。」なんてのは虚言です。それなら、さっさと廃業してボランティアをしていればいいんです。

仕事にかかわらず、ちょっと勉強、体験したところで、物事は追及できたとはいえません。上司が厳しい、仕事に面白みがない、お金がない、時間がないと、外部要因にばかり言い訳を見つけてこだわろうとしません。

人間は、正当化の生き物です。だから、なにかと言い訳をしては、次にいき、また、言い訳をする。もちろん、ブラック企業とかは別ですが、物事に夜通しかけてやりこんだのか?といえば、その手前で、「ひどい業界だ!」、「自分には向いていない!」と理由をつけて、辞める選択を簡単に選んでしまいます。

そうではなくて、「今、お金がなくて、技術も、知名度もなにもなくて、理想とはほど遠い」ダサい自分に、真っ向から向き合ったとき、「悩むこと」さえ贅沢であり、現状が不満でれば、自分が変える!くらいの強い気持ちがないと、続かないように思います。

だから、「続ける気持ち」、つまり、「メンタリティ」を確立しなければ、どんなに経営の机上論に詳しくても、どんなに技術を学んでも、どんな難しい資格に合格しても、結局、すぐに辞めてしまうんだと思います。

【4】メンタリティの重要性

冒頭にかいた、経営や集客の技術、実務の技術、資金管理の技術などは、メンタリティの上にたつ上物です。強固なメンタリティなしには、簡単に崩れますから、メンタリティの重要性に比べれば、これらは些末な要素、手段に過ぎません。

メンタリティ(心の在り方)を整えることができれば、一見、嫌だなと思えることも、ひとつのきっかけやチャンスに変わると思います。

そう考えると、2011年に開業して、今は2020年になりますが、メンタリティというものの重要性に気づかせてくれたのは、2015年以降、つまり、今の事務所メンバーと出会ってからですね。2015年に加入したメンバーから、「仕事しながら、全然、笑ってないよね。」と言われたのがきっかけ。

それまでの、2011~2014年は、僕なりに頑張っていたつもりですが、売上や仕事の出来に焦り、一緒に活動する他者の気持ちなど微塵も考えず、不満の原因を外部要因に向け、「自己責任」の原則とは、真逆にいっていました。感情だけで動き、笑うどころかイライラしてばかり。だから、事務所の人員も離合集散繰り返したし、事務所もそれなりの結果しかついてこなかった(今は当時より多少マシになったかもしれませんが、不完全は不完全です)。

毎日いろいろ辛い(と感じていた)から、仕事を辞める理由はいくらでもあったけれど、強いて挙げれば、深夜、家に帰って、当時保育園児だった息子たちの寝顔をみながら、「やばい。俺がやらないと、こいつら生きていけん。」と、思ったのが唯一の支え。ここでもまた、自分だけの理由だと、簡単に折れちゃうんだろうなと思いましたね。

【5】マンバ・メンタリティ(RIP.KOBE)

余談ですが、メンタリティという言葉で、僕がとんでもない人だなと思ったのは、今は亡きコービー・ブライアント氏の、「マンバ・メンタリティ」。

この次元にいくのはちょっと厳しい気もするけれど(笑)、でも、トップアスリートのメンタリティから学ぶことは多いです。

たまに、受験生から、勉強が続かない!という相談を受けますが、そういうとき、ひとしきり回答した上で、「コービー・ブライアントの動画みて!」と、提案しています(笑)

★★コービー・ブライアント(マンバ・メンタリティ)の動画はコチラ★★


彼の戦っていた舞台からすれば、僕の大変なんて大変じゃない。最後に、動画を貼り付けて、今日のnoteは以上にします!

誰かのために!毎日必死で!毎日笑顔で!

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