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#17スタバに通ったキッカケを思い出すことが節約のヒントに!

個人的なことだが、コーヒーが好きで、毎日、3杯ほど飲んでいる。のどが渇いているとコーヒーを飲んで寝ることもあるほどだ。

ダン・アリエリー『予想どおりに不合理』を読んでいて、思い出したことをまとめておく。

1 カフェでまったり

家で豆を挽いてコーヒーを飲むのもいいが、環境の異なるカフェに飛び込み、コーヒー飲みながらぼんやりしたり、本を読んだり、原稿を書いたりするのが習慣となっている。

コーヒーを飲む場所は、おおむね価格帯別に、コンビニのイートインスペース(100円)、ドトール・サンマルク・ベローチェなど(200円代)、スタバ(300円代)に分けられる。

最近、コンビニのコーヒーがおいしいため、コンビニで飲む機会が増えたが、長居するには少々不都合だ。

2 スタバに行かなかった過去

歩いていてふっと目に付くドトールなどのカフェは、おおむねshortで200円~250円であり、スタバのtallは350円ほどである(スタバのshortは量が物足りない)。フラペチーノになると600円もする。

ドトール等とスタバのコーヒーの味の違いが価格差に表れているとは思えず、コーヒーに350円も出すこと自体信じられなかった。

コーヒーは200円程度という価格基準(アンカー)が出来ていたわけだ。200円が基準なので、当然、スタバは選ばれることはない。

3 「本屋+スタバ」に魅力を感じる

本屋と一体となったスタバがあることを知ってから(かなり最近だが)、コーヒーの価格ではなく、新刊の本が読み放題で、コーヒーも付いて350円は安いと感じるようになった。

こうなると、コーヒーの価格基準は350円(アンカー)に変更される。長居が出来る環境もあり、「カフェと言えばスタバ」という習慣が生まれる

新たな価格基準が生まれ、習慣化されると、現金ではなくチャージをして通うようになり、残高がなくなるまでは価格帯が下がることはない。それどころか、たまにはフラペチーノを飲んでみようかなと、更なる高価格帯への挑戦が始まるのである。

またスタバでスターを集めると、どれでも好きな商品(ドリンクのみだったかも)を選べる特典を得られる。滅多にないがレシートにアンケートが付いていても好きな商品(ドリンクのみだったかも)が選べる。どれを選んでも無料なので、当然とばかりに、一番高い商品を注文する。

一度覚えるとまた味わいたいと思うのが普通で、今度は現金で注文する。こうなると350円という価格帯自体、安く感じてしまうのだ。

4 気が付かないところに最大の節約効果あり

このような効果を心理学ではアンカリングと呼ぶ。私は自分で様々な商品を選んでいるはずだが、与えられた情報により判断基準が変化することで、選ばされているのだ。

家計診断をすると、節約している家庭が多いが、このように習慣化されている場合には、無駄遣いをしていることに気づいていないことがある(スタバ通いが無駄遣いという意味ではない)。

アンカリングとは違うが、家計簿をつけ、年間の収支と預金通帳の残高が合わないことで初めて使途不明金に気づくこともある。

何気ない普段の行動こそ、無駄が眠っているのだ。

携帯電話もガラケーからスマホに換えてしまうと二度とガラケーには戻れないだろう。毎月支払う固定費は徐々に家計を苦しくさせる。

5 あの頃の自分を取り戻す

このようなときは、価格帯だけで選んでいたあの頃を思い出し、コーヒーの価格基準を200円に戻すよう、強い意識を持つ必要がある。

「そういえば、なんでコーヒーに350円も払っているのだろうか」   「本なら図書館でもいいのではないだろか」

スタバを思い出しながらコンビニでコーヒーを飲むと苦痛でしかないが、「貯めて家を買う」と思いながらコンビニでくつろげばハッピーである。

            




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