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CFP®試験(2022年第1回・第2日程)の出題分析

2022年6月19日(日)に、CFP®試験(第2日程)が行われました。
第1日程と同様、出題内容を確認してみました。

リスク管理

分析結果詳細(リスク)

 計算は定番問題が大半で、読み取りに集中する必要がありました。

  • 商品知識はこれまで通り、損害保険中心の出題でした。

  • 計算問題は、個人年金や収入保障保険の計算がなく、税金関連の計算問題は難易度が低かったように感じました。

  • 読み取り問題は、生命保険商品の商品性について2問、証券から保証額の計算が4問、損害保険の約款の読み取りが4問と従来通りの構成でした。回答に時間のかかる出題が集中する構成なので、回答時間をどのように配分するかがポイントです。

 初めての出題もありましたが、正答できなかったとしても、他で得点できれば十分でしょう。とくにミスを誘導するような出題も無かったので、合格水準はちょっと高めかな?と思います。

タックスプランニング

分析結果詳細(タックス)

出題構成は従来通りでした。

  • 全50問のうち約8割(41問)が計算問題

  • 全50問のうち約6割(32問)が所得税関連

 難しいものから簡単なものまで、出題は様々で、問題ごとに頭を切り替える必要があります。また、回答に時間を要する出題は少なくなりました。とくに、所得税・住民税に関して「手取り額の計算」が少なくなり、「給与所得金額の調整控除」の出題が無くなったことが特徴的です。

 減価償却費の計算や、株式に関係する税金の出題が多かったことで、得意/不得意が分かれたんじゃないでしょうか。

相続・事業承継

分析結果詳細(相続)

出題構成の変化が感じられたのは以下の通りです。

  • 相続分の出題が無かった

  • 贈与に関する出題が増えた

  • 計算問題が増えた(28問)

  • 全体的に難易度が低下(とくに財産評価、事業承継)

 前半~中盤にややこしい出題があっても、後半には易しい出題が多かったため、回答順によっては相当余裕が出たではないかと推測します。
 とはいえ、全般的に易しい問題が多かったので、合格点がかなり高いのではないか?と思います。

まとめ

 第2日程の試験は、3課目とも難易度が下がったように感じました。
 出題傾向が若干変更し、かなり昔の出題形式に戻っていました。過去問の演習と、難易度の高い計算問題に関して正確に回答方法を理解しておけば、余裕すら感じたのではないでしょうか。

終わりに

 次回、2022年11月試験向けの講座テキストも準備しますので、お役に立ちたく考えています。
 ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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