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CFP®試験(2022年第1回・第1日程)の出題分析

2022年6月12日(日)に、CFP®試験(第1日程)が行われました。
出題内容を確認するとわかってきたことがあります。

金融資産

▶分析結果詳細(金融)

 過去問演習にどれだけ取り組んでいたか、しくみ・制度をどれだけ正確に理解しているかを問われるものが多かったです。

 債券やポートフォリオについては、知識だけでなく、高度な数学(計算)のスキルが求められる出題もあり、「はて?ここまで理解する必要があるのか?」と疑問に感じる部分もありました。

 とはいえ、ここ数年の経済・景気動向をどれだけ把握しているか、時事問題が合否を分けるほどの出題数でしたから、経済感度の高さが必要だと言われているように感じます。

不動産運用

▶分析結果詳細(不動産)

 標準的な出題構成でした。しかし金融と同様「こんな計算、実務で必要あるのか?」と感じる出題が散見されました。利回りや利益額など、算数の基礎知識はもちろん必要ですが、”回答時間を要する”ことを目的にした出題には違和感を憶えます。ほとんどの計算問題には取り組まないほうが良かったかもしれません。

 また、出題(条件)が長く、しかも文章の意味を正確に理解するには言葉足らずな表現があったことが残念です。受験者を混乱させてしまいます。

 住居の確保に関する法律が初めて出題されたり、土地白書などの時事問題は当然に知っておくべき内容で、実生活にも役立ちます。知識として持っておいて損はありません。

ライフプラン・リタイアメントプラン

▶分析結果(ライフプラン)

 こちらも概ね過去と同じ構成の出題でした。
 前半に時間のかかる計算問題が4問続いたので、回答順序に注意が必要な構成でした。”キャッシュフロー表”の穴埋めや”6つの係数”の計算問題は、丁寧に回答を進める必要がありますので、こればかりに取り組んでいては、後半の問題を解く時間が無くなってしまいます。

 また、それぞれの出題分野で、過去もっとも難しかった出題を選抜してきたようにも感じます。ですから、過去問を丁寧に正確に回答演習していたかどうか、合否の分かれ目になるのではないでしょうか。

 高額療養費ほか健康保険の給付、公的年金の全体像、子育て・介護関連の知識、住宅ローンの仕組みの理解が最重要課題と言えます。

まとめ

 第1日程の出題水準は、第2日程の試験を受験する際の参考になります。
 過去問の演習と、難易度の高い計算問題に関して正確に回答方法を理解しておくことが大切です。
 苦手分野は、徹底的に過去へ遡って攻略しておく必要があります

終わりに

 次回、2022年11月試験向けの講座テキストも準備しますので、お役に立ちたく考えています。
 ここまで読んでくださり、ありがとうございました。


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