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CFP®️になろう!

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CFP®資格は、北米、アジア、ヨーロッパ、オセアニアを中心に世界25カ国・地域(2021年3月現在)で導入されている、「世界が認めるプロフェッショナルFPの証」で、FPの頂点とも言えるものです。原則として一国一組織により資格認定が行われており、日本においては日本FP協会が認定しています。CFP®資格は、認定要件の「4E(教育=Education、試験=Examination、経験=Experience、倫理=Ethics)」と、実務プロセス指針 であるファイナンシャル・プランニング・プロセスの「6ステップ」のコンセプトに基づき、世界で認められた共通水準のファイナンシャル・プランニング・ サービスを提供できる証明となります。CFP®認定者は、高度な知識と経験をもって長期的かつ総合的な視点で適切なアドバイスをし、他のFPの規範となる確固たる職業倫理を身につけているプロフェッショナルとしてCFP®資格を認定されています。

ということですが、、、どのようにしたら試験に合格できるのか、そのポイントをお伝えしますね。

金融のポイント

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約半分が計算問題です。計算が苦手な方は相当難しい出題です。CFP試験6課目で最もマニア度が高いです。また、普段から使用している電卓で構いませんから、機能をしっかり活用することも必要です。とくにメモリー機能や、GTなどはしっかり利用できるようにしたいところです。

定番問題リスト

■市況データ
ADR、NISA、景気動向の報告書、税制

■預貯金の計算
複利税引き後の元利合計、利回り

■債券の計算
利回り、デュレーション、スポットレート

■株式の計算
投資尺度(PERなど財務諸表と絡めての出題)、信用取引のしくみ

■投資信託の計算
個別元本、税引き後の受取配当金、追加購入口数

■外貨建て商品
債券(最近多い)または預貯金、スポットレート・フォワードレート

■デリバティブ商品
オプション取引戦略、先物取引(株価指数連動型)、日経225ミニのヘッジ

■ポートフォリオの計算
期待収益率・時間加重収益率、シャープレシオ

2014年以降の過去問題集を購入し、「出題傾向の把握」と「計算方法の理解」だけで十分です。

無事合格された後、試験で勉強した内容を改めて理解し実務に活用すると、金融は本当に楽しい分野です。個人投資家の皆さんの中には、「金融・経済のしくみ」や「指標の見方」を知らない方が多く見受けられます。

心の中では「いまさら・・・」と感じながらお話することがありますが、投資家が損をしても、所詮「自己責任」です。投資を始める前に、きちんと理屈を説明しておきたい、理屈を理解して頂きたい!そんな気持ちになります。

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不動産のポイント

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不動産の出題の特徴ですが・・・・。
・非常に文章、設定が長いです。ただし、あまり問題を読まなくてもOK。
・試験慣れしている方なら「語尾」に注意すれば良いことはお分かりですね。

■文章題の出題範囲

★借地借家法/賃貸借契約(ルール、存続期間)← 出題数が非常に多い!
★宅建業法/売買契約(基本ルール)、瑕疵担保責任(存続期間) ← 出題数が非常に多い!

・不動産登記(登記のルール、登記記録の読み取り)
・鑑定評価(土地価格の評価)
・不動産にまつわる諸問題(土壌汚染)
・筆界/境界(民法、建築基準法)
・区分所有
・取得時、譲渡時の税金(特例の適用要件)

■計算問題の出題範囲

❶ 不動産収支・所得 ※うっかりに注意!

❷ 有効活用(収益還元、複利現価)※❶より単純 必ず得点しておきたい

❸ 鑑定評価(取引事例比較)※設例が長いけど、ほぼ定番なのですぐに解ける!

❹ 建ぺい率、容積率(角地、防火地域、連たん建築)
※異なる用途地位にまたがる場合…基本に忠実に!

❺ 譲渡所得(居住用財産,事業用財産,空き家,固定資産の交換,立体買換えなどの特例)と、併用できるもの

❻ 有効活用(等価交換、効用積数) ※出資割合を正確に!

ここ数回は、全てが出題されていますので、どれが出題されても確実に正答できるよう練習しておきましょう!

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ライフプランのポイント

CFPライフ-学習1

計算問題よりも知識を問うことに重点が置かれた出題です。2級AFPで学習したことに加え、

●時事問題(高齢者住居、育児、労働基準、生活困窮者、労働環境)
●他の課目との関連問題(税金や金融商品)

が出題されることが特徴です。出題範囲が広いので、改正事項など覚えなおす必要があります。ですから早めに合格しておきたい課目です。

定番の計算問題

■キャッシュフロー表の穴埋め

■6つの係数詳しい解説はこちら
自分なりの時系列の図を描くことで、いつのタイミングで、どの係数を使用するか都度確認しておく必要があります。

■医療保険詳しい解説はこちら
加入要件、給付の種類、高額療養費の多数該当・世帯合算が必須項目です。

■公的年金(老齢年金、障害年金、遺族年金の受給額)
それぞれの年金額(受給額)の計算はもちろん、併給調整のしくみについて確認が必要です。とくに、老齢年金、障害年金の計算問題は、何度も確認しておきましょう!

■在職老齢年金、雇用保険と年金の併給
在職老齢年金と高年齢雇用継続給付、在職老齢年金と基本手当が「いつ」「どの程度」調整が行われるのか。

■リタイアメントプラン(退職金の課税)

また、学習に少し余裕が出てきたら、下記の項目の確認もおねがいします!

・カードローンの返済額(アドオン方式、自動車の残価設定ローンなど)
・住宅資金計画(過去問で練習)
・教育資金計画(知識)
・介護保険(自己負担額)
・雇用保険(基本手当)
・労災保険(知識)
・リタイアメントプラン(高齢者住宅、成年後見制度)
・企業年金(国民年金基金、確定拠出年金)

社会問題や統計データ(資料)の読取りなどが多く出題されますが、どのような出題か予想ができません。資料の読取りは時間がかかるものではないので、しっかりクリアしておきたいところです。

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リスク管理のポイント

CFPリスクこたえ

下記の計算問題を確実に得点しておくことが大切です。

●生命・医療保険の証券から保険金・給付金額を求める
●損害保険の約款から保険金額を求める

全部で8問です。時間の余裕をみて、解答の「時間配分」「順序」を決めましょう。とくに損害保険の約款の読み取りには相当な時間が必要なので、”どこに何が記載されているのか”をざっと把握しておくことをおススメします。

火災保険商品の約款の読みとりは【住宅総合保険・価格協定保障特約】【店舗総合保険・保険の目的】の出題がほとんどです。

実務経験がある方は約款を熟読しなくても、解答できるケースが多いです。解答中に「ウチの会社の場合には・・・なんだけど・・・」と悩むことがありますよね。特殊なルールを設けている保険会社を扱っている方は注意してくださいね。

傷害保険商品の約款に読み取りも同様の注意が必要です。出題頻度の高い商品は以下の通りですが、とくにひっかけ要素はありませんので、どこにどういったことが記載されているのか、はじめにざっと眺めておくことが大切です。

普通傷害保険、海外旅行傷害、国内旅行普通傷害保険、自動車保険(任意保険)についてもお忘れなく。

一般自動車保険普通保険、対物賠償、対物賠償責任保険、車両保険、自動車総合保険自賠責保険に関する出題は基本事項、計算問題、約款の読み取り、あらゆる方法での問いが用意されています。なかもで「ライプニッツ係数」に関しては毎回出題されますので、過去問での確認をお願いしますねっ!

●生命保険料控除、所得税額の計算

タックスでも出題される内容です。基本的な内容(生命保険料控除の対象、非対象、新旧の区別)を確認しておいてください。

●保険料の経理処理

・生命保険商品での仕訳対策として必ずルールを押さえておきたい商品

長期平準定期保険、逓増定期保険、医療終身保険(短期払)
前半**割期間はどれだけ資産計上か費用処理か、きちんと覚えておきましょう!

・損害保険商品での仕訳対策は、長期火災保険、積立普通傷害保険

どうやって解答するのかだけでも確認しておきましょう!試験問題の終盤に3~4問出題されます。大きな得点源。

●圧縮記帳、税額控除

自動車保険あるいは火災保険での圧縮記帳や災害減免法は毎回出題されます。適用要件や計算過程を含めてしっかり把握し、正解できるようにしておきましょう。

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タックスのポイント

CFPタックス1

タックスプランニングで出題される内容はほぼ固定しています。8割(約40問)が計算問題です。

❶所得の計算
・配当所得(上場株と非上場株の配当の扱い)
・不動産所得、事業所得の範囲、減価償却費の計算
・事業所得(改定保証率保障率を用いた減価償却費の計算)
・退職所得の計算
・譲渡所得(総合課税)
・一時所得(保険金の取り扱い)
・雑所得(公的年金とその他収入の扱い、個人年金の二重課税の取り扱い)

❷総所得の計算
・損益通算の基本事項
・繰越控除

❸所得控除、税額控除
・人的控除の総額
・配当控除、住宅ローン控除の控除額

❹個人所得課税
・住民税
・事業税(損益通算、繰越控除)

❺法人所得
・役員給与の取り扱い
・減価償却費(中古資産、特例)
・交際費の範囲
・租税公課の範囲
・貸倒損失の扱い(平成26年出題からは必須)
・青色欠損金の繰越控除期間(平成26年出題からは必須)

❻消費税
・特定期間の判別
・簡易課税の特例

直近の問題から、過去へ遡って解答演習をお願いします。

法人税では、”損金算入”以外は2級レベルの知識がどれだけ正確に理解しているかを問われているので適用範囲の把握と計算の流れを抑えておくことをお勧めします。

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相続のポイント

CFP相続こたえ

■相続でとくに注意したいのは「民法と相続税法の違い」です。

❶民法っていったいどんな法律でしょうか。

民法はモメごとが起こった場合の解決方法についての決め事です。なので
「財産の分け方」「話し合いのルール」が決められています。財産の価額は「贈与時」なんてことはどうでも良く、分割したいと思っている”今”まさに”相続時”です。しかも「評価額(税務署が決めた額)」ではなく「時価(実際にいくらで売り買いできるか)」です。よくよく考えてみたら分かりますよね(^^)

・相続分、相続人
・寄与分、特別受益、遺留分
・遺産分割、遺言

❷相続税法はどうですかね?

税務署がいくら徴収すべきか判断する材料です。ですから、そのときどきでの「評価額」が大切です。しかも、いろんな手を使って「相続人」を増やすと”控除額”が増えるわけですから、”いろんな手”を排除したいわけです。そのひとつの方法が「相続放棄がなかった」とするルールです。ほかにも

・生前贈与加算
・相続税の総額
・贈与税額控除、配偶者の税額軽減
・相続税の申告・納付
・不動産の評価(土地、上場株式、非上場株式)

❸その他

余裕があれば以下の項目についても確認しておきましょう。

・国外財産への課税のルール
・自社株の評価
・申告、納付のルール
・中小企業の納税猶予の特例

■贈与については、ほぼ定番と言って良いです。

・暦年課税と相続時精算課税での、税額計算
・贈与税の特例(配偶者控除、住宅資金、教育資金)

6課目で、もっとも「過去問依存が高い」課目です。繰り返し演習することで、必ず克服できる課目と言えます。

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まとめ

一度で6課目すべて合格するには難易度が高い試験ですが、それぞれの課目の内容(相関)を十分理解したうえで試験に臨めば、より理解が深まり、効率のよい学習方法ができ合格が近づくと思います。

金融は最もマニア度が高く、ライフプランは改正事項が多い課目です。
この2課目は早期から受験対象としておくことをオススメします。

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