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頭が悪い人の話し方、7選

ややアクの強いタイトルですが…『このひとイマイチ』だとか『話している時間が無駄』と思うこと、ありませんか?

以下の7項目について"相手に対して感じること"="自分が注意すべきこと"と考えて、自分の話し方など、検証してみましょう。

その1. 要点がなく、無駄に長い

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石破さんを筆頭に、質問に直球に答えず「"その背景・仕組み"を考えることが大切。必要ならルールを変えるなどの"議論が必要"だと私は思う』と、大枠・大局感ばかり回答する。そういう政治家の多いこと。

正解のようで、全くピンボケな主張。しかも、話ぶり・言葉遣いが独特で、聞き慣れない言語を連発したり、テンポがゆっくりなためペースを合わせるのが難しく、聞き飽きる人も多いです。

菅総理に関しては、要点がなく、そもそも全く質問に答えていないのが大問題です。得意な分野については雄弁であると同時に、不確かなエビデンスに基づいて自信たっぷりな場合があります。

その2. 独りよがり、思い込み

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●「そんなの当たり前」「とにかく決まっていることだから」→根拠をごまかす
●「多様性について必ず考慮が必要」「黙っているいる人は何も考えていない」「私には何でも言って!」→思い込み、行動の強要
●「コロナだからダメ、色々気をつけている」→情報の削除と一般化

自分の主張を通したいがために根拠なく行動を指示命令したり、根拠をごまかすために「とにかく」「これまで通り」などの言葉を使います。

相手の発言に意見する際には否定語から始まることが多く、あまり良い印象を持ちません。
「いや、でも」

「そうは言っても」

「無理です。それは」

なぜ否定するかを考えるより、どうすると肯定的な思考・発想になれるかを考える必要があります。例えば、こんな質問を投げてみるのはいかがでしょうか。

・「いま否定したことは、どんな場面なら役に立ちますか?」
・「無理な理由が分かっているなら、それを排除したときどうなりますか?」
など、こちらから肯定的な質問を返すことです。

その3. 言葉づかい

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【誤り】個人的に・ワタシ的に、人生で初めて、今の現状、一番最悪
【誤解】号泣、失笑、おざなり/なおざり、五月雨式/芋づる式
【感情】スゴイ、何これ、マジヤバイ、えっウソちょっと待って
【流行】リスペクト、100パー、秒で、ガチで、リアルに、ギリ、○○過ぎる
【防衛】半端ない、意味わかんねぇ、ぶっちゃけ、意識高い系 
【省略】あの人、そこ、えー、あのー(代名詞や感動詞を多用)
【相槌】うんうん、はいはい、なるほどですね

やはり、楽しくて便利な言葉が流行します。でもあまりに元の言葉を愚弄したり過剰に短縮することは、言語でなく記号と意識すべきですね。記号になっていることを理解しているなら構いませんが、私たちは昔から大切な”日本語”を継承し続け、言葉の響きや情景を楽しんだ時代をあります。今でも多くの言葉が使われています。大切な場で、正しい日本語を話せないと相手は「この人、普段からこういう話し方するんだ」と思うはずです。

意味・内容を正確に伝えるための手段のひとつが言葉です。言葉遣いが荒れていることをウリにしている芸能・有名人がおられますが、とても残念に思います。楽しい響き、インパクトを与えることよりも、本来の意味を理解して、スマートな表現ができるようになりたいものです。

その4. 難しい言葉や概念を使いたがる

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【カタカナ語を多用】
アサイン、アグリー、フィックス、エビデンス、スキーム、コミット

【最新語】
ピークアウト、ブースター摂取、ブレイクスルー感染、ゲームチェンジャー

【経済用語など】
トリクルダウン経済、ロックダウン、テーパリング

河野大臣や、小池知事が大好きな言葉フですね。あっ、丸川大臣も。また、丁寧に表現すると内容が理解しやすくなる言葉もあります。

【ビジネス用語】
業界だけで使われていた言葉が一般に広く浸透。
『コスパ』『リスケ』『アポ』

【概念、思想】
一言で説明するのが難しい言葉。
『普遍的』『必要条件・十分条件』『新自由主義』『リベラル』『富の再分配』

【文章を構成を複雑にする】
英語のような文法にする(小泉大臣っぽくなる)
 私はこう思う、〜と。なぜかと言うと、、、
 訴求効果あり。分かりやすいが脈略をつかみにくい。
散々話して自分でまとめる(石破茂氏っぽくなる)
 結局のところ、〜ということを申し上げている。だが、一方で〜が必要と私は考える。
 まとまっているが、非回答を文語調で言うと難しく聞こえる。

難しい表現にすることや、聞き馴染みのない言葉を多用することで、本人は満足感が得られる一方で、相手には情報が伝わっていないのが通例です。途中から聞くのが嫌になりますからね。

(参考)使える!「大和言葉」は日本生まれ・育ち

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音読み(中国伝来の読み)、訓読み(日本固有の読み)、外来語などではなく、元来から日本にあり、言葉遊びをしたり情景の美しさをも表現できます。

ビジネスシーンで使える大和言葉10選
風流な言葉も有りますが、ここではを普段のコミュニケーションで、「希望」を「のぞみ」に、「余裕」を「ゆとり」に、のように言い換えてみても良い言葉を紹介します。
■恐れ入る  
「恐縮です」「すみません」「助かりました」の意。
・頼んだり尋ねる→「恐れ入りますが」
・感謝やお詫びの気持ち→「恐れ入ります」
・敗北を認めたり、驚き→「恐れ入りました」
■折り合う
条件や要求など、互いに異なるときの妥結点。妥協や譲歩はネガティブな表現。言い分が平行線をたどってしまったときや、相手の申し出を断るときに、今回はどうにも"折り合い"がつかず申し訳ありません、と。
■この上ない
最上の状態。友達相手なら「超」と表現したい喜びを目上の人などに伝えるときには「この上ない喜びです」「この上なく嬉しい限りです」と。
■心配り
「気配り」「目配り」とは違い「お」をつけて相手への感謝を伝える。「ご配慮」「ご高配」では重過ぎるとき、世話をしてくれた人へ「お心配りの数々に感謝」するもの。"お心遣い"に同じだか、遣うより配るほうが温かみあり。気持ちをあなたに寄せている、と表現するには最適。
■心ばかり  
「心ばかりの品」は「粗品」の言い換え。お礼のしるしに小遣い程度の現金を渡したり、生鮮品・お惣菜などをお裾分けする場合にも。
■しばし・しばらく  
「ちょっとお待ちを」と言いたいとき。「しばらくぶりです」は手紙やメールの冒頭で。
■力添え  
助力・支援。「お力添え」として目上の人に援助を仰いだり、骨折りに感謝。自分が相手のためになろうと申し出るときには「力を尽くす」。
■引き立て  
手紙やメールの冒頭や結びで、ひいき・愛顧・支援などに感謝し「今後ともよろしくお願い」する。
■荷が勝つ  
責任や負担が重すぎて「到底無理!」と思うとき。角の立たないお断りの言葉。自分にも部下にも使えるが、目上に対しては使わない。
■懐が深い  
心が広く包容力がある様子。誰かをほめるときに使う「器が大きい」もほぼ同様。人間的な魅力も能力も長けていて大人物といった印象。

その5. 年収、年商、学歴などの情報をいきなり言う

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 マウンティングが横行するSNS。投資・運用セミナーやマニュアル本では、株や仮想通貨で「いくら稼いだ」「資産が何億円だ」と自慢する人が多くなりました。

 金銭や数字、または資格や身分で"自分の価値"を表現する人がいます。数値や所属情報などは、当人の能力を知らせる十分条件ではありますが、他にも大切な情報があるはずです。投資なら、これまでの学び、経験(失敗例)、成功の根拠、などのプロセスに関する補足情報、投資スタンスとその理由などの理念なども大切な情報です。もちろん"稼けた"銘柄や通貨の選定理由も、知りたい情報です。

 ところで、何億とある資産はどのように利用しているのか。運用しているのか、何かに消費しているのか、なぜそれだけ稼ぐ必要があったのか、その目的が気になるところですね。

 さて。プロセスよりも、結果(ファクト)を重んじると、成功した理由の分析を怠り、スランプに陥った際に対処できなくなります。調子が良い時ほどプロセスの分析が大切です。絶対に怠ってはいけません。上手く運用できているときは、色々甘い話しがやってくるのもよくある話です。

 またこういった方は、自分と比較しながら相手に対しても数値や身分で評価しますから、自分より『高い』『多い』『好成績』な人がいると、僻む場合もあれば、士気が高まる場合もあるでしょう。それだけファクト(表面的な事実)が大切なのです。

 限られた情報から人物を評価するのは自分をそのように評価して欲しいことを意味しています。真理を問われることに全く意識が向かない場合と、真相を問われることをひどく拒む場合があります。いずれと恐怖心から生じる、防衛(危機対応準備)ですね。

しかし、トラブルが発生したときの対応によっていかに無防備かを知ることになります。運用に失敗したときや資産が大幅に目減りするようなことがあれば、それこそ人生からの転落とでも言えますね。なぜなら数値情報に拘るがゆえに、心の底にあり真理・真相、本質に蓋をしているからです。

その6. 具体的でない指示

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「こんな感じで片付けておけば良いから」「何となく、こうした方が良いと思う」など、根拠はおろか指示内容まで具体的でないと、指示する側からすれば「わかってくれよ」の意味ですがで、聞く側からすれば「だったら何したら良いのか」。完全なミスマッチが起こります。

そんな極端な例は稀でしょうが、こんなこと、普段言ってませんか?

・もっと効率よく作業しなさい
生産性を上げること
頑張って顧客獲得を
すぐ数字が伸びる方法はないか

話を聞く人が"日本語を学び始めた人"や"小学生"であったら、もっと意識することがあると思います。「どうすれば、わかりやすい言葉で、的確に伝えられるか」です。普段の業務でも、具体的に「◯日までに」「(場所)で、◯さんへ」「(数量など)を」「この手順◯ページに従って」「問題が起きたら◯さんへ連絡して」作業して欲しい、のように具体的で、すぐに行動できる説明が求められます。

その7. 黙る

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黙るというアクションは、2つに大別できます。
【A】質問に答えられず、考えこむ。回答を模索。
【B】回答はあるが、即答前に代替案など検討するため、すぐには答えない。

いずれにしても言葉に窮した時には、まず”時間が必要な状態である”ことを伝えることが必要です。【A】なら「回答にお時間を頂きたいのですが」、【B】「いくつか候補があり、情報を整理しているので少しお時間を」など、はじめに相手の了承・理解を得ます。

ピンチのとき、自分の内側に入り込んでしまう"内向"の人と、外に向けて言葉を発する"外向"の人がいます。黙ってしまうはもちろん"内向"の人です。自分の特性を知って、発言する意識を持つことが大切です。

ただ黙っていては「この人どうしたんだろう?」と相手は困惑します。とは言え、考え込むジェスチャーは、相手の様子で自然と理解できるものです。もし相手が黙ってしまった場合には、すぐに「頭が悪い人」とは判断せずに「こういう人もいるんだ」という理解・尊重の気持ちが大切です。「どうされましたか?」と聞くのが良いでしょう。頭の回転が良い人、機転のきく人ほど、相手に即答を求めてしまいますね。相手の心情にまで"心配り"する機転が最も大切です

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