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Providence Provolt9 というヤツ。

 おおよそ半年以上振りの更新がまたも機材の話で「お前いい加減に役者周りの話をしなさいよ」と思うのだが、
 既に告知する事も何もなく、直近もマネージャーさんから告知NGをもらったりして(携わり方として判り辛い感じなので仕方ない)機会を逃してしまっている。

 そして久々過ぎて書き方を忘れているので、以前との文体が異なっていたら申し訳ない。

初代設置前の様子


 2016年の春くらいまでは金が無く、10台前後のエフェクターを4〜5本くらいのACアダプターを買い足しながら、分岐したりしながら動かしていたのだけども、
 ちょっとボード重量を軽くしたいなという思いと、電源をアダプターから分岐させた事によるケーブルの取り回しにくさ、更に分岐して使う事でノイズを拾い易くなるという話と実感があったのでパワーサプライを導入する事を決める。

 その際の条件として、各端子がアイソレート(単純分岐ではなく、其々独立した形で出力)されているモノを探していると、コイツを発見。


 導入の決め手は「電圧が新品乾電池に近い9.6V出力」というコイツの売り文句なのだが、
 ネットの言説では「新品の電池を使うと音が良い」とか、コイツの説明書では「(前略)0.6Vの違いが驚くほど音質の差を産むのだ」などと謳われており、
 それ以前から同社の9.6V出力のアダプター(上記写真の「歪み」と書かれた紙の貼られたモノ)を
 歪みエフェクターやバッファー(ギターからの信号を劣化し難くする機材)に使用して、何となく音が元気になったような実感があったので、
「これが他のエフェクターにも適用されたらどうなるか?」という興味から手を出すに至った。


 結論から言うと、初導入時はよく分からなかったというのが正直な所。

——というのも、実は導入と同時にパッチケーブルも同社の“V206”というソルダーレスケーブルに移行し始めたのもあり、
 なんとなく「ノイズは減ったし、音はギラっとして張りが出たのかな?」という印象ではあったが、どっちの影響で音が変わったか良く分からなくなったという何ともお粗末な話である。


 その後上京前に手放し、上京後は再びACアダプター分岐に移行していたのだが、その頃の印象としては「目立つ程のノイズは無いけど、音が何か野暮ったい……」

 ギターやエフェクター、そして接続されているシールドケーブル・パッチケーブルは繋がっていれば繋がっている程に音が劣化していくモノなので仕方が無いし、
 パワーサプライを手放した際にバッファーも手放していた為にそう感じたのだろうと思いつつ、
 それにしたって以前の機材数より少ないのにこんなに野暮ったくなるのかと疑問に感じる程だったが、使用上特に問題は無いので1年半はそのまま使っていたのだが。


 しかし、ちょっとずつエフェクターを買い足してる内に電源が足りなくなったので、再びパワーサプライを導入を決意して楽器屋を探していたところ、中古で安くなっていたコイツを見つけて再導入したのがマルっと1年前。
……長くなったけども、ここからやっと本題である。

2代目導入後のエフェクターボード
リバーブ(一番左)とディレイ(左から3番目)のみ
別電源で使っている


 再導入して最初の印象は「音がギラっとして、張りが出た」というところ。
 つまり、初導入時の印象は間違っていなかったんだという。

 具体的に何処の帯域が〜と言われたら正直分からんのだけども、アタック感に金属的なニュアンスが出たというか、解像度が上がったというか。
 解像度については恐らく&素人考えだけど、コイツに搭載されている諸々のノイズ対策によって、可聴域に無いノイズが乗っていたところ、S/N比(Sound=音声/Noise=雑音の比率)が良くなったのかなっていう憶測。

 そして、金属的なニュアンス(という抽象的表現で申し訳ない)が出た事によって、今までよりもジャキジャキとしたコードバッキングがより際立つというか。
 バッキングだけじゃなくて、リードフレーズやアルペジオも音の粒立ちが何と無く見え易くなった感じがある。


 再導入以降の環境で未だ録音が出来ていないのでアレなのだけど、確実に音は良くなったと思うので、これからが楽しみ……って、やっぱりレビューだよ………。

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