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BOSS RV-6ってヤツ。

 去る2015年8月7日、24歳の誕生日にこのペダルがリリースされたのをしっかり覚えている。
 リリースの発表があった時に発売日を目にして「おぉ、誕生日プレゼントだ……」と無駄に感動した気がする。

そうは言いつつ
手に入れたのは発売から
1年以上経ってからである


 自分はシマーリバーブというシンセっぽい音のリバーブを使っていて、コイツはそれ用に使っています。

 それまではベリンガーのRV600というリバーブペダルを使っていたのだけど、ソイツのMIXツマミが簡潔にいうとキルドライされる(ある値から原音が徐々に無くなり、最大値でエフェクト音のみになる)という方式の為にちょっとバランスが取り辛かったり、

 TRAILSスイッチがONになってる時、残響の途切れが無い代わりに違和感を無くす為なのかエフェクトのON/OFF時で原音の音量か変わらない——12時以降で原音の音量が下がっていくのだけど、バイパス状態でも原音の音量はそのまま——という、少し困った特徴を持っていた。

 直列で使う分にはアンプの音量を上げれば問題無いのだけど、僕はループスイッチャーに入れて、残響カットする時や空間系を使わない時だけセレクターをOFFにするという形を取っていた為に、この仕様だとどうしても音量差が出てしまう。
 なので、僕はBOSSのLS-2を原音とのバランスを取るミキサー代わりにして、LS-2のセンド・リターンにRV600を入れてバランスを取り、エフェクトを掛ける時はRV600を直接操作する方式を採っていました。

判り辛いがこんな風
この状態でLS-2の
A+B MIXモードで
原音(A)とRV600(B)の
バランスを取ってました
ちなみに橙色のモノは
接触ノイズ対策に被せた
百均の指サック

 しかし、この使い方ではエフェクター2台分の場所を取るし、ケーブルも煩雑になってしまう。

ちなみにそれ以前は
ループスイッチャーの役割を
LS-2を2台使って
行っていたので余計に煩雑である
電源もアダプターしか無かった為
より煩雑である

 そして、一番の問題としてはRV600がプラスチック筐体である為に、強度が如何程のモノか窺い知れないという点もあった所で、だいぶ前置きが長くなったがこのRV-6の登場である。


 まず、何より安心安全の金属筐体であるBOSSペダル。それだけでもう心は鋼の錬金術師だよ、アル。
 そしてE.LEVELツマミ(≒MIXツマミ)は原音の音量そのままにエフェクトを足していく方式なので、変に音量をコントロールする必要が無くなる。
 キルドライを使いたい場合はINPUT Bの方にケーブルを刺せばいいし、ライブ等の演奏中に切り替えたければ手前にABセレクターを置けばいい。

 そして、このサイズで8種類のエフェクトを使えるのだけど、どれも音が良い。
 そして、+DELAYモードがあるので、これがリバーブ掛かりながらディレイが使えるので拘りが無ければディレイもコイツを使えばいい。


……ここまで割と褒めてはいたが、難癖を付けるならば「調整用ツマミが3つだけなので、細かいトコまで追い込んで調整が出来ない」という事か。

 一応、
E.LEVEL(エフェクト音量)
TONE(音質)
TIME(残響の長さ)
 この3つのツマミを操作する事で、内部アルゴリズム的には様々なパラメーターが同時に動いているらしいのだけど、それ故なのかどうしても痒い所にギリギリ手が届かない。
 そういった点ではDECAY(残響の減衰値)ツマミがあるRV600に軍配が上がる。


 それでもこのサイズのリバーブペダルとしては優秀だし、個人的にモジュレーションリバーブが綺麗で好みだったのでもう1台欲しいと密かに思っている。

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