見出し画像

ステップファミリーのお金問題 教育費のモヤモヤを解決する

子連れ再婚をしたあと、外からはわからないけれど、ちょっとしたことでモヤモヤする場面が出てくるのがステップファミリー生活。その一つが連れ子(継子)の教育費に関することです。

連れ子の教育費を再婚相手にお願いしにくいという遠慮や、再婚後生まれた実子との差異、また再婚相手の別居の実子との差異に気付いてしまっても、なかなか再婚相手と話せずモヤモヤしていませんか? 今回は、このステップファミリーのお金の問題の一つ、教育費について、FPとしての経験も踏まえてお話したいと思います。

継子の教育費負担の悩み

画像3

再婚後の家計の主導権をどうするかによっても、この問題の捉え方は変わります。子連れ再婚した妻が完全に家計を握っていて教育費を管理できれば悩みは少なくなります。問題は再婚相手である夫が財布のひもを握っている、または夫婦共同で管理している場合です。

家庭の中に、継子と実子がいる場合に、どうしても自分の連れ子(夫にとって継子)の教育にかかるお金をお願いしにくいと言う声を聴きます。実際に、連れ子どうしの再婚で、夫の実子は私学に進学したが、妻の実子は遠慮をして私立に進学したいと言えなかったというような事例がありました。

再婚相手に連れ子の教育費をお願いしにくかったら

画像3

一番多いのは、連れ子の親、つまり妻が働いたり、祖父母を頼ったりして教育費を捻出するパターンです。本来は、再婚相手と子どもが養子縁組をしていれば、遠慮することなく、連れ子も実子も同じように家計から教育費負担をするべきですし、仮に再婚相手と子どもが養子縁組をしていなければ、別居実父に教育費についての負担をしてもらうべきなのですが、妻側が我慢してしまうパターンです。

実は私も再婚当初、夫に遠慮をして、このパターンでした。これで、子どもの教育費が手当てできて、妻も割り切れればいいのですが、モヤモヤが残ることもあるでしょう。それを解決するためには、お子さんの教育費がかかる時期までに教育費の負担について、再婚後の夫婦がしっかり話すことが大切なのです。できれば再婚前か再婚直後に、この話をしておくとベストです。

第三者(FP等)をうまく使うという手もある

画像3

再婚前や再婚後にお金の話をするのが良いといっても、なかなか話せないのが実状のようです。実際に私がステップファミリーの当事者の方のお金のご相談を受けていると、ちょくちょく教育費負担(例えば塾代・私立の学費)についてのお悩みを聞きます。本当は、夫にお願いしたいけど遠慮があると言う場合には、私が第三者としてご主人にお話します。

教育費だけでなく、家計の総合診断のなかで、連れ子(継子)だから、実子だからという枠組み関係なく、必要な教育費ということで妻からの要望を入れてお伝えするのです。そうすると、妻側が遠慮しているだけで、実際は杞憂に終わったということもあるのです。教育費についての家計相談をやっているFPは多いので機会があれば利用するのも一つの手です。


今回はステップファミリーの悩みの一つであるお金の話を取り上げました。継父子の関係がうまくいっている場合はそうでもないのですが、継父子関係がうまくいっていないときに、継子の教育費をお願いしにくいという心情的な理由もあります。お金の話は夫婦といえども遠慮してしまうところ、そんなときはうまく第三者を使ってくださいね。

★関連記事





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?