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機材選びで重視していること#2 BULB to BULB編

こんにちは。花火公式撮影のアシュラです。
今回から花火撮影用機材選びで私が重視していることについて書いてみます。花火は三脚に載せた状態で長時間BULB撮影するため、それに向くカメラにはちょっと変わった要素が求められ、一般的に評価が高いカメラ=花火撮影向きとは限りません。このギャップがミラーレス時代になって一眼レフ時代より大きくなったように感じています。

第2回目はBULB to BULBについていってみます。

BULB to BULBが速い

打ち揚げ花火はBULBモードにセットして花火の打ちあがりはじめから消えるまでのタイミングを撮ります。基本は花火が打ちあがる前にレリーズを押して待機→筒から花火が打ち上がる→花火が開発する→花火が消える→レリーズを離すといった感じで撮影するのですが、消えるくらいのタイミングで次の花火が打ち揚がることが多いです。写真的には花火が消えた瞬間にレリーズを離してまた次のシャッターを切りたい。レリーズは15秒押す、0.1秒離す、15秒押す、0.1秒離す・・・というような感じです。
ところが、機種によって一旦レリーズを離して再レリーズ、BULBが終わった後で再度BULBが始まるまでの時間が何倍も違います。遅い機種は次の花火の揚がり始めに間に合わなかったりしてしまいます。
単発ならまだしも特にスターマイン系のトラが切れてしまうと写真としては失敗になります。花火師の描いた打ち上げプログラムと撮影者が先読みしてシンクロしたり、音楽付きのものでは音楽とのシンクロで早めにレリーズを離す技術を磨く事である程度はカバーできますが流石に限界がありますので「BULB to BULBが速い」特性はかなり重要です。
そのBULB to BULBが早い機種の見分け方ですが、連射が速い機種が速い訳ではなくて本当に困ります。カタログでは全く分からないため新機種が出たら実機でBULBにして確認してみるしかないです。伝統的に早いメーカーはNIKON、ダントツ遅い傾向のメーカーはCANONです。ここはシャッターチャージシーケンス文化の違いと想定されます。
ミラーレス時代になり、さらに進んだシャッターレスの機種(NIKON Z9、SIGMA fp、CANON R8)が出てきています。シャッターレスの機種はレリーズシーケンス的に有利になりやすいため私は注目しています。

以上 簡単ですが花火撮影機材選択で重視していること第二弾でした。

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よろしければ第一弾もご覧ください。


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