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Foxx
2020年12月15日 21:40
チョンっと蹴った石ころは転がり続けるようにみえて、元いた場所のように止まる。ずっと、そこにいたかのように。悔しいので、ポンっと蹴っ飛ばす。でも、やっぱり元いた場所のように止まる。イライラして、バシッと蹴り飛ばす。勢いよく弾け飛んだ石ころは、民家の塀にぶつかり、排水溝に落ちていく。小さく下に届いた音が鳴る。嬉しいような、悪いことをしたような気持ちで学校に向かって走り始めた。