ドラフトルーキー育成三巡目 柳川 大晟

<フォックストロットの野球語りたいラジオ2/14原稿>
191cm84kg 右右 MAX152km 

・九国大附属のダブルエースの一人。
ファイターズの大好きな長身ピッチャーかつ体重低め。
軽ーく投げるようなフォームで球速は152キロ、スリークォーターではあるが腕の長さの分だけ真上から投げ下ろすような角度のある投球に見応えがある。
・体重がまだ足りないが、それを感じないぐらいにはしっかりしたフォームで、今できる必要十分な形は備えているという印象。セットポジションからクイックで投げる投手で、目一杯身体を伸ばすのではなくて、高さを活かせる歩幅で着地が速く、前に踏み出した後は胸とへそが真っ直ぐホームに向いており、下半身を固定して腕の長さを十分に生かしてリリースする。

・角度からくる球威は十分あり、御多分にもれることなく奪三振率は高い。ただ、制球には割と難があり、21年夏の地方大会では3試合7イニング9安打8奪三振、四死球7は割と荒れ玉で、どの動画を見てもちょっとコントロールに苦しむ場面がある。原因はシンプルで、コントロールの基点が腕になるくらいに胸が開くタイミングが早いことがあるところ。胸がホームに向くのはイイんだけど、腕が長いのでその分鞭の要領でリリースポイントがブレやすい。もう少し左足を前に踏み込んで体重移動のスピードに溜めを作って、リリース時の力の入れどころをコントロールしてあげられるようになれば安定感は増すように見える。重心が高い分球威と角度はあるが、地面から離れたぶんだけコントロールが難しい、という形。リリースした後で重心が上に跳ね上がるのを見るとまだエネルギーが余っており、出力には余裕があるので、そのこともコントロールのブレに拍車をかけてる。

・奪三振の理由は直球の威力にもあるが、操る球種が縦横にバランスが良いこともある。スライダー、フォークだけで十分通じるが、カットとチェンジというずらし系と来ない系の球も扱えるのが素晴らしい。高校レベルでその全てを頭に入れながら対応するのは相当に難しいと言える。

・林スカウトが言っていたように投球術の評価も高いし、直球の威力も十分評価されているが、同時に「将来的な大化けを期待できるポテンシャルで、次代のローテーション入りを目指す」とも言われており、あくまで素材としての評価であるのも確か。1位の福島くんとも共通するがまず身体を作って、自分の形をしっかりと作るのが先。完成系はダルビッシュのような総合力に長けた本格派かな、と思う。

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