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徹夜のあとの、春はあけぼの

春はあけぼの。やうやうしろくなりゆく山ぎは、
      少し明かりて紫だちたる雲の、細くたなびきたる。

NHK大河ドラマの『光る君へ』で、いよいよファっサマ演じる清少納言が『枕草子』を書き始めるくだりが描かれましたね。

土曜日は溜まっている原稿を一本だけ書き上げ、「余勢を駆ってさぁ次も!」と思ったんですがね。なんだかいつになく、気分が乗らずに怠けちゃって。そのまま眠れず、noteを書いたり、Netflixでドラマなんかをダラダラと観てたら、ついに日曜の朝を迎えてしまいました。

ウチの家の窓からは山が見えませんので、山際ではなく、家々の屋根を照らしながら白々と明けていく空の色を眺めていました。

しかし、四季の移ろいを時間の経過で切り取るという清少納言のユニークなまなざしには感嘆させられます。普通なら、春といえば、暖かい陽気やら、花々やらに目がいくと思うんですけどね。夜明けの光景を描くんですもん。少納言さんの感性には惚れぼれいたします。『光る君へ』を観ながらそんなことに思いを馳せ、今朝方眺めた空のことを思い出しました。


ところで、眠れないまま朝が来てしまったら、皆さんはどうされていますか。

そのままちょっとでも仮眠をとる時間があればいいのでしょうが、そうもいかない時、コーヒーを飲む、冷たい水で顔を洗う、熱いシャワーを浴びる、いろいろあるかと思います。

そういえば、かつて栄養学の先生に取材をさせていただいたことがあって、朝食を摂ることで、体内時計をリセットすることができるという話を伺ったことがあります。

人間には、脳だけでなく末梢臓器に至るまで時計遺伝子というものが備わっていて、体内で時のリズムを刻んでいるといいます。
ちなみにこれはノーベル賞を受賞した研究でも明らかにされていること。人の1日の周期は24時間ではなく30分から1時間多く、これをリセットするために朝日を浴びたり、朝食を摂る必要があるんだと聞きました。

だもんで、ふだんは朝食なんて食べないのに、今朝はハムエッグを焼いて、大根のお味噌汁を温めなおして、炊飯器に残ってたご飯をお茶碗にガッツリ盛ってたいらげました。くだんの栄養学の先生は、夕食でいただく主菜、副菜のどれか一品でいいから、朝食にまわしたほうがいい、さらに朝はタンパク質をしっかり摂るべしと仰っていましたんでね。それを思い出して、サラダチキンも軽くソテーしてお皿に載せました。

あ、ただし、朝に甘いもんはよくないみたいですよ。
粉砂糖をたっぷりまぶしたドーナツなんてもってのほか。『ツインピークス』ど真ん中世代のわたしにとって、朝からドーナツとコーヒーの組み合わせは憧れなんですけれども。

糖質が多い食物は血糖値を一時的に急上昇させ、そのあとに分泌されるホルモンの作用で今度は急激に低下します。その際に眠気が襲ってくるので、睡眠不足が甚だしい時は、肝心な場面で寝落ちしちゃうかもしれません。
午前中に、会議とか、デスクワークとかの予定があったらヤバいです。

なので、そういう日は、あんまり無理をせず、軽くストレッチして気を紛らわすとか、覚醒効果のあるツボ(中指の爪の生え際の中衝、眉間の晴明、手のひらの労宮など)を押すとかして、なんとかお昼までだましだまし乗り切るのがいいみたい。で、休み時間になったら、10分、15分の仮眠を取ればバッチリです。それ以上、長々と寝てしまうと夜の不眠につながってしまいます。

・コーヒーなどでカフェインを摂取。
・朝日を浴びる。
・朝食を摂る。タンパク質を摂る。
・軽い運動やストレッチをする。
・眠気を覚ますツボを押す。

でも、さすがにこの時間までくるとボーッとしてきますね。なんとか寝ないで頑張ってきましたがそろそろ電池切れ。うーん、歳をとる毎に徹夜が堪える。

今夜は早めにベッドに入って、明日は頭をシャキッとさせて。朝から原稿を書きまくりますか。

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