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ENFJ-T

気分転換に、MBTI診断ってのをやってみました。
取引先の人から「わたしさんも一度やってみてくださいよ〜」といわれ、ほんの軽い気持ちで。まるでゲームかなんかだと思いながら。

ところが設問がそこそこ細かくて。わりとしんどい。
20くらいだったでしょうか。もっとありましたかね。

直感的に答えていけばいいといわれたんですが、例えば「自分とは異なる経験をした人の気持ちを理解できる」という問いに対して「まぁまぁ同意」って答えておきながら、「人の気持ちを理解するのは難しいとよく感じる」という問いには「まぁ同意」って答えてしまったり。よくよく考えてみたら2つの答えは相反するんですが、最初の質問の時は「理解できる」と思ったんですよ。でも、その後に出てきた質問の文面を読むと「確かにムズイな」と思ったのも事実で。設問に並ぶ言葉の印象で答えが微妙に変わるんですよね。だもんで、ホントにこれって信頼できんのかしらんと思ったりもして……。

調べてみたら、ググって出てくるこの手の「無料診断」は、正式な手続きを経てこの性格診断を定義している「日本MBTI協会」とはなんら関係がなく、あくまでもMBTIのように16タイプに分けて性格を診断するテストだそうです。つまり、本家のテストはもっと緻密で、巷にあふれているのは似たような要素を持つ簡易版ってところでしょうか。まぁ、自分の傾向を知る目安にはなると思うんで、別にどっちでもいいんですけどね。


して、その結果は……(ドラムロール)。

わたしの性格は「ENFJ-T」の「主人公」でした。
楽観主義者として周囲をインスパイアし、自分が正しいと思うことをすぐさま実行する……んだそうです。

一応、客観性を確かめるために、そのサイトとは別のサイトをあたってみたら、まぁ似たような解説がされていましたので、以下に書き添えておきます。

【ENFJ-T】
1 人を助けることに情熱を注ぐ
2 カリスマ的なリーダー
3 共感力が高い
4 理想主義者
5 人間関係を大切にする
6 感情表現豊か
7 高い社交性
8 他人の意見や感情を尊重する
9 強い責任感
10   心配性
11   情熱的なコミュニケーター
12   相手を優先する傾向がある
13   組織やグループにおける中心的な役割
14   想像力豊か
15   意見の衝突や対立に敏感

1、3、5、7、あたりは自分でも確かにそうだなぁって思います。
わたし、外を歩いていると、びっくりするくらいの確率で外人さんに道を聞かれるんですよ。道ゆく人は他にもいっぱいいるのに、外国人観光客の皆さんは、なぜだか最短距離の一直線でわたしに向かってきて、「ここに行きたいんだけど教えてくださいます?」となるんです。
で、拙い語学力しか持ち合わせていないくせに、指し示された地図を覗き込んで、どれどれ、なるほど、なーんて耳を傾けちゃうのよね。で、よせばいいのに、せっかくならお連れしますよと、現地まで付き添っちゃうことも少なくない。きっと、そういうのが好きな性分なんでしょうね。誰かから感謝されたいというより、誰かの喜ぶ顔が見たいんです。

8、12、15、などは、まさにその通り。若い時分からアクの強い先輩方や、個性豊かな外部クリエイターさんたちとお仕事をしてきたからでしょうか。人の顔色を伺って、双方が折り合いをつけやすい着地点を探るのは、かなり得意とするところです。自分でいうのもなんですが狡猾です。

10、の心配性な点は長所であり欠点でもあります。編集という仕事は100%の準備じゃ足らないことが往々にしてありましてね。取材やロケといった場面でも、事前に120%準備して、ようやく現場で80%発揮できたら御の字。ですから代替案のさらに代替案を用意しておかないと気が気じゃありません。14,の想像力が豊かすぎるところも相俟って、まるで『葉隠』を愛読する肥前鍋島藩の武士のように、毎夜寝床に入る際は明日の最悪を想像しながら眠りにつきます。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、これ、わりと大マジです。楽観主義者を装いながら、案外小心者で実はメンタル弱いんです。

4、の理想主義者ってのも存外合ってるかもなぁ。
それぞれ思惑が異なる人たちと協働することになっても、彼らが目指すべき目的がどこかでリンクしていたのなら、そこに向けて「適切かつ適度な理想論」を掲げて物事を進めていきがち。利害が対立しちゃいそうな部分は極力ボヤッとさせ、利害が一致しそうなところだけを拡げて強調すればうまくいく、といえばわかりやすいでしょうか。たぶんですけど、わたしがバイデン大統領だったら、イスラエルとハマスの紛争はとっくに終わらせてますね。(んなわけあるか!)

あ〜、でも。だから「ISTP」の「巨匠」タイプとそりが合わないのか。。
このタイプは、問題解決能力と自尊心・独立心が高く、現実的で事実重視。おそらく巨匠タイプであろうと思われる方々からは、確かに「お前って、いっつも綺麗事ならべてんな」と叱られることが多かったように思います。大御所アートディレクターさんとか、ベテランのカメラマンさんとか、海千山千揃いの営業さんたちとかね。しかしながら、綺麗事って、誰かに何らかの行動を起こさせる動機付けとしては無碍にできないんです。利を説いて、利で靡く人ならいいんですけれど、中には目先の利益だけで動かない偏屈な人もいます。その張本人がかくいうわたし。
また、気難しい人たちが相手だったからこそ、衝突して、思いもよらなかった化学反応が生まれたことだってたくさんあったんでね。苦手なのは否定できないけど嫌いじゃない。むしろチームには居て欲しい人材です。


まぁ、重ねて申し上げますが、この性格診断は、あくまでも目安程度に思っておいたほうがよさそうです。すでに「わたしにそんなカリスマ性なんてあるのなぁ」という疑念が湧きまくっていますし、むやみに受け容れて、そういうのを自己暗示でイヤイヤ演じるのもよろしくない。だいたい千差万別、複雑怪奇な人それぞれの個性を、わずか16パターンで区切って語ろうというところに無理があります。わたしにだって自尊心や独立心はありますし、巨匠タイプの創造性に共鳴したり寄り添ったりする心も持ち合わせています。

とはいえ、己を知り、相手を知れば、百戦危うからず。
令和の若者たちの間で、このMBTIが流行っているというのもなんとなく頷けます。自分自身はもちろん一緒に働く仲間たちの傾向を把握して、よりよいリレーションシップを築きあげようと考えるのはこの時代ならではの感性かも。こういうのをうまく取り入れて、コミュニケーションの助けにするのって悪くないことかと思います。

「なんかさ〜、オレって〇〇タイプらしいんだよね」
「えぇー! ボクと相性あんまりよくないじゃん」
「まぁ、いろんな部分で意見がぶつかりそうだから、お互い気をつけようぜ」
「んだね。ボクだって君とぶつかりたくないし」

こんな感じで話のタネにはぴったりですね。

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