第9回:秘教編4|ハイラーキー 人類の背後に存在する光の勢力
ハイラーキーという霊的組織
世界教師マイトレーヤは、一人だけで現れるのではない。
彼はハイラーキーの長として、複数のアデプト達(超人達)と共に地上に現れるのだ。
マイトレーヤはハイラーキーの長ではあるが、ハイラーキーという光の勢力を組織したアデプトではない。
では、誰がこのアデプト達の集団を組織し、いつ頃その組織が結成されたのか。
それは遙かなる太古、太平洋上にレムリアと呼ばれる大陸があった頃まで遡る。
レムリア期:第三根本人種(エーテル体の進化)
当時のレムリア文明は高度な科学力を有し、この頃の人類は霊的にエーテル体の完成を目指していた。
エーテルとは、端的にいえば「気」である。
気は目に見えないので霊的なものだと思いがちだが、これは霊的なものではない。
では何かというと、目に見えるものが物質だとしたら、目に見えづらい物質がエーテルということになる。
いわばより精妙な物質のことをエーテルといい、半物質的なものと理解すれば良いだろう。
現代の人類が纏っているエーテル体は、このレムリア期に完成されたものである。
ここまでは良かったのだが、レムリア後期になると、政治上の意見の対立から統治者達が二派に分裂し争いが起こる。
その争いが深刻化した結果大破壊が起こり、レムリア文明は海中の底に沈むこととなった。
秘教(神智学)の世界では、このレムリア期の人類を、第三根本人種と呼んでいる。
レムリア大陸は太平洋上に存在した大陸として知られているが、その規模は、日本・中国・インド・オーストラリア・ニュージーランド・マダガスカル・北アフリカの広範囲にまで及んだという。
世界霊王サナート・クマラ達の降臨とハイラーキーの結成
レムリア文明の滅亡後、金星から高度な霊的存在達が地球に飛来した。
その霊的存在とは、サナート・クマラと彼を補佐する三人のクマラ(サナンダ、サナカ、サナータナ)、そして彼らに随伴した複数のアデプト達である。
これが焔(ほのお)の君達の降臨である。
日本にも、サナート・クマラ降臨の伝説がある。
それが京都の有名な鞍馬寺・奥の院である。
この鞍馬寺では、サナート・クマラは「護法魔王尊」と呼ばれている。
サナート・クマラ達は、レムリアのマヌやアデプト達と合流し、この時に初めてサナート・クマラを中心とした「ハイラーキー」といわれる組織が結成された。
いわば秘教版の天孫降臨ということになるが、これによりサナート・クマラは世界霊王といわれるようになる。
(彼はこの地球の三代目の世界霊王であり、十六歳の少年の姿をしている。)
ここからアトランティス時代の幕が開き、人類は第四根本人種としてアストラル体の完成を目指す道のりを歩むことになる。
以上がハイラーキー結成に至るまでの経緯であるが、彼らの主目的は、地球上の全ての生命を啓導し進化させることである。
7大聖のアデプト達が司る光線と特性
参考までに、秘教の世界で名の知られている7大聖の大師方と、その光線の特性を挙げていこう。
第1光線:意志 モリヤ大師
第2光線:愛 クート・フーミ大師
第3光線:実現力 ヴェネチャン大師
第4光線:美 セラピス大師
第5光線:科学 ヒラリオン大師
第6光線:理想 イエス大師
第7光線:祭礼的 ジャーメン大師(ラコッツィ)
ナザレの人イエスを啓導したマイトレーヤ
第6光線を司るイエス大師は、読んで字の如く、約2000年前パレスチナの地で「ナザレの人」といわれた、あのイエス・キリストである。
秘教の世界ではイエスは3段階のイニシエートであり、彼が十字架上でその生を終えた時に霊格が向上し、4段階のイニシエートに昇華したという。
しかし、ナザレの人イエスを背後で霊的に啓導していたのは、彼の霊的な先達(先輩格)である世界教師マイトレーヤであり、キリスト教でいうキリストは、イエスではなくマイトレーヤを指している。
これが秘教の世界での霊的な解釈である。
そして、イエス大師とマイトレーヤの二人のアデプト達は、今でも霊的な深い繋がりを持って私達人類の背後で活動されている。
周末期・目覚めた人類と、ハイラーキーとの共生時代へ
このように、人類の背後には地球上の全生命を進化させるべく、神の経綸(プログラム)に従い、霊的啓導・守護している霊的組織が存在するのである。
その彼らが間もなく人類の前に姿を現し、人類と共に輝かしい科学の新時代を築いていくといわれているが、これは9万8千年前に起きたアトランティス文明滅亡以来の「ハイラーキーと人類との再会」と言えるだろう。
(これには諸説あるが、一般的には1万2千年前だといわれている。)
そして、現在闇の勢力はcovid-19の毒ワクチン等を用いて、邪悪な人類削減計画を実行に移しており、私達人類は知らぬ間に世界最終戦争の渦中に巻き込まれているのだ。
故に、人類の大半は未だ猛毒の偽ワクチンを接種した事にすら気付いていない。
現状のような酔生夢死の状態では、我々人類はハイラーキーとの再会を果たすことはできないであろう。
言うまでもなく、人類の大半が猛毒によって死に絶えてしまう可能性があるからだ・・・。
それは日本の「超過死亡数」のデータに顕著に現れている。
それが何よりもの証左である。
直ちに接種者達は猛毒のワクチンに気付き、健康回復のための手立てを打たなければならない。
ハイラーキーは、既に人類の前に姿を現す準備ができているという。
では、私達人類は霊的な先達であるハイラーキーのアデプト達と、いつ再会を果たすことができるのであろうか。
また、どのようにしたらハイラーキーと人類との霊的な再会を早めることができるのだろうか。
人類が彼らを認識し、要請すればハイラーキーは顕現する
彼らは、私達人類が一日も早く霊的に目覚めることを待ち望んでいる。
それには一人でも多くの人類が、自らの強い意志で霊的に目覚めるしかないのである。
でなければ、彼らは人類の自由意志に干渉して人類の霊的進化を妨げ、宇宙の方を犯すことになってしまう。
そのため、彼らは「人類自身の自由意志による目覚め」を待ち臨んでいる。
あとは私達人類が霊的に目覚め、また、アデプト達によるハイラーキーという組織を認識することが必要である。
何故なら、「宇宙は要請されなければ何ものも応えることができない」という法則があるからだ。
例えば、お付き合いしている男女でも、異性から求婚を申し込まれなければ結婚には至らないし、警察も、事件が起きたとしても通報がなければ駆けつけることができない。
また弁護士も、依頼者から依頼がなければ弁護する事もできないのだ。
即ち、この世界は如何なることも「要請がなければ動きを伴うことがない」のである。
それが宇宙の法則である。
「大祈願」ハイラーキーの顕現を呼び起こす聖なるマントラ
その人類の準備のひとつとして、1946年6月に、「大祈願」といわれる聖なるマントラが、マイトレーヤによって公開された。
(ここでは大祈願は1945年6月に公開されたと記しているが、これはベンジャミン・クレーム氏による説である。それに対して総合ヨガの三浦関造氏は、一月ずれた1945年5月説を採っている。)
この大祈願は、人類が霊的組織であるハイラーキーを認識し彼らと意識的に繋がることで、世界に変革を起こすための聖なるマントラである。
現在、大祈願は世界各国の言語に翻訳され、多くの人々によって地球規模で唱えられているが、これを声を出して丁寧に唱えていると、身体の内側からマントラの波動(ヴァイブレーション)を感じることができるだろう。
もし波動が感じられなくても、水面下では霊的なエネルギーと繋がっている。
以下に大祈願を掲載しておくので、少しでも関心がある方は日々唱えることをお奨めする次第である。
特に眉間のアジーナチャクラを意識して唱えると、よりハイラーキーとの繋がりを実感できるようになるだろう。
眉間は「高次元と繋がるチャクラ」だからだ。
参考文献1:神の化身
高度な神智学を簡単に理解するには最適な本。
後半は、総合ヨガの呼吸法がいくつか紹介されており、健康法としても役に立つ一冊である。
三浦氏は明治生まれの方なので、文体が少し古臭く感じられ、今の人には慣れるまでは読みづらいかもしれない。
参考文献2:世界大使(マイトレーヤ)と覚者方の降臨
読んで字の如く、タイトル通りのことが記されている。
ここで掲載した大祈願は、翻訳者の石川氏によるものである。
ベンジャミン・クレーム氏の著書は講演内容が元になっており、神智学を一から教えてくれる本ではないので、上記の「神の化身」等で勉強してから読んだ方が理解しやすい。