経営戦略を問いなおす

「戦略とは何か?」についての答えって案外分かってないよね、からスタートする、面白い本。

戦略ってみんなが思っているほどサイエンス的なものではなくて主観的なものではないかという見解がまず示される。

続いて、それでは戦略とは何かについて、筆者は立地・構え・均整の3つを核心としてプライオリティをつけながら見解を示してくれる。

その上で日本企業の特徴として、経営者が戦略を部課長に委ねていると喝破、戦略が不在と思われがちだが「戦略不全」であるとし、経営者は時代をどう読むかがキーとする。

では戦略が経営者という個人で決まるのであれば、人選が重要となるハズで、筆者は自薦主義を提案し、30代前半で経営者特性を見極める取り組みを入れては、とする。

最後は教授らしく、学生、中堅社員、幹部社員にメッセージが出される。

以上の流れであるが、戦略は経営者個人に宿ると言われれば、個人的には目から鱗であったものの納得感はある。

話は変わるが、今、バブル期に関する本を読むととても面白い。
結果が分かっている我々はズルい立場にいる。
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶと言うビスマルクの言があるが、歴史を基盤に今を読み切り前に進むのが経営者ということだろう。
タメになった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?