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連載|OPINION

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『連載|OPINION 社会のココを深く掘る。』は、社会にある様々なテーマにスポットライトを当てて、第一人者などに頭の中にある考えを聞きにいくインタビュー企画です。
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#キャッシュレス

どこでも使えるキャッシュレス時代は来る?|消費生活ジャーナリスト 岩田昭男 第3話

取材・文/鈴木俊之、写真/荻原美津雄、取材・編集/設楽幸生(FOUND編集部) 2001年に東日本旅客鉄道が導入したICカード乗車券「Suica」には、その小さくて薄い中に、日本の最先端技術が詰め込まれています。 今回はこの「Suica」を中心に、ボーダレスなキャッシュレス世界の実現に立ちはだかる壁について、消費生活ジャーナリストの岩田昭男さんお聞きします。 岩田昭男(いわた・あきお) 消費生活ジャーナリスト。早稲田大学第一文学部卒業。同大学院修士課程修了後、月刊誌記者

「現金主義」からどう抜け出すか?|消費生活ジャーナリスト 岩田昭男 第2話

取材・文/鈴木俊之、写真/荻原美津雄、取材・編集/設楽幸生(FOUND編集部) 日本政府はキャッシュレス化に力を入れていますが、思うようにこの国では進みません。 それはなぜでしょうか?  今回も消費生活ジャーナリストの岩田さんにお話を伺います。 岩田昭男(いわた・あきお) 消費生活ジャーナリスト。早稲田大学第一文学部卒業。同大学院修士課程修了後、月刊誌記者などを経て独立。クレジットカード研究歴30年。電子マネー、デビットカード、共通ポイントなどにも詳しい。NPO 法人

中国人「爆買い」を支えたもの |消費生活ジャーナリスト岩田昭男 第1話

取材・文/鈴木俊之、写真/荻原美津雄、取材・編集/設楽幸生(FOUND編集部) ――最近、日本では「キャッシュレス化推進」の号令一下、さまざまなキャッシュレスの方法が登場してきました。 Suicaなどの交通系ICカードや「○○ペイ」と呼ばれているQRコード決済です。 それぞれが便利さやお得さをうたっていますが、一般の人間には、どれがどれだかわかりません。 今回、クレジットカード研究をはじめ、様々なキャッシュレス決済について研究を続けている、消費生活ジャーナリストの岩田

なぜ日本のキャッシュレス化は進まない?|日本キャッシュレス化協会代表理事・川野祐司教授 第2話

取材・文/河鐘基(ロボティア)、取材・編集/FOUND編集部、写真/荻原美津雄 前編では、いかに世界のキャッシュレス化が進んでいるかが明らかになりました。後編では、「日本のキャッシュレス化がなぜ思うように進まないのか?」について、いよいよ川野先生に話を聞きます。 キャッシュレスという分野においては、独自の道筋を辿った日本にキャッシュレス社会の到来を促す大切な要素は、一体どのようなものなのでしょうか? 話を聞いている人 川野祐司(かわの ゆうじ)教授 / 大分県出身。九

「日本型キャッシュレス」を考えてみる|日本キャッシュレス化協会代表理事・川野祐司教授 第1話

取材・文/河鐘基(ロボティア)、取材・編集/FOUND編集部、写真/荻原美津雄 今、世の中をにぎわせているトピックの1つに「キャッシュレス」と言うテーマがあります。しかしどのくらいの人が、キャッシュレス決済を日常的に活用できているかについては、まだまだ不明瞭な点が多くあるように感じます。 日本において、今後キャッシュレスは本当に浸透するのか? するとしたら、どんな課題をほぐしてあげれば良いのか?  日本キャッシュレス化協会代表理事で東洋大学教授の川野祐司先生に日本におけ