マガジンのカバー画像

連載|OPINION

164
『連載|OPINION 社会のココを深く掘る。』は、社会にある様々なテーマにスポットライトを当てて、第一人者などに頭の中にある考えを聞きにいくインタビュー企画です。
運営しているクリエイター

#バイオテクノロジー

再生医療と社会のこれから|日本再生医療学会理事 八代嘉美 後編

再生医療の基本的なお話から、最前線まで、色々な切り口で八代先生にお聞きしてきた連載も今回が最終回となりました。 今回は再生医療と我々の社会とのかかわりについてお聞きしたいと思います。 八代嘉美(やしろ・よしみ) 日本再生医療学会理事。神奈川県立保健福祉大学教授。専門は幹細胞生物学、科学技術社会論。造血幹細胞研究で学位を取得後、科学技術社会論的研究を開始し、幹細胞研究および再生医療に関する社会受容の形成やコスト面などの社会実装に関する研究を行う。2009年東京大学大学院医学

再生医療をより深く知る|日本再生医療学会理事 八代嘉美 中編

自分と同じ性質の細胞をつくりだす「自己複製能」。 そして体の中で、何らかの役割を果たす細胞へと変化する「分化能」を併せ持つ細胞=「幹細胞」。 この二つが、再生医療の一つのキーワードである、というお話を前回お聞きしました。 今回はこの幹細胞について、もう少し詳しくお聞きしたいと思います。 八代嘉美(やしろ・よしみ) 日本再生医療学会理事。神奈川県立保健福祉大学教授。専門は幹細胞生物学、科学技術社会論。造血幹細胞研究で学位を取得後、科学技術社会論的研究を開始し、幹細胞研究

不老不死の時代は来るのか?|バイオインダストリー協会 田中雅治/中川智 後編

バイオテクノロジーの世界に迫るこの連載も、いよいよ最終回となりました。 前回はバイオテクノロジーの現在についてお話をうがかいましたが、今回は、「不老不死」について迫りたいと思います。 田中 雅治(たなか・まさはる)[左] (一財)バイオインダストリー協会(JBA) 先端技術・開発部部長 1962年青森県生まれ。1988年新潟大学大学院農学研究科修士課程修了。1988年4月小野薬品工業㈱入社後直ぐに福井医科大学(当時)にて人体病理学の研修を受け、小野薬品では安全性評価に従事

我々はどうバイオインダストリーの恩恵を受けているのか?|バイオインダストリー協会 田中雅治/中川智 中編

お酒を作るテクノロジーなどから生まれたバイオインダストリー。 今最先端ではどのようなことが起きているのでしょうか? 今回も、前回に引き続き、一般財団法人バイオインダストリー協会の田中さんと中川さんにお話をうかがいました。 田中 雅治(たなか・まさはる)[左] (一財)バイオインダストリー協会(JBA) 先端技術・開発部部長 1962年青森県生まれ。1988年新潟大学大学院農学研究科修士課程修了。1988年4月小野薬品工業㈱入社後直ぐに福井医科大学(当時)にて人体病理学の

不老不死をバイオテクノロジーから考える バイオインダストリー協会 田中雅治/中川智 前編

みなさんは、「バイオテクノロジー」という言葉、聞いたことありますか? たまにニュースで出て来ますが、しっかりとその言葉を説明できる人は、結構少ないのではないでしょうか? それもそのはず、「バイオテクノロジー」は、農業や医学、生物学など、様々な分野で必要不可欠なテクノロジーなので、「バイオテクノロジー」それ自体がそもそも何か?というのが、一般の人にはわかりづらくなってしまっているからだと思います。 今回の連載は、そんな「バイオテクノロジー」について、一般財団法人バイオイ