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積み重ねていく時間が普遍を作る

僕たちfoufouの新しい拠点、国立でのポップアップにお越しいただきありがとうございました。

東京にはお店もあるので、即売的なイベントは需要ないかなと思いつつ、、
お客さんからもご要望をいただいていたので開催できて良かったです。
(親会社のクラシコムの皆様、ありがとうございました)

久しぶりのイベントということもあり、僕も二日間立って接客させていただきました。
突然話しかけてすみません。笑
ずけずけと質問したり、色々とお薦めしたりと楽しい時間でした。

「私の人生で一番最後に着る服にしたいんです」という方もいれば、
「中学生の時に知って19歳になったのではじめて買います!」という方もいて、、
本当にさまざまな方がfoufouと時間を積み重ねてきてくれているんだなという実感を改めて得ることができました。

服作りを続けるにあたって、普遍的なものを作りたいと思っています。
古いものが好きなんですが、古いものだけを愛していても、”新しい古いもの”はそこからは生まれてきません。誰かが「新しいもの」を生み続けることでその文化を受け継がれていき、古い物も残っていくんです。

そして自分が愛する古い文化の木の幹を新しい時代のエッセンスを入れて枝分かれさせていく、それが新しい物を作ることの使命です。

時には「その一瞬だけ輝くもの」への憧れもあります。
しかし商業も兼ねたデザインを心がけている自分が大切にしたいのはやはり決して手に入れることのできない「永遠」のようなものなのかもしれません。

今回、お客さんと話す中で感じたのは「普遍的なもの」を作るのに必要なのは技術やセンスだけではなく、その服が着る人と積み重ねていく時間なのかもしれないということでした。

お客さんが着ていた、洗って色褪せてきたブラックドレスや、デニムスカート、少しずつクラシカルな佇まいになってくるワンピースを見て、そんなことを感じました。


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